赤ちゃんのお昼寝リズム

赤ちゃんや小さな子どもは眠るのが仕事です。赤ちゃんや子どもの成長にお昼寝や睡眠は欠かすことができません。赤ちゃんのお昼寝の回数や時間、赤ちゃんに気持ちよく長く眠ってもらうにはどうすればいいのかなど、赤ちゃんのお昼寝についてご紹介します。

どうして赤ちゃんの成長にお昼寝は大切なの?

赤ちゃんや小さな子どもにとって、お昼寝にはたくさんのメリットがあります。規則的にお昼寝をする子どもは、お昼寝をしない子どもに比べて、集中力や注意力が向上する、夜もよく眠れると言う研究報告があります。お昼寝にはこれ以外にも多くのメリットがあるのですよ。以下にご紹介します。

  • 体調や情緒の安定に役立つ:睡眠は脳の発達に大切なものです。眠っている間も脳の一部は休みなく働き、情報処理を行います。お昼寝をすることで、赤ちゃんや子どもの集中力が向上し、脳から成長ホルモンがたくさん分泌され、体調や情緒が安定します。また、脳や身体の成長も促されます。

  • 疲れにくくなる:疲れていると機嫌が悪くなり、ぐずったりします。適度なお昼寝をすることで、赤ちゃんもご機嫌です。

  • 夜の睡眠の質が向上:矛盾して聞こえますが、適度なお昼寝をすることで夜にぐっすりと眠れるんですよ。例えば、午後にお昼寝をすると疲れがほぐれ、夜寝る前に疲れて機嫌が悪くなり、興奮して逆に眠れなくなる、、というようなことがなくなります。夜にリラックスして眠ってくれるよう、適度なお昼寝を取り入れましょう。ただし、夜の睡眠に影響しないよう、お昼寝の時間や長さには注意しましょう。

赤ちゃんや小さな子どもがお昼寝をしている間、ママは休んだり、赤ちゃんと一緒ではできない用事を済ませたりできますね。

まとめ

お昼寝をすることで、気持ちが落ち着いて、体調や情緒の安定に繋がると言う報告があります。また、お昼寝をすることで、夜の睡眠の質が高まると言う報告もあります。赤ちゃんが寝ている時にママも休むことができると言う嬉しいメリットもありますね。

 

お昼寝タイムを決めましょう

お昼寝をすることで、夜の睡眠の質が高まります。まずは赤ちゃんや子どもの睡眠時間をチェックしてみましょう。目をこすったり、ぐずったりするのは眠い証拠。このようなサインに注意することで、睡眠パターンが分かり、お昼寝タイムを決めやすくなります。毎日、決まった時間に同じ時間だけお昼寝をさせるようにしましょう。もちろん、すぐ規則的になるわけではないですが、徐々にお昼寝タイムを習慣づけていきましょう。

お昼寝に理想的な時間帯は?

赤ちゃんや子どもによって生活リズムは異なります。お昼寝をする時間帯などをチェックしてみましょう。通常、お昼寝に理想的な時間帯は、午前中の遅い時間と午後の早い時間です。通常、お昼寝の時間は30分から2時間ぐらいですが、年齢や発達の段階により変わってきます。ただ、遅い時間に長く昼寝をしてしまうと夜の睡眠を妨げることがあるので、午後3時か4時以降にはお昼寝をさせないようにしましょう。お昼寝と夜の睡眠の間には4時間ほどの間が空くのが理想です。 夜になっても眠たくない場合、午後のお昼寝の時間を早めにしたり、お昼寝の時間を短くしてみてください。 お昼寝の必要がなければ、無理に寝かすことはありません。いずれにしても夜の睡眠の妨げにならないよう気をつけましょう。

年齢別、お昼寝時間の目安は?

成長するにつれて、適切な睡眠時間は短くなっていきます。下の年齢別の理想的なお昼寝の時間表を参考にして、赤ちゃんや子どもの生活リズムを整えてあげましょう。

 

年齢別の理想的な睡眠時間
月齢必要な睡眠時間(時間)
新生児 (0-3ヶ月)14~17
乳児 (4-11ヶ月)12~15
幼児 (1-2歳)11~14
学童前期 (3-5歳)10~13
学童期  (6-13歳)9~11

 

赤ちゃんや子どもによって必要な睡眠時間も変わってきます。2歳の子どもが1日に2回お昼寝することもあります。お昼寝についてさらに調べていきましょう。

お昼寝は1回、それとも2回?

1歳を過ぎたら、お昼寝は1回?それとも2回?迷ってしまいますね。子どもによってお昼寝の回数や時間は変わってくるので、正解はありません。子どものお昼寝の回数は、その日の活動内容や疲れ具合によっても変わってくるでしょう。まずはその日の活動内容や疲れ具合によって、昼寝の回数をチェックしてみましょう。

  • 前の夜によく眠れていなければ、次の日はお昼寝を2回にしてみましょう。

  • 前の夜によく眠れていたのであれば、次の日はお昼寝は1回にしましょう。

  • お昼寝が1回で、夜に疲れている様子であれば、少し早めに寝かせましょう。

  • 成長するにつれて、お昼寝の回数は減っていきます。

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お昼寝はいつまで必要?

3歳ごろまでは、お昼寝をさせるのが良いでしょう。3歳を過ぎると昼寝を必要としなくなる子どもが増えてきます。子どもの様子に合わせて、昼寝をさせるようにすると良いでしょう。お昼寝にも個人差があります。2歳でお昼寝をしなくなる子どももいれば、5歳になってもお昼寝をする子どももいます。

まとめ

成長するについて、お昼寝の時間は短くなっていきます。個人差があるので、お昼寝をもうしなくてもいいと言う月齢や年齢はありません。無理やりにお昼寝を止めさせる必要もありません。お昼寝の時間は前日、どれぐらいよく寝たのか、その日の活動内容や疲れ具合にもよるでしょう。一般的に、まだ小さいうちは1日に3~4回のお昼寝をします。小学校に通う前にはお昼寝の回数は1回になっているでしょう。2歳ぐらいでお昼寝をしなくなる子供もいます。

 

お昼寝の習慣作りのコツは?

子どもが小さいうちは、ママやパパが子どもの睡眠をしっかりと管理してあげましょう。お昼寝の習慣は夜の睡眠習慣と似たようなもの。眠る時間が短いだけです。小さな子どもは、「予期せぬ出来事」が大の苦手。いつもと違うスケジュールで1日を過ごすと、とたんに眠れなくなったりします。子どもが安心して眠れるように、生後6~8週間ぐらいから、寝かせるための入眠儀式を作っていきましょう。難しく考えないでくださいね。大切なのは、赤ちゃんや子どもがいつも眠る部屋やベビーベッドで、安心して眠ってくれるような静かでリラックスできる環境を作ることです。赤ちゃんが安心して眠れる環境作りに向けて、以下のアイデアも試してみてください。

赤ちゃんや子どもにとって、決まった寝かしつけの方法はとても大切です。寝かしつけの方法を変えてしまうと、どのタイミングで安心して寝てもいいのか、分からなくなってしまうことも。毎日決まった寝る時間に同じ寝かしつけの方法を繰り返しましょう。同じ時間に同じことを繰り返すことで、赤ちゃんは安心して、眠ってくれるようになります。ママやパパ以外の人に寝かしつけをお願いする時は、寝かしつけの習慣についても伝えておきましょう。楽しいことがたくさんありすぎて、お昼寝を嫌がる赤ちゃんや子どももいます。そんな時には無理にお昼寝をさせる必要はありません。1人ででも遊べるように、静かでリラックスした環境を作ってあげましょう。疲れていなくても、心が落ち着いて、寝てくれるようになりますよ。

まとめ

お昼寝の習慣を作ることで、赤ちゃんの眠気を誘い、そろそろ寝る時間だと認識してくれるようになります。眠る前にこれをすると言う入眠儀式は、短くいもので大丈夫。どのような儀式にするかはママとパパ次第です。心を落ち着かせ、眠気を誘うようなリラックスできる儀式を取り入れましょう。

 

安心してお昼寝できる環境作りを

ママやパパは赤ちゃんや子どもが安心して、快適にお昼寝ができる環境を作ってあげましょう。ポイントをご紹介します。

  1. 部屋の明るさ:真っ暗では怖がるかもしれないので、カーテンなどを使って、薄暗くしてあげましょう。 部屋は静かに:部屋の中は静かにするか、周りの音が聞こえるような環境であれば、リラックスできる音楽をかけて、落ち着いてゆったりした雰囲気をつくってあげましょう。 テレビやラジオの音にも注意しましょう。

  2. 部屋の温度:暑すぎたり寒すぎたりしていないか、お部屋の温度 を確認しましょう。服は着せすぎていませんか?

  3. 安全な眠らせ方 を守りましょう:窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)のリスクがあります。生後12ヵ月 までは必ず仰向けで寝かせるようにしましょう。ベビーベッドやキッズベッドで寝かせる時は、落ちたり乗り越えたりしないように、転落防止の柵をつけましょう。ベッドでは必ずぴったりとしたシーツで覆われた硬いマットを使うようにしましょう。フワフワの毛布や枕、ぬいぐるみをベッドに置かないようにしましょう。

まとめ

部屋を薄暗くしたり、リラックスできるような音楽をかけたり、部屋の温度が暑すぎたり寒すぎたりしていないかなどに気をつけて、安心してお昼寝できる環境を作ってあげましょう。安心して眠れる環境作りはとても大切です。赤ちゃんや子どもの月齢に合わせて、対応していきましょう。

 

よくある質問

赤ちゃんはベビーベッドでお昼寝が基本です。 ソファ、チャイルドシート、抱っこ紐やベビーカーでのお昼寝は安全ではありません。もし、これらで眠ってしまった場合、ベビーベッドに移しましょう。


赤ちゃんがお昼寝をしている間、側にいたいと言うこともあるでしょう。そんな時には、バシネットや携帯用ベビーベッド、お昼寝用のプレイヤードに寝かせましょう。これらのグッズはお家の中で持ち運びができるので便利ですね。ただ、赤ちゃんを寝かせたままで持ち運びはしないようにしましょう。

おわりに

お昼寝は赤ちゃんや小さな子どもに大切なものです。お昼寝は脳や心の発達に影響を与えます。また、十分に睡眠をとっていないと、注意力や集中力の低下につながると言う報告もあります。日中に適度なお昼寝をすることで、夜の睡眠の質も向上します。生まれたばかりの赤ちゃんは、1日に3~4回ほどお昼寝をします。でも、月齢が上がるにつれて、お昼寝の時間は短くなっていきます。赤ちゃんや子どもが安心してぐっすりと眠ってくれるよう、お昼寝のための安全な環境作りも心がけましょう。眠っている間は、ママやパパも休憩したり、小さな子の側ではできないような用事もできますね。お昼寝タイムが決まれば、ママやパパの予定を組むのが楽になりますね。

本記事の内容について
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