子どものおねしょ(夜尿症)への対処法は?

寝ている間におねしょをする子供はママパパが思っているよりも多いです。医学的には夜尿症と呼ばれますが、5歳ぐらいになると自然になくなっていくことがほとんど。ただ、5歳を過ぎてもおねしょが続く子もいます。夜尿症自体は病気ではないですが、他の病気が隠れていることもありますし、子ども本人やママパパが気にしたり、困ったりすることもありますね。おねしょ(夜尿症)の原因、お家でできるおねしょ対策についてご紹介します。

子どものおねしょ(夜尿症)とは?

寝ている時におしっこをしてしまうことを夜間失禁、夜尿症と呼びます。最も一般的なのはおねしょと言う表現かもしれません。いずれにしても、子どもが寝ている時に起こるものです。

濡れた布団にパジャマ。その横で恥ずかしそうにうつむく子ども。テレビでよく見かけるシーンですね。トイレトレーニングは意味がなかったの?そう思うママパパもいるでしょうが、そんなことはありません。おねしょは子どもの成長過程に見られる自然な現象です。

おねしょへの対処法はいくつもあります。まずは叱ったりせずに、子どもに寄り添ってあげてください。そして、家庭での生活習慣を見直してみましょう。

子どものおねしょ(夜尿症)はよくあること?

トイレトレーニングの時期の子どもが夜中におねしょをするのはよくあることです。おねしょは子どもの成長過程に見られる自然な現象です。トイレトレーニングを始める 時期は子どもによって様々ですが、一般的には2歳半〜4歳頃に始めることが多いです。

トイレトレーニングが上手くいっていても、週に2~3回ほどおねしょをすることがあります。5歳頃には自然になくなっていくものですが、子どもによって個人差があります。

もちろん、5歳を過ぎてもおねしょが続く子どももいます。一般的には1週間に1回以上のおねしょが続いていれば、夜尿症の症状があるとしています。5歳で15~20%、10歳で5~10%の子どもにこのような症状がみられます。成人しても200人に1人ぐらいには、夜尿症の症状があると言われています。

子どものおねしょ(夜尿症)の原因は?

子どもがおねしょをする原因はいくつかありますが、医学的にはっきりと証明されているわけではありません。一般的に夜尿症の子どもの眠りは深く、膀胱におしっこが溜まっていても、漏れる前に起きることができないと言われています。寝ている間のおしっこの量が減らないこと、寝ている間に大きくなるはずの膀胱が大きくならないこと、膀胱や尿道をコントロールする神経の異常がおねしょの理由として考えられています。この他に遺伝的な要因も関係していると言われています。子どもはわざとおねしょをしているわけではありません。無意識のうちにおねしょをしていることを理解してあげましょう。

子どもがおねしょをする幾つかの原因をまとめました。

  • 眠りが深く、膀胱におしっこが溜まっても起きることができない。

  • 膀胱が小さいので、一晩中、おしっこを貯めることができない。

  • 脳の神経系がまだ未発達なので、脳と膀胱の相互のやり取りが上手くできていない。

  • おしっこの量を少なくする働きを持つ抗利尿ホルモンが夜間に十分に分泌されないので、夜のおしっこの量が減らない。

  • 便秘 で膀胱が圧迫され、おねしょの原因になっている。

  • 非常に疲れている。

  • 糖尿病や尿路感染症などの病気による。

  • 下に兄弟ができた、引っ越しや両親の離婚など、生活環境の変化や精神的なストレスを感じている。

  • 両親や家族に夜尿症がある。

  • 睡眠時無呼吸症候群などで睡眠リズムに問題がある。自律神経が乱れて、おねしょに繋がる。

  • 注意欠如や多動症、学習障害などの発達障害がある場合、脳から排尿をコントロールする信号が届かないので、夜尿症の原因となることがある。

まとめ

子どものおねしょ(夜尿症)の原因は幾つかあります。膀胱の機能が未発達で十分におしっこを貯められないこと、眠りが深いこと、寝ている間に尿が多く作られていること、便秘がちで腸が膀胱を圧迫していること、精神的なストレスや病気が原因のこともあります。

 

生活改善で子どものおねしょ(夜尿症)を治しましょう

子どものおねしょ(夜尿症)を治すにはどうすればいいのでしょう?きっと、子ども本人も気にしているはずです。子どもはわざとおねしょをしているのではありません。ママパパは叱ったり、焦ったりしないで、励ましてあげましょう。

お家で簡単にできる、10のおねしょ対策をまとめました。試してみましょう。

  1. 叱らず、理解してあげましょう。

  2. おねしょをして一番落ち込んでいるのは本人でしょう。誰にでも起こることで自然に治るものだと説明してあげ、子どもを責めたり、叱ったりはしないようにしましょう。

  3. 家族の中に夜尿症の人がいるかもしれません。家族内での遺伝の可能性もあることを伝えてあげましょう。

  4. 夜にトレーニングパンツ や尿漏れパッドを使うのもおススメです。おねしょマットを使うと洗濯が楽になりますね。

  5. おねしょをしたからと言って、からかったり笑ったりしないよう、家族の中でルールを作りましょう。

  6. 便秘が原因で腸が膀胱を圧迫していることもあります。食物繊維を多く含むものを食べて、便秘の解消を心がけましょう。

  7. 毎日のおしっこやうんちの様子を確認しておきましょう。

  8. 入眠儀式 の前にトイレに行ってるかを確認しましょう。

  9. 眠る前、2~3時間前の水分は控えましょう。カフェインを含む飲み物は飲ませないようにしましょう。

  10. おねしょをしても叱ったりしないでくださいね。逆におねしょをしなければ、たくさん褒めてあげ、一緒に前向きに取り組んでいきましょう。

まとめ

子どもがおねしょをしても、叱ったり、責めたりはしないでください。成長の過程でどの子どもにも起こること、自然に治っていくものであることを説明してあげてくださいね。

ママパパは子どもが昼間に定期的におしっこやうんちをしているかを確認しておきましょう。夜眠る時にトレーニングパンツを使ったり、おねしょマットを使うのもおススメです。

 

重大な病気が隠れていることも?

上の生活改善をやってみても症状が改善しない場合には、別の原因が隠れていることもあります。以下の症状が見られたら、お医者さんに相談しましょう。

  • トイレトレーニングを終えているのに、パジャマや下着、シーツが濡れている。

  • おしっこの回数や量が増えている。

  • おしっこをする時に痛みやヒリヒリする感じがある。

  • トイレに行った後に尿漏れの症状がある。

  • おしっこの色がピンクや濁った色、パンツに血がついている。

  • 性器に赤いブツブツや水疱などが見られる。

  • お漏らしをした下着を隠す。

  • 咳をしたり、走ったり重いものを持ち上げた後に尿漏れがある。

  • 昼夜問わずおしっこが漏れる。

  • 気分や態度にムラがある。

  • うんちが漏れることがある。

  • 歩行が不安定。神経や筋肉の病気が隠れていることも。

まとめ

おしっこの量や色、おしっこの出具合、おしっこをする時に痛みやヒリヒリ感がある、トイレに行った後の尿漏れの症状などに気がついた時は、お医者さんに診てもらいましょう。性器に赤い発疹がある、うんち漏れ、気分のムラや日中問わずにおしっこが漏れている、などに気がついた時もお医者さんに診てもらいましょう。

 

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おねしょ(夜尿症)かも?いつ、お医者さんに診せるべき?

本人やママパパがおねしょで困っていたり、生活改善をやったにもかかわらず7~8歳になってもおねしょが続く時は、お医者さんに診てもらうのも1つの手です。お医者さんの質問に答えられるよう、子どもの環境に変化がなかったか、家族に夜尿症の人がいるか、カフェインを含むものをたくさん飲んでいないか、喉が渇くような塩分を多く含むものを食べ過ぎていないか、子どものおしっこで気がついたことはあるかなどを前もって確認しておきましょう。

おねしょ(夜尿症)かどうかを確認する方法は?

まずはお医者さんがママやパパから子どもの様子を聞きます。尿路感染症の疑いがある時には、尿検査をしてくれるでしょう。尿路感染症であれば、抗生物質を処方されることもあります。また、生まれつき膀胱や尿道の形の異常ないかをレントゲン検査で確認したり、腎臓の超音波検診をやることもあります。

おねしょ(夜尿症)の治療法は?

お医者さんはまず、寝る前2~3時間前には水分を取らないなどの指導をしてくれるでしょう。便秘が原因の場合、食物繊維の多い食事を心がけるように薦めます。このような基本的な指導に加えて、以下の治療法があります。

おねしょアラーム

生活指導で3ヵ月ほどたっても改善しない場合、おねしょアラームを薦められることがあります。おねしょアラームを購入して、パンツやパジャマにセンサーを取り付けます。パンツが濡れるとすぐにアラームが鳴り、子どもを起こす仕組みです。ただ、アラームが鳴っても自分で起きない子どもは多いです。このような場合、ママパパが子どもを起こしてトイレに連れて行き、完全におしっこを出せるようにサポートしてあげましょう。慣れてくると、アラームが鳴ったら子どもは自分で起きて、トイレに行ってくれるようになります。半分以上の子どもがこの方法で治りますが、上手くいくまでには3~4ヵ月ほどかかるので、根気と忍耐が必要です。

薬を使っての治療

年齢が高い子どもの場合、おねしょアラームだけではなく、飲み薬を使って治療をすることもあります。薬を使っての治療は、50~60%の子どもに効果があると言われています。副作用はほとんどないのですが、薬をやめると症状がぶり返す確率が高いので、修学旅行や合宿など、自宅以外に泊まる時に役立ちます。

まとめ

5~6歳を過ぎても1ヵ月に数回以上おねしょをする場合には、夜尿症だと考えられます。本人やママパパが困っているのであれば、お医者さんに診てもらいましょう。また、夜尿症だと思っていても、他の病気だったと言うこともあります。子どもの年齢に応じて、おねしょアラームや薬などの治療方法をお医者さんが勧めてくれます。

 

よくある質問

子どもがおねしょをする原因はいくつかあります。

  • ぐっすりと眠っていて、膀胱に尿が溜まっていることに気がつかない。
  • 膀胱が小さくて、まだ未発達の状態。
  • 夜寝ている間に多くの尿が作られる。
  • 便秘で腸が膀胱を圧迫している。
  • 環境の変化による精神的なストレス。
  • 家族に夜尿症の人がいる。
  • 夜尿症に繋がるような病気がある。

おわりに

おねしょ(夜尿症)は多くの子どもが経験するものです。ママパパもきっと経験したはず!2~4歳の子どもが日中にお漏らしをしたり、夜におねしょをすること はよくあることです。通常、夜尿症は5歳ぐらいになると自然になくなっていくものですが、5歳を過ぎても症状が残る子どももいます。

子どもがおねしょをする理由は多くあります。まだ、膀胱が未発達なので夜中におしっこを貯めておけないこと、寝ている間にたくさんのおしっこが作られることなどが理由です。病気が隠れていることもあります。 睡眠時無呼吸では夜の尿の量が増えますし、注意欠如や多動症、学習障害などの発達障害の子どもではおねしょのリスクが高くなります。また、両親のどちらかが夜尿症の場合にも、子どもが夜尿症になる確率は高くなります。

子どもがおねしょをしていても、叱ったり、責めたりしないでください。むしろ、誰にでも起こるものだと言うことを優しく教えてあげましょう。夜眠る時に トレーニングパンツを履かせる、おねしょマットを使うのも1つのアイデアです。眠る前には必ずトイレに行かせ、眠る2~3時間前には水分を多く取らせないようにしましょう。

子どものおねしょが心配な時は、お医者さんに相談しましょう。おねしょだと思っていたら、重大な病気が隠れていることも。お医者さんは子どもの年齢によって、おねしょアラームの使用を勧めたり、飲み薬を処方してくれるでしょう。ママパパは子どものおねしょが治るまで、一緒に応援してあげましょう。

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