赤ちゃんが起きない!起こしてもいいの?
赤ちゃんがぐっすりと気持ちよさそうに寝ている。よく眠ってくれる赤ちゃんを持つママやパパは嬉しいですね。でも、赤ちゃんが寝すぎても心配です。赤ちゃんの眠りの構造、赤ちゃんがたくさん寝る時に気をつけたいこと、赤ちゃんを起こす方法、などを学びましょう。
赤ちゃんの眠りとは?
「寝る子は育つ」と言われます。でも、あまりに赤ちゃんが寝すぎると病気なのでは、寝てばかりでおっぱいやミルクは足りているのかしら、おむつ交換をしないでおむつかぶれにならないかしら、など心配になりますね。
赤ちゃんも大人も一晩中、ずっと熟睡しているわけではなく、浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返しています。生まれたばかりの赤ちゃんは昼と夜の区別がつかず、眠りと目覚めの周期は短くて不規則。レム睡眠とよばれる浅い眠りが半分以上を占め、3~4時間おきに目覚めながら1日に16時間ほど眠ります。レム睡眠の時間、赤ちゃんは少しの刺激でも目を覚ましてしまいます。でも、月齢が進むにつれて授乳の周期を中心にしたリズムができますし、眠りには個人差がありますので、ママやパパは心配しないでくださいね。
生後1~2ヵ月頃には、25%程度の赤ちゃんが夜12時から朝5時まで、起きずにまとめて眠ってくれるようになります。日中に起きている時間が長くなり、徐々に昼夜のリズムと睡眠のリズム が合ってきます。日中は外に出て太陽の光を浴びるようにしたいですね。
生後4ヵ月頃 には昼夜の区別がかなりはっきりしてきて、夜は8~10時間ほどまとまって眠れるようになります。
生後7ヵ月前後になると昼寝が午前と午後1回ずつになり、生後8ヵ月頃には睡眠のリズムが大人と同じようになる赤ちゃんもいます。1歳半頃までには睡眠のリズムが確立して、ほとんどの赤ちゃんは昼寝が午後1回になっていきます。
ママやパパも規則正しい生活を心がけて、赤ちゃんの起きる時間や睡眠、授乳やお風呂の時間などを大人のリズムに徐々に合わせましょう。赤ちゃんが寝ているから、と音をたてないようにしなければと考える必要もありません。気持ちよく寝ている赤ちゃんを無理に起こすこともありませんが、昼寝をさせ過ぎて赤ちゃんの生活リズムが乱れないように気をつけましょう。赤ちゃんの生活リズムが整っていくとママとパパも育児がラクになりますね。
赤ちゃんが寝すぎ。大丈夫なの?
赤ちゃんの睡眠時間には個人差があります。生まれたばかりの赤ちゃんは昼と夜の区別がつかないので、寝たり起きたりを繰り返していますが、赤ちゃんがよく眠るのは、元気に育っている証拠でしょう。体重が順調に増えていて、おっぱいやミルクをよく飲んでいれば、あまり心配せずに寝かせてあげましょう。ママも赤ちゃんと一緒に眠って、疲れた体を休めたいですね。
寝すぎの赤ちゃんを起こしてもいいの?注意することは?
気持ちよさそうにぐっすりと眠っている赤ちゃんを起こすのは気が引けるし、迷ってしまいますね。赤ちゃんが眠っている時はママが疲れた体を休めることができる時です。でも、もうとっくにおっぱいやおむつ交換の時間を過ぎてしまっている!おっぱいが張って辛い!おむつがおしっこを吸っておむつかぶれになっていないか、赤ちゃんに脱水症状が出ていないかも心配です。また、長時間、寝かせたままにしておくと、赤ちゃんの生活リズムが変わってきてしまいますね。
基本的には体重 が順調に増えて、おしっこもちゃんと出ている、赤ちゃんが順調に成長していれば、眠っている赤ちゃんを無理に起こすことはないでしょう。でも、赤ちゃんが長く寝ている時、ママとパパは定期的に赤ちゃんの以下の様子に気をつけましょう。
呼吸を確認:ちゃんと息をして眠っていますか?呼吸が早かったり、止まっていたりしませんか?意識はありますか?呼吸音を聞いてしっかりと確認しましょう。
体温:熱が出て辛そうにしていませんか?
顔色:顔色が悪く唇が紫色になるなど、脱水症状や低血糖の症状は出ていませんか?
うつぶせ寝になっていないか:赤ちゃんがうつぶせで寝ていると、赤ちゃんの乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息死の原因になることがあります。1歳になるまでは、寝かせるときはあお向けに寝かせましょう。
毛布やタオルが顔にかかっていない:布団や毛布などが赤ちゃんの顔にかかって、呼吸を邪魔していませんか?しっかりと確認しましょう。
赤ちゃんを起こす方法
気持ちよく眠っている赤ちゃんを起こすいい方法はあるのでしょうか?眠っている赤ちゃんには少し刺激を与えると、簡単に目を覚ましてくれます。赤ちゃんが気持ちよく目を覚ましてくれる方法を色々と試してみましょう。
声をかけてみる:ママとパパの優しい声で赤ちゃんを起こしてあげましょう。歌を歌うのもいいアイデアですね。
カーテンを開けて太陽の光を取り入れる
掛けている布団を外して、薄着にする
おむつを変える:寝ている時だと簡単におむつ交換ができますね。
おっぱいを唇に近づけてみる:おっぱいを吸うために起きてくれるでしょう。
水で濡らしたガーゼで顔、背中、お腹を拭く
顔や足の裏をくすぐってみる:赤ちゃんの肌に刺激を与えてみましょう。
赤ちゃんが寝すぎ。お医者さんに診せるべき?
赤ちゃんが寝すぎるからと言って、お医者さんに診せることはないでしょう。ただ、顔色が悪かったり、呼吸が早いもしくは止まっているなどの時は、脱水症状が出ていることもあります。赤ちゃんの様子がいつもと違う場合には、すぐにお医者さんに診てもらうようにしましょう。
眠ってくれない赤ちゃんを持つママやパパも大変ですが、眠りすぎる赤ちゃんを持つママやパパにもそれぞれ心配なことがありますね。基本的には、赤ちゃんが寝ている時間が長くても、機嫌が良く体重が順調に増えていれば問題ないでしょう。ただ、あまりにも赤ちゃんが長時間寝ている時には、定期的に赤ちゃんの様子に気をつけてあげてください。赤ちゃんが気持ちよく寝ている間、ママやパパも育児で疲れた体を休めるようにしてくださいね。
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