赤ちゃん分離不安

そろそろ育児休暇を終えて、仕事へ復帰しようと考えているママもいるのではないでしょうか?仕事への復帰となると、ママが働いている間、保育園などの子どもを預かってくれる施設を探さなければなりませんね。「まだこんなに小さいのに、保育園に通わせても大丈夫?」「ちょっと別の部屋に行っただけで、姿が見えないと泣いているのに、保育園にいる間、一日中ずっと泣いているのでは?」

こんな心配をするママやパパもいるのではないでしょうか。また、子どもにとっても、ずっと家でママやパパと一緒に過ごしていた生活が、保育園に通い始めると全く違うものになってしまうので、子どもなりに不安になるし心配もするでしょう。仕事には復帰したい、でも、子どもは喜んで保育園に行ってくれるかしら…。これからどうなるのか分からずに、悩んでしまいますね。ママやパパ、子どもにとっても、離れて過ごすのは辛いこと。赤ちゃんの分離不安はおよそ生後7~8か月頃から始まります。赤ちゃんがママやパパから離れて不安になる原因や対処法を学びましょう。

分離不安とは?なぜ起こるの?

赤ちゃんや小さな子どもは、見知らぬ人に抱っこされたり、ママやパパの姿が見えなくなるとひどく不安になって、泣き叫んだりすることがあります。ママがトイレに行っただけで後追いをして姿を探したり、ママから離れたくない、としがみついたりすることもありますね。ママの姿を再び見ると安心して泣き止んでくれますが、このような症状を「分離不安」と呼びます。このような分離不安や後追いが始まる時期には個人差があり、早い赤ちゃんだと生後7~8か月頃から、一般的には生後9~18ヵ月頃から始まります。そして生後18~24ヵ月に分離不安が最も高まると言われています。

どうしてこのような「分離不安」が起こるのでしょう?もしかして、愛情不足なの?と心配になるママもいることでしょう。でも、心配することはありません。分離不安が起こる理由は、ママやパパの姿が見えなくなると、ママやパパが消えてしまった、と考えてしまうためだと言われています。記憶力や言葉が発達し、ママやパパ以外の大人や子どもと遊びを通して関わる事ができるようになる2~3歳ぐらいには分離不安も落ち着いてきます。 生れてからずっとママの側で過ごしてきた赤ちゃん。ママの姿が見えなくなると不安になってしまうのは、当然のことですね。でも、「分離不安」は、赤ちゃんや小さな子どもがママやパパと見知らぬ人を区別できるまで成長した、記憶力がついてきたと言う証拠でもあるのです。「分離不安」は子どもの自然な成長の過程なのだと判ると、ママもパパも少しは安心ですね。

お家でできる分離不安への対処法はあるの?

「分離不安」が自然な成長の過程だと言うことは判ったものの、ママの姿を探して泣いたり、後追いをされると、ママは家のことが何もできなくなり、困ってしまいますね。強い不安を感じている赤ちゃんや子どもを安心させる方法はあるのでしょうか?姿が見えなくなっても、ママやパパは存在している、消えてしまったわけではない、少ししたらママもパパも必ず戻ってくる。赤ちゃんや子どもにこれらのことを理解してもらうために、以下のことを試してみましょう。

  • 声かけをする:トイレに行ったり、別の部屋に行く時は、「トイレに行くね。すぐに戻ってくるからね。」と一声かけてあげましょう。

  • 声を聞かせる:トイレや別の部屋にいる時に泣き出してしまったら、「今、トイレにいるよ。すぐに戻るからね。」などと声をきかせてあげましょう。姿は見えなくても、ママやパパは存在する、戻ってくるんだと理解してくれるようになるでしょう。

  • 初めての場所で遊ばせる時や、まだ行ったことがない場所に連れて行く時には、まずママやパパも一緒に遊んで、安心感を与えましょう。

  • 赤ちゃんや子どもが泣いてしまったら、怒ったりせずに、泣き止むまで抱っこしたり、側にいてあげて安心させてあげましょう。

分離不安について誰かに相談したい時は?

赤ちゃんや子どもが分離不安を感じているようであれば、無理に引き離したりはしないようにしましょう。それぞれが抱える不安や子どもの気持ちを理解し、パパやママ、周りの人たちが赤ちゃんや子どもの性格にあった対応をしていけば、分離不安や後追いは改善していくでしょう。子どもは2~3歳ぐらいになると、対象の永続性を理解するようになると言われています。ママやパパの姿や見えなかったり、声が聞こえたりしなくても、存在しているということを理解するので、分離不安は落ち着いていきます。ただ、何をやっても改善しない、心配だと言う時には、地域の子ども家庭支援センター、市町村保健センターや母子相談窓口に相談をしてみるのも1つの方法でしょう。必要に応じて、児童精神科などの専門医などを紹介してくれることもあるでしょう。

分離不安の治療が必要な場合、分離不安障害かも?

ママやパパの姿が見えなくて、赤ちゃんや小さい子どもが不安になって泣き出してしまうのは自然なこと。「分離不安」はどの子どもも経験する自然な成長の過程なので、心配しすぎないようにしましょう。成長してある年齢に達すると、姿が見えなくなっても、ママもパパも存在している、必ず戻ってくることを理解して安心するので、「分離不安」は消えていきます。3歳にもなるとママやパパとの関係が安定して、外の世界に1人で出て行くための心の準備ができてきます。 一方、この分離不安がいつまで経っても続くことがあります。家から外出する、パパやママの側から離れなければならない場合に子どもがひどく泣き叫ぶ、パパやママから離れない、幼稚園や学校に連れて行こうとすると子どもに吐き気、嘔吐、胃の痛みや頭痛などの症状が出るなどがあります。子どもがママやパパと別々に過ごす時間を作ったり、ママやパパがいなくても子どもが安心できるものの存在が重要になってきます。それでも状況が改善しない、と感じたら、かかりつけの小児科のお医者さんに相談したり、専門家の意見や治療を受けるようにしましょう。

これまでお家でパパとママがたっぷりの愛情をかけて育ててきた赤ちゃん。パパとママと過ごすそんなお家での生活を幸せだと感じていたからこそ、赤ちゃんや小さな子どもは分離不安を感じるのかもしれませんね。ママやパパと離れると不安になるのは仕方がないこと。後追いがひどくてママが大変だと感じても、叱ったりせず、コミュニケーションを図って一緒に不安を取り除いてあげましょう。これから行く幼稚園や保育園、小学校について、お友だちがたくさんできるかな、どんな遊びができるのかな、などパパやママが話をするのもいいですね。楽しそうなところ、早く行きたい、と子どもが通う日を心待ちにするように心の準備をしてあげましょう。

本記事の内容について:
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