赤ちゃんの夜泣き対策 徹底ガイド

赤ちゃんや小さな子どもが泣くのは、自然なことです。夜泣きとは、赤ちゃんが夜中に突然泣き出しなかなか泣き止まない夜通し泣いて寝てくれない状態のことを指します。おむつを交換しても、あやしても、おっぱいをあげても、泣き止まない。泣き続ける理由が分からない場合が多く、何日も続く夜泣きにママやパパのほうにストレスが溜まり、泣きたくなることもあります。

また、赤ちゃんが夜中に泣くことを夜泣きと呼ぶわけではありません。機嫌よく眠っていたのに、夜中に突然泣き出して、泣き止まない。この状態が、何日も続く。体調が悪いわけではなく、授乳や、暑すぎる寒すぎるなどの不快感を引き起こす原因を解消しても泣きやまない、はっきりした原因が分からないけれど泣き続ける状態を「夜泣き」と呼んでいます。

新生児の夜泣きはいつからいつまで?

早ければ、生後2~3ヵ月から夜泣きが始まります。もちろん夜泣きを全くしない子もいます。夜泣きが最も多いのは、生後7~9ヵ月頃。この頃になると、昼と夜の区別がつくようになるのが原因かもしれません。また、ママパパを認識して人見知りが始まる時期なので、脳の発達や記憶力の発達と関係があるとも言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。夜泣きが長く続くと、何か問題があるのでは、と心配になりますね。でも、夜泣きは成長過程の1つです。夜泣きが原因で成長に悪影響が出ることはないので、心配しないでください。

1歳〜1歳半過ぎまでには夜泣きは落ち着くと言われていますが、個人差があります。

2〜3歳まで続く子もいますし、1歳頃になって夜泣きが始まったという子もいます。夜泣きは赤ちゃんにとっては大切な成長過程です。一時的な現象なので、時期がきたら収まります。ママパパにとっては辛い時期ですが、赤ちゃんが成長している証として前向きに捉えてみましょう。

夜泣きの原因

赤ちゃんや子どもが泣いている時には、何らかの理由があるはずです。まずは泣く理由を探して、できるだけ取りのぞいてあげましょう。但し、赤ちゃんの夜泣きには原因がはっきりしないことも多く、どれにも当てはまらないこともあります。

夜泣きをする理由は?夜泣きの原因として考えられるいくつかの理由をまとめました。夜泣きをしたら原因はどれだろう?と思い出してみましょう。赤ちゃんが大泣きしたら、慌てないで赤ちゃんの様子を観察することが大事です。たいした理由がなくても、赤ちゃんは激しく泣くことがあります。ママパパの姿が見えないのでストレスや不安を感じている、寂しく感じている、甘えたい気持ちもあるはずです。赤ちゃんが泣いたら泣きやませたくなるもの。でも、何を訴えているのが、少し考えてみましょう。次第に「こうするとよく寝る」といったことが分かってくるはずです。

睡眠リズム

夜泣きの原因の1つに、赤ちゃんの生活や睡眠リズムが未発達であることが挙げられます。生後すぐの赤ちゃんは昼夜の区別なく、授乳時間以外は眠っています。生まれたばかりの頃は3時間おきに目を覚ましますが、生後2~3ヵ月頃から昼夜の区別がつき始めて、睡眠サイクルが整ってきます。生後6~7ヵ月ぐらいになると、次第に大人の睡眠サイクルに近づいてきて、夜にまとめて眠る赤ちゃんが増えてきます。睡眠サイクルが確立していくこの期間中に、眠いのに眠ることができない、浅い眠りの時間が増えて夜中に目を覚ましたりして、夜中に泣くことがあります。夜に昼間と勘違いして起きてしまい、周りが暗くて何の音も聞こえない、ママパパが近くにいないので、泣いてしまうことがあります。赤ちゃんは睡眠機能の確立を練習している途中です。大変ですが、少し長い目でみてあげましょう。

なかなか寝ない赤ちゃんを夜遅くまで起こしておくと、昼夜のリズムが乱れて夜泣きの原因となることがあります。睡眠サイクルが整ってきたら、自然に寝るのを待つのではなく、寝る時間がきたら寝かしつけるようにしましょう。

日中の生活

夜泣きが何日も続いている。すっかり疲れ果てて、泣きたいのはこっち。どうしたらいいの?こんな時は、もう一度、赤ちゃんの生活リズム日中の過ごし方を考えてみましょう。朝になったらカーテンを開ける。部屋を明るくして起こす、お昼寝の時間を短くする、夜に暗くなってきたら、眠らせる。昼夜のリズムがつきやすい環境を作ってあげましょう。日中は外に出てお散歩をする、日の光を適度に浴びさせる、体を動かす遊びを取り入れる、などの工夫も大事です。日中に活発に過ごすようになると、夜にぐっすり眠ることが増えていきます。夜泣きがずっと続くわけではありませんので、安心してくださいね。

お昼寝については、個人差があります。成長に伴い、お昼寝の時間は変わってきます。何歳になるまでは、毎日何時間、お昼寝しなければならない、という決まりはありません。お昼寝をし過ぎて、夜に眠れなくなり、ぐずってしまうこともあります。お昼寝をしなくても日中元気に過ごしていて、夕方の早い時間にぐずらないのであれば、すでにお昼寝は必要でないのかもしれません。

体に不快感がある

おむつが濡れていて交換してほしい。汗で服が濡れて気持ち悪い。おなかが空いた。このような不快感で、夜泣きをする場合もあります。また、日中に刺激を受けて興奮している、体調が悪い、歯の生え初めなども夜泣きの原因と考えられます。

不快感の原因

  • おむつが濡れている

  • 部屋の温度が暑い、または寒い

  • 周りが騒がしくてうるさい

  • 部屋が明るすぎる

  • おなかが空いている

  • のどが渇いている

なんらかの病気で眠れず、夜泣きをすることもあります。赤ちゃんの様子や身体に気になる変化がないかをチェックしましょう。

  • 鼻づまりや咳

  • 発熱や腹痛

  • 便秘

  • 呼吸が苦しそう

  • 発疹

  • 傷や赤みなど

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月齢別夜泣き対策

夜泣きは生後7~9ヵ月の時期に多いと言われています。でも、全く夜泣きをしない子もいますし、1歳になって夜泣きを始める、2歳や3歳になっても夜泣きをするという子もいて、個人差が大きいです。保育園や幼稚園へ通うようになった、下の子が生まれたなどの新しい大きな環境の変化が原因で夜泣きが始まることがあります。でも、環境の変化に慣れてくると次第に落ち着いてくるはずです。夜泣きは発達や成長の過程なので避けて通れないもの。夜泣きの原因と対策を知ることで、ママパパの負担を減らすことができます。

月齢と主な夜泣きの原因

月齢

夜泣きの原因

新生児期〜生後3ヵ月頃

おなかが空いた、おむつが汚れている

生後4~10ヵ月頃

日中に脳が受けた刺激

1歳頃

自我の芽生え

2歳頃

卒乳などによる環境の変化

3歳頃

保育園や幼稚園などの新しい環境からのストレス

 

新生児期〜生後3ヵ月頃

産まれたばかりの赤ちゃんが泣く理由は、おなかが空いた、おむつが汚れているなどの不快感や、睡眠サイクルが分からず泣いていることが多いです。この時期の赤ちゃんは昼夜の区別なく眠っています。昼夜の区別がなく3〜4時間おきに目を覚ますので、起きて泣いたら、授乳やおむつ交換のお世話が基本です。この時期の赤ちゃんにはおくるみ(スワドル)を使うのが効果的です。おくるみに包まれることでママのおなかの中にいた時の状態に近くなり、赤ちゃんが安心するという嬉しい効果があります。赤ちゃんが急にびくっと手足をひきつらせる「モロー反射」で目を覚ましてしまうこともありますが、おくるみに包まれていると、自分の動きで目を覚ますのを予防できます。

生後4~10ヵ月頃

生後6ヵ月頃から赤ちゃんの脳が急激に発達してきます。日中に脳が受けた刺激を睡眠中に処理しきれず、夜泣きに繋がることがあります。生活リズムや睡眠サイクルを整え、寝かしつけの工夫をすることが大切です。寝かしつけは、毎日同じ時間に同じ方法で行います。「これから寝る時間」と理解し、心の準備ができるので、安心して落ち着いて眠ってくれるようになります。

1歳頃

睡眠サイクルが整ってくるので、夜泣きの回数は減ってきますが、突然、夜中に泣き出すこともあります。1歳を過ぎると歩けるようになる子が増え、行動範囲が広がり、脳への刺激が増えてきます。1歳になり、幼稚園や保育園に入園して、初めて経験するような刺激的なことも増えてくるでしょう。記憶力がついてくると、昼間の記憶が夢に出現し、夜泣きの原因になります。

また、自我が芽生えてくる時期でもあります。気持ちが不安定になったり、色々な刺激を受けたりして夜もぐっずり眠っていた子が1歳を過ぎてから夜泣きをするようになることもあります。背中をトントンとしたりして、安心させてあげましょう。生活習慣はどうでしょうか?朝になったらカーテンを開けて目覚めさせる、夜はいつも通りの時間に部屋を暗くして入眠儀式を取り入れて寝る準備をするなど、一日の生活リズムを決めてあげることが大切です。

2歳頃

2歳頃になると睡眠サイクルが整い、夜泣きはおさまってきます。この時期に夜泣きをするのであれば、日中の外での活動、卒乳などによる環境の変化、歯の生え始めなどが夜泣きの原因なのかもしれません。3歳頃までには夜泣きは収まってきますが、夜泣きが続く場合には、夜驚症などの睡眠障害が原因のこともあります。日中に身体を動かして遊ばせる、遅い時間のお昼寝は避ける、入眠儀式で寝る前に刺激を与えないことを意識していきましょう。

3歳頃

3歳頃に夜泣きが復活してしまうこともあります。このような場合、ストレスや不安、何らかの環境の変化が原因だと考えられます。大人と比べて、3歳児の睡眠サイクルは未完成な状態です。寝たり起きたりの切り替えがうまくできません。感情のコントロールも未発達で、自分の感情を言葉で上手に表現することができません。不安やストレスを抱えやすく、夜泣きにつながることがあります。また、日中に経験した様々な出来事が夢の中に現れて、夜泣きすることもあります。家にいる時とは違い、保育園や幼稚園での慣れない集団生活、新しい環境やルールに適応しようとする過程でストレスを感じることもあるはずです。寝室を暗くして、その日にあったことを話す、絵本を読むなど、寝る前に安心させてあげましょう。3歳になっても夜泣きが続く場合には、夜驚症などの睡眠障害が原因のこともあります。保健師さんに相談してみましょう。

夜泣き対策のコツ

赤ちゃんや子どもが泣いている時には、何らかの理由があるはずです。言葉を話せない赤ちゃんは、泣くことで何かを訴えています。まずは泣く理由を探して、取りのぞいてあげることが大事です。これを繰り返すうちに、親の方でも赤ちゃんが何を求めているのか、予測がつくようになり、なぜ泣いているのかがわかるようになります。赤ちゃんの夜泣きには原因がはっきりしないことがわからないことも多く、どれにも当てはまらないこともあります。夜泣きを克服する、乗り切る方法を以下にご紹介します。

おむつ交換

赤ちゃんは不快感を泣いて伝えようとします。おむつが濡れていて、気持ちが悪いのかもしれません。まずはおむつの状態を確認。必要に応じて、おむつ交換をしてあげましょう。

授乳や抱っこ

おなかが空いていて、泣くこともあります。おっぱいやミルクをあげましょう。ただし夜泣きのたびに授乳をするのは飲ませすぎになることがあるので、注意が必要です。ママパパが忙しく、疲れている時もあります。甘えたい、怖い夢を見たのであやしてほしいなどの思いが夜泣きに繋がっている可能性もあります。添い寝をする、背中をトントンとする、手を握ってあげる、寝るまで側にいて話してあげる、などのスキンシップを心がけてみましょう。眠る前にスキンシップの時間をつくると、安心して眠りにつくので、夜泣きが減らせる可能性がありますので、試してみてください。

歌を歌う、リラックスできる音楽を流す

赤ちゃんがリラックスできるように、歌を歌ったり、リラックスできる音楽を流したりしましょう。オルゴールやメリー、寝かしつけBGMを活用して、お気に入りの曲を見つけてあげましょう。ママのおなかの中にいた時の音と似ていると言われているドライヤーの音、掃除機の音、テレビのザーザー音、ビニール袋のガサガサ音を聞かせると、音に反応して泣き止むことがあります。

ドライブに行く

どうしても泣き止まない時は、外へ連れ出すこともおすすめです。車があれば、少しドライブしてみませんか。車の振動が心地よく、車の中で眠ってくることがあります。但し、ママやパパが睡眠不足時の運転は、居眠り運転を招き、大きな事故を引き起こす危険性があります。疲れていない時に無理のない範囲で車を運転しましょう。

やってはいけない夜泣き対策

赤ちゃんや子どもの夜泣きで悩むママパパは多いはずです。夜泣きには個人差があるので、全ての赤ちゃんや子どもに当てはまる方法があるわけではありません。上にご紹介した夜泣き対策を赤ちゃんや子どもに合わせて、試してみてください。夜泣きが続くとママパパが睡眠不足になり、律神経が乱れて、ストレスを感じるようになります。親のストレスやイライラを赤ちゃんや子どもは敏感に感じるので、さらに何時間も続く夜泣きにつながることもあります。そのような場合に絶対にやってはいけないこともあります。以下にご紹介します。

強く揺さぶる・口を塞ぐ

夜泣きがひどくてイライラしてしまうことがあっても、赤ちゃんを強く揺さぶったり口を塞いだりしてはいけません。赤ちゃんは頭が大きくて首の筋肉が弱いので、頭を支えることができません。激しく揺さぶると脳が頭蓋骨に何度も打ち付けられ、脳や目の奥に出血が起こる「揺さぶられ症候群」になるリスクがあります。揺さぶられ症候群は重い障害が残る可能性や、命を落とす危険があります。

また、赤ちゃんが泣くからと、口を塞いではいけません。窒息のリスクが高く危険です。どうしても夜泣きが辛いと感じる場合は、赤ちゃんが見える範囲で一旦離れて休憩しましょう。大きく深呼吸をする、しばらく何もせずじっとする、お茶を飲むなどして、気持ちをリフレッシュすることも重要です。

長時間、放置する

放置している間にうつぶせになり、窒息のリスクが高まる可能性があります。泣いている場合は、必ず様子を確認して、安全な環境を保つことが大事です。

大声で怒鳴る

赤ちゃんが泣き続けているとイライラすることがあります。それでも、赤ちゃんに大声で怒鳴らないようにしましょう。怒鳴ってしまうと不安や恐怖を感じて、さらに何時間も泣き続けてしまうことがあります。

夜泣きが続くと、大人も疲れてストレスが溜まってしまいます。怒鳴ってしまったら、抱きしめるなどスキンシップをとる、怒鳴る前に少しその場を離れて深呼吸をする、夜泣き対策はママパパが交代でやるなどの対策を考えましょう。

自分を責める

夜泣きは赤ちゃんの成長過程において絶対に起こることです。ママパパが自分を責める必要はありません。赤ちゃんは言葉がまだ使えないので、やってほしいことや不快に感じたことを泣いて伝えようとします。泣いているから、自分の育児が間違っているというわけではありません。必ずしも泣き止ませないといけないと言うこともありません。不快となる原因を調べ、病気などでないようであれば、親自身がリラックスして穏やかな態度で接してみましょう。安心して再び自分から眠ってくれることもあるでしょう。

よくある質問

生後7~9ヵ月の時期に多いと言われています。でも、全く夜泣きをしない子もいます。1歳半ぐらいになると夜泣きはなくなります。

まとめ

赤ちゃんは最初から上手に寝たり、起きたりするわけではありません。成長とともに少しずつ上手に眠れるようになります。

赤ちゃんが夜泣きをするのは成長過程の1つです。夜泣きが赤ちゃん自身や成長に悪い影響を及ぼすことはない、と覚えておきましょう。夜泣きが続くことで心配なのは、むしろママパパへの影響です。赤ちゃんの夜泣きが続くために夜に眠れないのは、ママパパにとってもつらいですね。日中、赤ちゃんが昼寝をしている時に、一緒に眠って体を休める時間を作ってください。

赤ちゃんが不快に感じていそうな理由を取りのぞいても泣き止まない時は、上に紹介した対応策を試してみましょう。家族や周りの人と協力しながら、夜泣きの時期を乗りきりましょう。

本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

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