赤ちゃんの歯の生え始めはいつから?歯の生え変わりのタイムライン
赤ちゃんの歯はいつ頃から生えてくるの?気になりますね。 歯の生え始める時期や生える順番は、赤ちゃんによって異なります。赤ちゃんの歯が生え始める時期や、生えてくる時の症状、生えてきた歯のケアのポイントを簡単にご紹介します。
赤ちゃんの歯はいつから生えてくるの?
通常、生後4~8ヵ月の間に下の前歯から歯が生え始めます。 もちろん個人差があり、早く生える子もいれば、遅く生え始める子もいます。 少し時期がずれても、心配することはありません。 非常にまれなケースでは、歯が生えた状態で生まれてくることもあります。生後、数週間で歯が生え始める赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの歯ぐずりはどれくらい続く?
歯の生え始める時期や順序には個人差があります。 生後4~8ヵ月から下の前歯から生え始め、最後に一番奥の乳歯が2歳半から3歳頃にかけて生えそろうことが多いです。 歯が生える時の不快感で赤ちゃんがぐずることを歯ぐずりと呼びます。 乳歯が生えてくる部分の歯茎がむずがゆくなることが特徴です。 ひどい時には歯茎が腫れたり出血して、痛くなることもあります。歯ぐずりの痛みはどれくらい続くのでしょう?
歯ぐずりの不快感は一時的なものです。乳歯は2歳半~3歳頃にすべて生えそろうので、歯ぐずりは1~2歳頃には落ち着いてきます。
赤ちゃんの歯は何本あるの?
乳歯は全部で20本あり、2歳半~3歳までに生え揃います。もちろん少し遅れて生えそろうケースもあるので、心配しなくても大丈夫です。
6歳頃から、乳歯が抜け始めて、永久歯が生え始めます。 全ての永久歯が揃うまでには数年かかり、その間は乳歯と永久歯が混ざった状態になります。 親知らず4本を含めると、永久歯は全部で32本になります。親知らずは生えなかったり、生えてきたら抜いてしまうこともあるので、永久歯の本数は人により28本~32本となります。
まとめ
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歯が生えてくる時期の目安
歯が生えてくる順番はある程度決まっていますが、個人差があります。 あくまでも目安としておきましょう。乳歯の名前と生える時期の目安をご紹介します。
上の歯
中切歯(前歯):8~12ヵ月
乳側切歯(前歯の両側にある歯):9〜13ヵ月
乳犬歯(側切歯の両側にある尖った歯):16〜22ヵ月
第一乳臼歯(食べ物をすりつぶすための奥歯):13〜19ヵ月
第二乳臼歯(奥歯の最後の隙間を埋める):25〜33ヵ月
下の歯
乳中切歯(前歯):6〜10ヵ月
乳側切歯:前歯の両側にある歯。10〜16ヵ月
犬歯(尖頭歯):側切歯の両側にある鋭い歯。17〜23ヵ月
第一乳臼歯(食べ物をすりつぶす奥歯):14〜18ヵ月
第二乳臼歯(最後の隙間を埋める奥歯):23〜31ヵ月
歯の生え変わりのサインと症状
何の前触れや症状がなく、歯が生えてくることもあれば、歯が見えてくる3〜4日前から歯の生え変わりの兆候が見られることもあります。
歯の生え変わりには、以下のような症状が現れることがあります。
機嫌が悪い。 赤ちゃんがいつもより不機嫌になったり、泣くことが多くなることも。歯が生える痛みや不快感で、夜中に目を覚ますこともあります。
歯がグラグラする。永久歯が生えてくると乳歯の歯の根が溶け、乳歯がグラグラし始めます。
よだれの増加。 歯が生えてくる時によだれが増えるのはよくあることです。歯茎の痛みを和らげるため、または、離乳食を開始する準備に入っているが、口を閉じて唾液を飲み込む機能が発達していないためと考えられています。
物をかじる。 歯が生えてくる時におもちゃや歯固め、自分の指をかじることがあります。 歯茎やあごの骨に違和感やむずむずを感じるためと言われています。 これは、歯ぐきに感じる圧力を和らげるためです。何か固いものをかじることは、歯ぐきをマッサージし、歯が生えようとしているときの不快感を和らげます。
歯茎が腫れて痛む。歯が生える時、歯が生えてくる部分の歯ぐきが痛み、赤く腫れることがあります。
軽い発熱。 歯が生えてくる時に体温が少し上がることがあります。但し、38°C以上の熱がある場合、感染症などの他の原因が考えられます。
歯が生え始める時に起きること
歯が生え変わる時に、赤ちゃんによく見られる歯ぐずりの症状についてご紹介しました。 機嫌が悪くなる、歯茎が赤く腫れる、よだれが出る、微熱が出る、指や物をかじるは歯ぐずりの時によく見られる症状です。 赤ちゃんの症状が歯ぐずりによるものか、他の原因によるものかを見極めることが大切です。以下のような症状が見られたら、歯ぐずり以外の原因で症状が出ている可能性があります。
高熱が出ている。 歯ぐずりで高熱が出ることはないと言われています。38°C未満の熱が出ることはありますが、それ以上の熱がある場合は、歯ぐずりではなく他の病気の可能性が高いです。
下痢や鼻水の症状。 歯ぐずりで下痢や鼻水の症状が出ることはありません。 これらの症状が出たら、ウイルス感染の可能性があります。歯ぐずりと同時にこれらの症状が出ることがありますが、歯ぐずりと直接の関係はありません。
嘔吐や食欲の変化。 歯ぐずりで食欲が落ちることはあり得ます。 歯茎の不快感や痛みが原因です。嘔吐がある場合は、お医者さんに診てもらいましょう。
発疹が出てくる。 歯の生え始めの頃にはよだれが増えます。 まだ口の周りの筋肉が未発達なので、唾液を上手く呑み込めずに、口の周りによだれかぶれや発疹が出ることがあります。但し、発疹が広範囲に出たり、症状がひどい場合にはアレルギー反応や何らかの刺激の強い物質によるものなど、他の原因が考えられます。
一般的に、発熱や下痢、鼻水、嘔吐の症状は歯ぐずりの症状ではありません。 これらの症状が見られたら、歯ぐずりではないなんらかの原因の可能性があります。お医者さんに診てもらいましょう。
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歯の生え変わりのサインと症状には以下が含まれます:
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赤ちゃんの歯ぐずりの症状を和らげる方法
歯ぐずりで機嫌が悪い赤ちゃん。 赤ちゃんの歯ぐずりの症状を和らげる方法はあるのでしょうか?残念ながら、どの赤ちゃんにも効果的な方法はないのですが、以下の方法で赤ちゃんの不快感を和らげることができると考えられています。試してみましょう。
歯固めリングを与える。 歯固めをかじることで、歯の生え始めの不快な症状を和らげるだけでなく、歯茎をマッサージして刺激を与える効果があります。 歯固めを冷蔵庫で冷やしてもいいの?冷蔵庫で冷やせば気持ちがいいかもしれませんが、冷たすぎることがあるかもしれません。 基本、歯固めは冷凍庫で冷やさないようにしましょう。歯固めをひもで首にかけたり、服にクリップで留めたりはしないようにしましょう。
赤ちゃんの歯茎をマッサージする。 清潔な指で赤ちゃんの歯茎を優しくマッサージしてみましょう。歯茎の不快感を和らげるのに効果的です。
赤ちゃんの歯をケアする方法は?
最初の歯が生えてきたら、赤ちゃんの歯のケアを始めましょう。 食べ物を噛み切ったり、すりつぶしたりすることは、消化吸収を助けます。 また、正しい言葉の発音にも歯は重要です。健康的な生活のために、歯はとても大切な役割を果たしています。
生後6ヵ月頃になり歯が生え始めてきたら、ガーゼ磨きを始めましょう。 離乳食を食べた後にガーゼなどで歯を拭いたり、お水やお茶などを飲ませてあげましょう。 また、赤ちゃん用の歯ブラシを購入して、歯に歯ブラシを当てて、少しずつ歯ブラシの感触に慣れさせていきましょう。 ママパパが歯磨きをしている様子を見せるのもおススメです。赤ちゃんの歯のケアを始めるタイミングや方法について、詳しくご説明します。
歯磨きをする
最初の歯が生えたら、毎日の歯磨きが大切になります。 この時期は、赤ちゃんの歯を1日1回優しく磨いて、歯磨きの習慣を身につけていきましょう。 生後6~8ヵ月になると下の乳前歯が生えてきます。 この時期は唾液が多く出るので、下の前歯についた食べ物のカスは自然と洗い流されます。 この時期はまだ歯ブラシによる歯磨きは必要ないでしょう。 生後10ヵ月頃から上の前歯が生えてきます。 この部分は唾液による洗浄作用が難しい部分なので、歯ブラシを使った歯磨きが必要になってきます。歯ブラシに慣らして、1日1回の歯磨き習慣をつけていきましょう。
赤ちゃんの歯のケアや歯磨き方法、歯磨きを好きになってもらうヒントをご紹介します。
歯磨きに慣れて行ってもらう時期です。 1日1回、歯を磨きましょう。特に甘いものを食べた後や寝る前に忘れないように磨きましょう。
ヘッド部分が小さくて毛先の短い、柔らかい毛の歯ブラシを使いましょう。 まずは歯ブラシの感触に慣れさせ、徐々にフッ化物配合の歯磨き粉を使って磨く習慣を身につけましょう。 1本1本の歯を丁寧に磨きましょう。 歯の側面や内側も忘れずに、全ての面をしっかりと磨くことが大切です。2歳から3歳になったら、歯を磨いた後のすすぎ方や吐き出し方を教えてあげましょう。
歯ブラシの動かし方はあまり気にしなくて大丈夫です。 食べカスが残らないよう、全ての歯を色々な角度からしっかりと磨き、奥歯まできちんと磨くことが大切です。上の前歯の歯と歯の間は虫歯になりやすく、奥歯は噛む面に溝があり、食べカスや歯垢が溜まりやすくなっています。
まずは寝かせ磨きの方法で、親が歯磨きを習慣づけていきましょう。 親があぐらをかくように座ったり、足を延ばして座り、ひざの中に赤ちゃんの頭を入れて安定させて磨く方法です。 幼児期や就学前の段階に達したら、赤ちゃんが自分で歯を磨くのを手伝ってあげましょう。 正しい歯磨きの方法を確認して、お手本を見せながら、子どもに教えてあげましょう。歯磨きを楽しくするアイデアをいくつか紹介します。
食事
赤ちゃんの食事は歯の健康に大きな影響を与えます。 フルーツジュースや炭酸飲料のような甘い飲み物や、ガムやキャラメルのような粘着性のある甘いおやつを避けましょう。 また、眠る前の授乳やミルク、ジュースなどを哺乳瓶で与えることも虫歯の原因となります。眠る前の授乳やこれらの飲み物を与えることは、1歳を目安に卒業しましょう。
赤ちゃんの歯を清潔で健康に保つための方法をご紹介しています。パンパースの赤ちゃんの歯のケアの記事を参考にしてくださいね。
歯科検診
虫歯や歯並びなどの歯医者さんによるケアは、経過観察が必要なものが多くあります。 歯を健康に保つためには、かかりつけの歯医者さんでの定期検診が大切です。1歳の誕生日を迎える頃を目安に、歯医者探しを始めましょう。
歯磨きに関する心配事がある、上手に歯を磨けない、歯磨きを嫌がる。 赤ちゃんや子どもの歯磨きについて質問や心配事があれば、歯医者さんに聞いてみましょう。 乳幼児の歯科検診もあります。地方自治体に問い合わせましょう。
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お子さんの乳歯をケアするために:
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お医者さんにはいつ相談するべき?
赤ちゃんが発熱、機嫌が悪い、下痢などの症状を示している場合や、歯ぐずりに関連しているかどうかわからない場合は、正確な診断と治療計画を立てるために医療提供者に連絡するのが安全です。
また、歯ぐずりによる不快感の度合いが心配な場合も、赤ちゃんの医療提供者に相談してください。 医療提供者は痛みを和らげる方法を提案し、他に問題がないか確認することができます。 歯ぐきを麻痺させるための歯ぐずりジェルは使用しないでください。これらは危険な場合があります。
また、赤ちゃんの歯に問題や怪我がある場合、例えば歯が折れたり欠けたりした場合にも、医療提供者や歯科医に相談してください。
赤ちゃんの歯について知っておきたいこと
歯の生え変わりや真っ白な赤ちゃんの歯についてもっと知りたいですか?ここでは、赤ちゃんの歯に関する面白い事実をいくつかご紹介します:
平均して、歯ぐずりの過程で6ヶ月ごとに約4本の歯が生えてきます
女の子の歯は男の子の歯よりも少し早く生えることがあります
下の歯は上の同じタイプの歯よりも先に生える傾向があります
歯は通常、対称的なペアで生えます。つまり、右側の顎の1本の歯と左側の顎の同じタイプの歯がほぼ同時に生えてきます
お子さんの乳歯は、数年後に置き換えられる永久歯よりも小さく、白いです
4歳頃から、お子さんの顔と顎が成長し、形が変わり始め、乳歯が追いつかないために笑顔に隙間ができることがあります。これは完全に正常で、大きな永久歯が生えるためのスペースを作るための口の方法です。
お子さんの永久歯は、7歳から8歳頃に生えてきます。すべての永久歯が揃うまでには少し時間がかかるため、しばらくの間、お子さんは乳歯と永久歯が混在することになります。
赤ちゃんには何本の歯があるのか気になりますか?赤ちゃんには20本の乳歯がありますが、永久歯はもっと多くなります。お子さんが10代や20代初めになる頃には、28本から32本の永久歯が揃います。
よくある質問
赤ちゃんが歯ぐずりしているサインには以下が含まれます:
赤ちゃんが不機嫌になり、よく泣く
歯がグラグラする
よだれが多くなる
物をかじる、または噛む
歯が生えてくる場所の赤く、痛みを感じる歯ぐき。
まとめ
歯が生えてくる時に、痛みや不快感で、赤ちゃんの機嫌が悪くなることがあります。 歯の生え始めによく見られる、歯ぐずりと呼ばれる症状です。 こんな時には歯ぐずりの不快な症状を和らげる歯固めがおススメです。歯固めをかむことで歯ぐずりの解消だけではなく、栄養豊富な食べ物を噛む練習やあごの骨を強くする発達に役立ちます。
赤ちゃんの歯が生えてくる前に、歯ぐずりの症状や歯のケア方法について知っていたら、慌てずに対応できますね。 赤ちゃんの歯はこれから次々と生えてきます。 新しい歯が生えるたびに、その笑顔はますます愛らしくなっていきますよ。 食べ物を嚙み砕いたり、言葉の発音を助けたり、顔の表情を作るなど、歯には大切な役割が多くあります。 小さいうちから赤ちゃんの小さな歯をしっかりケアしてあげましょう。真っ白な歯でいっぱいの笑顔を見るのが楽しみですね!
この記事の作成について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。 また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
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