乳腺炎とは?

授乳で「おっぱいが張って痛みがある。もしかして乳腺炎の症状かも?」「乳腺炎になったら赤ちゃんにおっぱいをあげてはいけないの?」こんな心配や疑問を持つママもいるでしょう。乳腺炎はおっぱいが痛くなったり、しこりのようなものを感じる感染症です。授乳している期間中、3~4人に1人のママが乳腺炎にかかると言われています。放置しておくと悪化して重症になることもあるので、乳腺炎の症状かな、とママが気になるようであれば、すぐにお医者さんに相談しましょう。乳腺炎の症状や原因、乳腺炎にならないようにできること、どのように治療していくのかを見ていきましょう。

乳腺炎とは?

乳腺炎には大きく分けて2種類あり、非感染性(うっ滞性)と感染性(化膿性)に分けられます。

非感染性乳腺炎:赤ちゃんが上手におっぱいを飲めていない、おっぱいを飲む力が弱いなどが原因で、母乳が乳腺に詰まってしまいます。

感染性乳腺炎:赤ちゃんがおっぱいを飲む力が弱かったり、おっぱいを飲むときに乳歯でちくびを噛んで傷つけてしまうことで乳輪や乳頭から細菌が入り、乳腺で増殖して炎症を起こします。

乳腺炎の症状

乳腺炎は授乳を始めてから6週間以内に発症することが多いと言われています。でも、実際のところ、乳腺炎は授乳期間中のどの時期にでも起こりうる症状です。母乳が乳腺に詰まって非感染性(うっ滞性)乳腺炎になり、さらに悪化すると感染性(化膿性)乳腺炎に進行してしまいます。乳腺炎になるとどのような症状が現れるのでしょうか?以下にまとめてみました。 非感染性(うっ滞性)乳腺炎の代表的な症状

  • おっぱいの腫れ

  • おっぱいの赤み ( V字型パターンが現れる)

  • 授乳中におっぱいの痛みや焼けるような感覚がある (通常、片方のおっぱいのみが痛くなる)

  • 熱が出る

感染性(化膿性)の代表的な症状

  • 膿が出たりしこりができる

  • 疲労感を感じる

  • 頭痛、高熱、関節の痛みなどの症状が出る

感染性乳腺炎になると、皮膚を切開してしこりや膿を出すことが必要になる場合もあります。 早めの対処が大切。乳腺炎になりかけてるのかなとママが不安に感じたら、すぐにお医者さんに妊娠 兆候を診てもらうようにしましょう。

乳腺炎の原因は?

乳腺炎になる原因にはどのようなものがあるのでしょう?代表的な原因を以下にまとめてみました。

  • 母乳が詰まっている: 授乳回数が少なかったり、赤ちゃんが上手におっぱいを飲めていないことで母乳が詰まっているのかもしれません。また、授乳方法が正しくなかったり、同じ姿勢で授乳をしていると、おっぱいに母乳が残ってしまいます。 この詰まった母乳がおっぱいのチクチクする痛みを引き起こし、感染症になる可能性があります。

  • 乳管の詰まり: 乳管が詰まって母乳が溜まるのが原因と考えられています。赤ちゃんに頑張っておっぱいを吸ってもらいましょう。母乳を出して詰まりを解消しないと、おっぱいへの感染が生じてしまいます。

  • 細菌: ママの皮膚や赤ちゃんの口からの細菌が、 乳首の皮の亀裂や乳管の穴を通って乳管に侵入します。母乳は乳腺炎を引き起こす細菌の繁殖地となりえるのです。

  • ストレスや疲労:夜中の授乳でママが寝不足だったり、疲れたりしていませんか?ストレスがたまると乳腺が詰まりやすくなると言われています。できる時にゆっくりと休んで、ストレスをためないように心がけましょう。

  • 乳管や乳管の閉塞、乳房への過剰圧迫:ワイヤー入りのブラジャーやサイズの小さいブラジャーをつけていませんか?サイズの合っていないブラジャーはおっぱいを圧迫してしまうこともあります。ママのサイズに合ったブラジャーを使うようにしましょう。

乳腺炎になったらどんな治療をするの?

乳腺炎に気づいたら、早めの治療が大切です。最初は風邪のような症状がでてきて、おっぱいに チクチクする痛みを感じます。このような症状に気づいたら、すぐにお医者さんに相談するようにしましょう。乳腺炎の治療には通常、解熱剤や抗菌薬が処方されます。授乳中でも安心して飲める薬を出してくれますので、ママは安心して授乳を続けてくださいね。治療をせずに放置すれば感染性乳腺炎にまで進行し、さらに悪化すると皮膚を切開して膿やしこりを取り除く治療が必要になることもあります。

乳腺炎の予防法は?

乳腺炎は授乳中のママによくある症状ですが、まずは母乳が詰まらないようにすること大切です。ママがおっぱいを上げる時の授乳ポジション、赤ちゃんが正しく乳首をくわえてしっかりと飲んでいるかをもう一度しっかりと確認してみましょう。

  • 両方のおっぱいが完全に空っぽになるよう、授乳中に姿勢を変えてみましょう。

  • 赤ちゃんがもう一つのおっぱいに移る前に、これまでに飲んでいたおっぱいが空っぽになっているかを確認しましょう。

  • 赤ちゃんのお腹が空いている時はできるだけ頻繁に授乳を行い、 授乳の時間を空けすぎないようにしましょう。赤ちゃんがおっぱいを飲みたくないようであれば、搾乳するのも1つの方法です。詰まった母乳を早く出すようにしましょう。

  • おっぱいを空っぽにするために温かく濡らしたタオルや温湿布をおっぱいにあてたり、授乳前に温かいシャワーを浴びてみましょう。

  • おっぱいマッサージをして、母乳がよく出るようにしましょう。但し、自己流のおっぱいマッサージは悪化する可能性もあるのでお医者さんに相談してからやるようにしましょう。

正しい授乳ポジションがよく判らない、と言うママは、パンパースの5つの授乳姿勢とアドバイス を参考にしてくださいね。 また、授乳の間に両方のおっぱいが完全に空になるように授乳相談室にアドバイスを求めたり、授乳に関する正しいテクニックなどを助産師さんから教わるのも良いアイデアですね。

乳腺炎は授乳中のママによくある症状です。乳腺炎の主な原因は母乳の詰まり。ママは正しい授乳ポジションでおっぱいをあげるようにしましょう。また、赤ちゃんがきちんとおっぱいを口に含んで、上手に飲めているかも確かめてくださいね。母乳が溜まらないよう、赤ちゃんが欲しがるだけおっぱいをあげるのも良い方法です。乳腺炎になりかけているかもしれない、とママが気になる乳腺炎の症状が現れたら、悪化することのないよう、すぐにお医者さんに相談するようにしましょう。

本記事の内容について:
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