低出生体重児用おむつへの取り組み:睡眠を妨げず、小さな赤ちゃんがぐっすり心地良い眠りにつけるように

パンパースは、生まれてくるすべての赤ちゃんの健やかな成長を応援すべく、国内外150名以上のNICU(新生児集中治療室)看護師のみなさまのご意見をお伺い*し、赤ちゃんの発育ニーズを考えたミニマルハンドリングをテーマとした製品づくりに取り組みました。そして、2007年に日本で病産院向け低出生体重児用製品を発売しました。

*P&G調べ(2016年8月 US COINN(国際新生児看護協会・カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー会議)に来場した日本人看護師に対するインタビュー

世界で始めて低出生体重児向けの紙おむつをつくったパンパース

パンパースの低出生体重児向けの製品を開発したのは、米P&G に勤務する、研究開発員で3児の母親のSusan Ludwig(スーザン・ラドウィッグ)です。自身の出産の際、NICUで通気性の悪いビニールカバーの紙おむつをしている新生児を見かけて衝撃を受けたことがきっかけでした。職場復帰後、さっそく開発に乗り出した彼女は、NICUの看護師へのインタビューなどを重ね、意見を取り入れながら医療現場で求められていた製品の試作品を作り上げました。試用テストでの看護師や低出生体重児のお母さん方からの反応は、非常に心温まる感謝に満ちたもので、言葉を失う人、ハグを求めてくる人…、「こんなに小さかったのよ、と成長した我が子にいつか見せるために」と試作品を持ち帰りたがる母親もいたそうです。皮膚さえも未成熟。チューブが触れることさえストレスになる繊細な命の成長に寄り添うため、パンパースは製品を設計し続け、それまでの技術を集結した「パンパースP-xs(極低出生体重児用パンパース)」を2002 年7 月にアメリカに初めて導入しました。

日本での導入が必要になった社会背景

近年、日本では出産をする世代に「やせた女性」が増加していることなどが原因で、2,500g未満で生まれる低出生体重児が増加していました。厚生労働省の2018年人口動態統計によると、1975年は 5.1%だった低出生体重児(全出生数中)の割合が、2000年には 8.6%に、2018年は 9.4%と増加。全体のおおよそ10 人に1人が低出生体重児となっており、低出生体重児の急増を受け、病産院やお母様からも「小さな赤ちゃんによりフィットした小さめのおむつが欲しい」などの要望も多く聞かれるようになりました。

低出生体重児がぐっすりと眠れるように

低出生体重児の器官はまだ完全に発達しておらず皮膚も繊細なため、発育には睡眠、適切な発育ポジショニング、平穏な発育環境が必要です。しかし、病産院の先生や看護師の方のお話を伺うと、NICUにおいておむつ替えの時に赤ちゃんに負担が掛かってしまったり、サイズの合わないおむつを使用していることもあるという現状でした。 とても繊細な赤ちゃんにはなるべく刺激を与えないケアが必要なため、ミニマルハンドリングを可能にする製品が必要でした。そこでパンパースは、おむつ替えの際の安全性、心地よさ、やさしいケアを届ける信頼性の高い製品を提供するため、病産院やNICUと協力しながら赤ちゃんがぐっすりと心地良い眠りにつけるようにと想いを込めて、研究や開発を行いました。

早産児の神経系の発達には睡眠が重要

子宮の中で快適に9ヶ月間を過ごすことで、赤ちゃんは正期出産に向けた十分な準備を整えることができます。早産の赤ちゃんは、このように保護された環境での身体と神経の成長が中断されるため、外部ストレス要因の影響を受けやすい子宮外で成長を続けることになります。早産児が新生児集中治療室(NICU)を退院するには、生命機能(血液循環と呼吸を含む)の安定性維持、適切な体重増加、また栄養補給の維持が必要となります。 特に脳は、主要臓器としては子宮内で一番最後に発達し、出産後も成長を続けます。赤ちゃんが早産であればあるほど、神経系が成長できる時間が少なくなり、ストレスの兆候が脳に作用する可能性が高まります。 過度な刺激から赤ちゃんを守り、発達に必要十分な睡眠をとるための環境整備のサポートができるおむつをこれからも開発し続けます。

パンパースは、その歩みを止めることなく、常に看護師のニーズ、要望や意見に耳を傾けながら、これからも生まれてくる世界中のすべての赤ちゃんのためによりお肌にやさしいおむつの開発に取り組んでいきます。

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