母乳を増やすには?
母乳が足りているか見極めるには?
- 赤ちゃんの体重が増えている。 母乳が足りているかどうかを知るためには、赤ちゃんの体重が安定して増えているかを確認するのがベストです。 生まれてから数日間は一時的に体重が10%ほど減ることがあります。 生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ上手におっぱいを飲むことができません。 飲む量よりもうんちやおしっこ、汗などで出ていく水分量の方が多くなり、一時的に体重が減ります。 出生時体重に戻るまでに1~2週間かかるので、母乳が出ていないと心配になることもあります。 成長チャートを使って、赤ちゃんの発育を確認していきましょう。
- おむつの交換回数が多い。 赤ちゃんの一日のうんちとおしっこの回数は、赤ちゃんが十分な量の母乳を飲んでいるかの判断材料になります。 最初の数日間は、1日に約6回以上のおむつ交換が目安です。 おしっこが6回以上、うんちが3回以上出ていれば、母乳は十分足りていると考えられます。 最初は胎便と呼ばれる臭いのない、黒と緑色の混じった、ネバネバとしたうんちが出てきますが、その後は緑や黄色のうんちに変わっていきます。 一方、おしっこの尿の色は薄い黄色や黄色です。 脱水気味の場合があります。濃い黄色やオレンジ色ではないことをチェックしましょう。
- 授乳の回数が多い。 健康な赤ちゃんは、1日に8~12回授乳します。 通常、2~2.5時間ごとに授乳するのが一般的です。
- 成長スパート中に授乳が増える。 成長スパート期間(2~3週目、6週目、3ヵ月目)には、赤ちゃんの授乳時間が長くなったり、授乳の頻度が増すことがあります。赤ちゃんのペースに合わせて、好きなだけ授乳してあげましょう。
- 授乳後に満足している。 授乳後に赤ちゃんが満足している場合、腕がリラックスして手のひらが開いています。食べたいときは腕が曲がって拳を握り、指を吸おうとすることもあります。
- 授乳後に乳房が柔らかくなる。 授乳前は乳房が固くて張っていることがありますが、授乳後には柔らかくなります。赤ちゃんが生後6週間~2ヵ月の間の時には、おっぱいが柔らかく感じることがありますが、普通のことです。
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母乳が出ない原因
- 赤ちゃんが上手におっぱいをくわえていない。 赤ちゃんの母乳量が足りていない場合、上手におっぱいをくわえていない可能性がありませう。 赤ちゃんが上手に吸えないと、母乳の分泌量が減ることがあります。 授乳の姿勢を変えてみましょう。上手におっぱいをくわえられるかもしれません。
- 授乳を始めるのが遅すぎる。 吸わせれば吸わせるほど、母乳は分泌されます。 出産後は早めに授乳を始めることが大切です。出産後1時間以内に母乳を上げるのが理想です。
- 授乳の回数が少ない。 母乳を飲む赤ちゃんは1日8~12回、授乳するのが普通です。
- 搾乳が足りない。 母乳を増やすには、頻繁に搾乳することが大切です。 15分ごとに両方のおっぱいを搾乳しましょう。 搾乳中、おっぱいを優しく押すことで、母乳の流れが良くなることがあります。赤ちゃんが授乳を終えた後、残った母乳を搾乳しておくと良いでしょう。
- 哺乳瓶を早く使い始めている。 哺乳瓶を早く使い始めると、母乳での授乳がうまくいかなくなることがあります。 吸う力が弱くて上手に吸えないので、哺乳瓶の方が楽に吸えるからです。赤ちゃんがおなかが空いているようであれば、授乳するようにしましょう。
- ミルクをあげている。 ミルクをあげると、母乳を飲まなくなることがあります。 ママの食生活によって、母乳の味や状態が変わってしまうことも。ミルクを与える代わりに、可能な限り、母乳を搾乳して冷凍保存しておきましょう。
- 赤ちゃんの離乳食が始まった。生後6ヵ月頃に離乳食が始まると、自然とおっぱいを飲まなくなることがあります。
- ストレスや不安を感じている。 ストレスを感じていると、母乳の分泌に影響します。 授乳前にリラックスすることが大切です。静かで暗い部屋で授乳し、リラックスしておっぱいをあげましょう。
- 特定の薬を使用している。プソイドエフェドリンを含む薬や一部のホルモン避妊薬が母乳の量を減らすと言う報告があります。
- 乳房に関する手術を受けたことがある。
- 赤ちゃんが早産で生まれた。 早産の赤ちゃんは特別なケアが必要で、すぐに授乳できないことがあります。
- 妊娠による高血圧がある。
- インスリン依存型糖尿病がある。
- 自分を大切にしましょう。 健康的な食事をとり、十分な水分を摂り、たっぷりと休むことが大切です。ストレスを減らして、心と体をリフレッシュさせましょう。
| 母乳の分泌量に影響を与える要因には、赤ちゃんが上手におっぱいをくわえていないことや、授乳や搾乳の回数が少ないことなどがあります。 また、授乳の開始が遅かったり、哺乳瓶を早い時期に使ったり、ミルクをあげることも母乳の量に影響します。特定の薬やママの健康状態、喫煙や飲酒などの習慣、食生活のバランスも母乳の量に関係しています。 |
母乳を増やす方法
- スキンシップを心がける。 赤ちゃんを裸で胸に抱くことで、授乳前の母乳の生産が促されると考えられています。
- できるだけ早く授乳を始める。 産後1時間以内に授乳を始めると、母乳の生産が促進されます。 吸わせれば吸わせるほど、母乳は分泌されます。 出産後は早めに授乳を始めましょう。帝王切開での出産の場合、ママの回復が大切なので、授乳が遅れることがあります。
- 母乳を定期的に搾取する。 母乳を搾乳することで、分泌がさらに促されます。 両方のおっぱいを同時に搾乳すると効率的にです。搾乳は、母乳の生産を刺激し、供給を増やすのに役立ちます。
- 頻繁に授乳する。 授乳の頻度を増やすことで、母乳の分泌量が増えます。授乳が終わった後、おっぱいに残った母乳を手で絞ったり、搾乳したりして保存しておきましょう。
- 赤ちゃんがちゃんとおっぱいをくわえているか確認する。 赤ちゃんはしっかりとおっぱいに吸い付いて、くわえていることが大切です。 赤ちゃんが正しくくわえている場合、赤ちゃんの唇が上下に外側に開き、ママのおっぱいに深く吸い付くので、上手に飲むことができます。 赤ちゃんがむせる、咳きこむ、下の顎がおっぱいにくっついていない時は、上手く飲めていないかもしれません。 もう一度、正しくくわえさせましょう。授乳の姿勢が正しいのか心配な場合は、出産した病院や授乳コンサルタント、助産師さんに相談しましょう。
- 授乳中に乳房を圧迫してみる。 赤ちゃんが上手に飲み込んでいる時は、「ゴクゴク」「ゴックンゴックン」と音がします。 上手く吸えていないようであれば、おっぱいを優しく指で押して、母乳の流れを助けましょう。 指を乳房の下に置き、親指を乳輪の上に置いて軽く押します。赤ちゃんが飲み込むのを見たら、指を離します。
- 両方のおっぱいで授乳する。 両方のおっぱいで授乳するようにしましょう。 赤ちゃんが飲むペースが遅くなったり止まったりしたら、反対のおっぱいを上げましょう。 両方のおっぱいをしっかり空にすることで、母乳の生産が促進されます。必要に応じて、おっぱいから余分な母乳を搾乳しましょう。
- 授乳スケジュールを守る。 産後の数週間は2~3時間ごとの授乳スケジュールを守りましょう。母乳の場合、1日に6~8回を目安としましょう。
- ミルクや離乳食の開始は遅めに。 哺乳瓶だと簡単に飲めるので、ミルクは飲んでも母乳を飲まなくなることがあります。 また、離乳食の開始も、お医者さんの指示があるまでは待ちましょう。早めに離乳食を始めると、赤ちゃんが授乳を嫌がり、母乳の量が減少することがあります。
- 健康問題や使用している薬について医療提供者に相談する。 ホルモンの問題が母乳の供給に影響を与えることがあります。医療提供者は、問題を診断し、授乳中に適した代替薬を提供できるかもしれません。
母乳を増やすためにいい食べ物とは?
- カロリーを増やす。 授乳中は成人女性が1日に必要とするカロリーよりも350kcalを追加で取ることが勧められています。 肉や魚、野菜などバランスよく食べましょう。心配であれば、お医者さんや助産師さんに相談してみてください。
- 果物、野菜、全粒穀物をたくさん食べる。 食事だけで十分な栄養素を摂取できないこともあります。 その場合は、お医者さんがサプリメントを勧めることがあります。 葉酸は大切な栄養素です。 青菜などの葉酸を多く含む食品を食べるようにしましょう。
- 乳製品を食べる。 牛乳やヨーグルト、チーズを摂ることで、1日に必要な1,000ミリグラムのカルシウムをしっかり補えます。乳糖不耐症や乳製品アレルギーがある場合、お医者さんサプリメント摂取を聞いてみましょう。
- 水分をしっかり摂る。 母乳のほとんどは水分からできています。 授乳中はこまめな水分補給が大切です。母乳に影響することがあるので、炭酸水やカフェイン飲料は控えめにしましょう。
- 魚介類を食べる。 マグロ、アジ、サケやサバなどから良質なたんぱく質を取ることができます。カジキやキンメダイなどの水銀が多いものは避けましょう。
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いつお医者さんに相談するべき?
よくある質問
母乳をすぐに増やす方法はありません。代わりに、母乳の供給を安定させるための多くのステップがあります。 スキンシップを心がける 出産後すぐに授乳を始める 授乳を頻繁に行う. 定期的に乳房ポンプを使用する 赤ちゃんが正しく吸着していることを確認する 両方の乳房から授乳する 授乳中に乳房を圧迫する 授乳スケジュールを守り、セッションをスキップしない 赤ちゃんが6か月になるまでミルクやシリアルを導入しない おしゃぶりや哺乳瓶の導入を待つ。
