赤ちゃんがつかまり立ちをするのはいつから?

赤ちゃんの運動能力は、頭から始まり、足のほうに進みながら発達していきます。ハイハイで腰や手足の筋肉が発達してくると、立つことに興味を持ち始め、つかまり立ちができるようになります。つかまり立ちはいつ頃からできるようになるのでしょうか?赤ちゃんのつかまり立ちについて、ご紹介します。

赤ちゃんがつかまり立ちを始める時期は?

赤ちゃんの成長や発達のスピードには個人差があります。早ければ生後6ヵ月 頃からつかまり立ちを始めますが、通常は生後8~11ヵ月頃が目安です。厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』では「生後9~10ヵ月頃につかまり立ちをできるようになる赤ちゃんが最も多く、生後11~12ヵ月までには90%以上ができるようになると報告されています。

つかまり立ちの練習におススメのおもちゃやグッズはあるの?

つかまり立ちができるようになるまでは、時間がかかります。赤ちゃんがなかなかつかまり立ちをしないと、心配になりますね。おもちゃやグッズを使って楽しく遊びながら、赤ちゃんの動きをサポートしたり、赤ちゃんがつかまり立ちをしようとする意欲をアップさせたりする方法はあるのでしょうか。つかまり立ちの練習におススメのおもちゃやグッズは幾つかありますが、赤ちゃんの好奇心を引き出し自発的な行動を促すタイプが一番おススメです。赤ちゃんの月齢や興味に合わせて、おもちゃを選びましょう。

なかなかつかまり立ちしないからと、ママパパがイライラしたり、不安になって無理やり練習させたりすると、赤ちゃんに負担がかかります。成長には個人差があります。赤ちゃんのペースに合わせて見守ることが大切です。

手押し車:

つかまり立ちの練習に手押し車を使うママパパは多いです。手押し車は、つかまり立ちだけでなく、歩く練習としても使えます。木製の重さのあるしっかりしたタイプや、プラスチックでいろいろな遊びができるタイプのものもあります。木製のものは、押して歩くとカタコトと音が出るもの、前の部分が積み木になっているもの、型はめや迷路になっているものなどがあり、重さがあるので安定して押せるのがメリットです。転倒防止のストッパーがついているものや、歩くスピードにあわせてタイヤの回る速度を調節できるもの、音が鳴るものなど色々ありますので、赤ちゃんに合わせて選びましょう。

テーブル型のおもちゃ:

赤ちゃんのつかまり立ち期に人気のグッズです。テーブルの上に仕掛けおもちゃがたくさん用意されているので、赤ちゃんの遊びたいと言う意欲につながるお役立ちアイテムです。赤ちゃんの興味を引く仕掛けがいっぱい詰まっています。つかまり立ちして遊ぶのにちょうどいい高さで、安定感がありしっかり支えてくれるのもメリットです。

ベビーサークル:

赤ちゃんの安全を確保する「ベビーサークル」は、つかまり立ちにも役立つアイテムです。プラスチック製のものや木製のもの、メッシュ製のものなど色々な種類があります。高さもハイタイプのものとロータイプのもの、おもちゃパネルがついているものであれば、遊びながら楽しくつかまり立ちの練習ができますね。

関連ベビーツール
男の子と女の子の成長チャート

赤ちゃん成長チャート

赤ちゃんの身長、体重、頭囲を測って、このツールで平均的な成長を確認してください。

赤ちゃんの詳細を記入してください*:
これは必須です。

これは必須です。

これは必須です。

これは必須です。

これは必須です。

*赤ちゃんの最近の測定値を入力**: **出典:世界保健機関

関連する記事

発育
おすわり期~はいはい期の 赤ちゃんはどんな風に成長するの?

赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら気をつけることは?

つかまり立ちを始めた赤ちゃんは行動範囲が広がります。赤ちゃんは頭が大きく、足腰が未発達で転びやすいです。今まで以上に安全に気をつけましょう。できるだけ子どものそばを離れないことが大切ですが、ずっと側にいるわけにもいきません。赤ちゃんのために家の中で安全な環境を確保してあげましょう。

赤ちゃんが安全につかまり立ちできるための、幾つかのポイントを以下にまとめました。

  • たばこや灰皿はいつも赤ちゃんの手の届かない所に置く:大人が口にくわえるたばこに赤ちゃんは興味津々です。残念ながら、たばこの誤飲事故は多いです。たばこや灰皿をテーブルの上に置いておくのは大変危険です。

  • 赤ちゃんがつかまり立ちするときは、できるだけ側にいるようにする。:お座りしていたのに、いつの間にかつかまり立ちをする赤ちゃん。テレビやこたつにつかまり立ちをして後ろにひっくり返ったり、つまずいてテーブルに頭をぶつけたり、大人がそばで見守っていないと危険です。室内では滑り防止のためにも靴下は履かせない方がベター。

  • 家具の危険な個所は安全グッズで覆って、大きい家具は固定する:角のとがった家具やテーブルは安全グッズで覆い、テレビなどの大きなものは固定しましょう。引き出しにはストッパーをつけ、硬い床には衝撃を吸収するためのベビーマットなどを敷きましょう。赤ちゃんが転んでしまったときの衝撃を和らげることができ、ケガの防止に役立ちます。つかまり立ちの赤ちゃんに転倒はつきもので、目の高さにある家具や柱の角に、頭やおでこをぶつけてしまいます。角にはクッションテープ等を取り付け、ぶつかったときの衝撃を和らげる工夫をしておきましょう。手を挟んでしまう危険性のある扉や隙間はカバーで覆うなどして対処しましょう。

  • 転落防止用の柵を取り付ける:階段の上下に転落防止用の柵を取り付けましょう。安全を確認してから開け閉めしましょう。段差を作らないことも大切です。

  • 子どもの椅子は安全で安定性のあるものを:椅子に座っているときテーブルを足で蹴った勢いでいすが倒れたり、椅子に自分でよじ登ったり、椅子の上に急に立ち上がって転落することもあります。頭が重くて不安定な子どもは、高いところから落ちやすいので、子ども用の椅子を選ぶときには注意が必要です。ハイチェアに座らせたら必ず安全ベルトをしめ、座る時と降りる時は大人が手助けしましょう。

  • 台所、ストーブやヒーターなどは安全柵で囲む。:台所にはやけどの原因となるものがたくさんあります。炊飯器ややかんの蒸気でやけどしたり、ストーブの近くに寝かせて寝返りをした時にあたったり、ヒーターの温風出口に指を付けたり。台所には子どもが一人で入れないようにし、ストーブには触れないように安全柵で囲いましょう。ストーブの上にやかんを置くのもやめましょう。赤ちゃんが近くにいる時や、赤ちゃんを抱っこしている時は熱いものを扱わないようにしましょう。

  • テーブルクロスを使用しない:テーブルクロスをかけていると、赤ちゃんがつかまり立ちをするときに引っ張ってしまい、熱い食べ物や飲み物をかぶってしまうことも。食べ物や飲み物をテーブルの端に置かないようにしましょう。

  • テーブルや棚の上にある食器やビン、缶などは、赤ちゃんが自由に触れないように:テーブルの上に置いてあるコップを落として、割れた破片を踏んでしまったり、缶詰やジャムのビンを足に落としてしまったり、手の届く所にあるものに、興味を持って触ったり、引っ張ったり、押したりすることによる、外傷や打撲事故がみられます。

  • 浴槽に残し湯はせず、バケツや洗面器にも水を溜めない:赤ちゃんは10センチメートル程の浅い水深でも溺れてしまいます。バケツや洗面器に溜まっている水をのぞき込んでいるうちに、顔から水に落ちて溺れることがあるので、使い終わったら必ず水を捨てておきます。浴室には勝手に入れないように鍵をつけたり、安全柵をつけたりなどのお家の安全対策 を。お風呂に入れる時、ビニールプールなどで水遊びをしている時は、絶対に一人にしないでください。 

  • ボタン電池や硬貨、アクセサリー、薬やあめ玉などは赤ちゃんの手の届かない1メートル以上の高さの所へ‐赤ちゃんがつかまり立ちを始めるようになると、高いところにある物に興味を持つようになります。高いところに置いてある物を誤飲したり、段差を登って落下したりといったリスクが高まるので、これまで以上に安全面への配慮が必要になります。直径39ミリメートルより小さなものは、誤飲の恐れがあります。口に入れると危ない物は、手の届かないところに置きましょう。赤ちゃんの喉はまだ未発達なので、気管に物が入りやすく、危険です。

よくある質問

つかまり立ちは10ヵ月前後でする赤ちゃんが多いですが、中には6~7ヵ月程で立ち始めるケースもあります。

おわりに

赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、行動範囲が広がります。赤ちゃんが安全な環境にいるか、危険なことをしていないか、注意する必要がありますね。でも、四六時中、赤ちゃんの側にいるわけにもいきません。赤ちゃんが安全につかまり立ちができる環境を作ってあげましょう。つかまり立ちを始める時期には個人差があります。早くできるようになる子もいれば、遅い子もいます。楽しみながら、遊び感覚でつかまり立ちを練習しましょう。

本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

さらに詳しく おすわり/はいはい期