幼児期や未就学児の遊び、運動やスポーツのアイデア

体を動かす運動や遊びは、子どもの体力づくりや動きの発達に大切なだけではなく、一生涯、健康的な体を維持し、豊かな人生を送るための基礎作りです。子どもがどのような運動が好きなのか、どのような運動が得意なのか、ママもパパもまだ判らないですね。どのような運動なら安全に楽しんでもらえるのか、体を使った遊びがもたらすメリット、年齢別のおススメの運動などをご紹介します。

体を動かす遊びを毎日の生活に取り入れよう!

朝起きてから夜眠るまで、子どもは体を動かしてずっと遊んでいます。お散歩やかけっこ、飛んだり跳ねたり、何かに登ったり、ダンスをしたり、ボールを投げたり、おもちゃを散らかしたり。どの遊びも子どもの健康的な発達に欠かせないものです。また、これらの遊びは将来のチームスポーツの足掛かりとなります。幼児期や未就学期の子どもの集中力は長くないので、やっていることはコロコロと変わりますが、これは自然なことです。子どもが夢中になるような遊びを考え、子どもがスマホやタブレットを見る時間を最大でも1時間ぐらいに減らし、子どもたちが体を使う遊びができる環境を作りましょう。ママやパパは子どもと一緒に遊んだり、兄弟姉妹や同じ年頃の子どもと一緒に遊んだりする のを見守ってあげてください。体を思い切り動かせるよう、公園や野原に連れて行くのもいいでしょう。お家でできる遊びもあります。ベビーカーやカートに乗せて子どもを外に連れて行く時は、時にはベビーカーから出して、手をつないで一緒に歩いてあげましょう。このような基本的な動きででも、体を動かす喜びや楽しみを見つけるものです。

まとめ

子どもは歩いたり、ジャンプしたり、登ったりと、体を動かしています。このような体系化されていない自由な遊びは、幼児期や未就学期の子どもの成長によいとされています。画面を見る時間をできるだけ減らし、子どもが夢中になって体を動かす遊びの機会や時間を作ってあげましょう。

 

体を動かすと、子どもにはどんなメリットがあるの?

子どもが体を動かす遊びにはどのようなメリットがあるのでしょう。以下にまとめました。

  • 心肺機能の強化

  • 強くて丈夫な骨や筋肉の構築

  • 体重の管理

  • ストレス解消、気分転換

  • 心臓病、ガンや2型糖尿病、高血圧や骨粗しょう症、肥満の予防

まとめ

子どもが体を動かすことにはたくさんのメリットがあります。体を鍛える、運動能力を高める、健康的な体を作るだけではなく、お友だちと遊ぶことで、良い人間関係を築くことや、コミュニケーション能力、社会性を身に着けていきます。何かができるようになったら、自信を持つことにもつながります。幼児期から未就学期にかけて、楽しく運動や遊びを行うことは健康な体や豊かな心を作るのに大切なものであると言えますね。

 

子どもが体を動かして遊ぶのに理想的な時間はどれくらい?

子どもが遊ぶ時間は足りているのかしら?子どもが、毎日どのくらいの時間遊べばよいのか、専門家や世界保健機関(WHO)は以下のように薦めています。

  • ゲームやキャッチボール、絵本の登場人物を真似るごっこ遊びなど、大人が主体となって30分くらい遊びましょう。

  • ママやパパが子どもの遊びを見守りながら、60分ほど子どもが主体となる自由な遊びをさせてあげましょう。外で走り回る、ごっこ遊び、お友だちと一緒に何かするのも良いですね。

まずは、子どもが遊ぶ時間を確保してあげましょう。色々な遊びを経験し、様々な動きを習得できるよう、運動や体を使った遊びを毎日の生活にふんだんに取り入れる工夫をしてみてください。子どもが起きている間、体を休める時間は1時間ぐらいあれば十分でしょう。

幼児期や未就学期の子ども向け、体を動かす遊びの例

幼児期や未就学期の子どもが主体となり、自分たちが好きなように遊ぶ自由遊びには多くのメリットがあります。大人は子どもたちが安全に遊ぶのをしっかりと見守ってあげましょう。 自由遊びの例は以下の通りです。

家族みんなで楽しめる遊びは?

屋内や屋外に関係なく家族みんなで楽しめる遊びをご紹介します。

  • ペンギンの真似をしてよちよち歩き、カエルの様にピョンピョン飛ぶ動物ごっこ

  • 粘土遊び:カラフルな粘土を使い、想像力を働かせて作ろう

  • ジェスチャーゲーム:体を大きく動かし、何を表しているか当てっこ

  • 子どもと向かい合い、手を握ってギッコンバッタンとシーソー遊び

  • 音楽をかけて一緒にダンス

  • ロボット歩き:ママやパパの足の甲に子どもを乗せ手をつないで、「イチ、ニ。イチ、ニ」「右に行くよ~」などの言葉かけをしながら歩いてみよう

  • トンネルくぐり:じゃんけんをして勝った方はトンネルになって足を開いて立ち、負けた方がトンネルをくぐろう、子どもがくぐる時はくすぐってみよう

  • お家の中で宝探し

  • 障害物競走:枕や箱、椅子などを使って障害物競走

  • バレーボールやバスケットボール、サッカーやボーリング、キャッチボール、柔らかいボールなら屋内でもOK

雨の日でも子どもと一緒にお家でできる遊びがあります。お家での遊び を参考にしてみましょう。

まとめ

専門家は一日合計 60分以上の自由な遊びを推奨しています。歩いたり、走ったり、スキップをしたり、トランボリンやジャンプ、キャッチボール、公園の遊具で遊んだりなどの多くの動きを経験させましょう。また、子どもだけでなくママやパパが遊びに参加するともっと楽しくなります。お家の中で音楽をかけてダンスをしたり、動物の真似をしたり、色々と一緒にやってみましょう。

 

幼児期の子どもは、体を使うどんな遊びができるの?

子どもは体を動かすことが大好き。小さな時期からスポーツに関心を見せる子どももいますが、子どもが2歳 でサッカー選手になれるかと言うと、それはまた別の話です。そもそも運動能力には個人差があり、子どもにどんなスポーツが適しているのかは判断しにくいので、ママやパパの子どもにどんな運動が適しているのか分からない時は、お医者さんに聞いてみましょう。3歳から4歳の時期は普段の体を使った遊びから身に付けた動きを進化させ、さらに上手な動き方ができるようになる時期です。全身を使って遊ぶことを通じて、体のバランスを取る動きや体を移動する動きを経験させてあげましょう。

  • 歩く、走る

  • ジャンプする

  • 片足でバランスを取る

  • ボールを投げる、受け取る

  • ボールを前に蹴る

  • 自転車をこぐ

スポーツが幼児期や未就学期に向かないのはなぜ?

2~5歳は小学校に入ってから始めるスポーツや、生涯にわたって必要となる多くの基本的な動きを幅広く習得する非常に大切な時期です。この時期の子どもは投げる、つかむ、回るなどの動きが多様化し、洗練されていきます。まだ、チームスポーツの役割と目的に沿った動きは習得できていませんが、経験を積むことによって、年齢に合わせて合理的な動きができるようになります。大人が行う動きを真似することに興味を示し動きの幅が広がっていく時期なので、勝ち負けを競うスポーツのルールを理解し、そのルールに従うことは、もう少し先のことになります。この時期は大人に見守られながら庭を走り回るなどの自由な遊びをしたり、公園で他のお友達と遊んだり、大人と一緒にダンスをしたり、ボール投げをしたりしましょう。楽しみながら運動能力が発達していき、ママやパパと子どものふれあいにもなります。もう少し大きくなったら、チームで競うスポーツに関心を示すようになりますよ。

まとめ

この時期の子どもはまだチームスポーツと言うものを理解してはいません。また、チームスポーツのための技術も持ち合わせていません。子どもがまだ小さい時期は1つのスポーツに絞ってしまうのではなく、色々なスポーツや習い事を経験させてあげましょう。自分たちでルールを考える自由な遊びや、キャッチボールやかくれんぼなどの遊びを通じて体を動かす楽しさを知ってもらいましょう。

 

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小さい頃から子どもがスポーツをするメリットは?

スポーツを小さい頃から始めたからと言って、必ずしも将来、プロのスポーツ選手になれるとは限りません。チームでやるスポーツには多くのメリットがありますが、幼児や未就学児が動きを習得するには、特定の動きばかりするトレーニングはすぐ飽きるでしょうし、運動の頻度が多すぎる上にレベルが高過ぎて、怪我につながる可能性もあります。チームスポーツに参加させたいのであれば、試合時間が短く、勝ち負けを競うと言うよりも、基本的な動きを習得しつつみんなで楽しむことに重点を置いた、小さい子向けのチームに参加させてあげましょう。決まったスポーツの決まったポジションばかりをやるのではなく、色々な経験をさせてあげてくださいね。

まとめ

チームスポーツを早い時期に始めることにそれほど多くのメリットはない、と言う専門家もいます。あまり小さい頃に組織化されたスポーツを始めさせると、ちょっと嫌な思いをしただけでやる気をなくし、やめてしまうこともあります。チームスポーツには多くのメリットがありますが、小さい頃からチームスポーツを始めさせたい場合、勝ち負けやルールに集中するのではなく、体を動かす楽しみを教えてくれるようなチームを探してみましょう。

 

よくある質問

走ったり、スキップしたり、水で遊んだり、三輪車をこいだり、公園で遊んだりする自由な遊びは2歳の子どもにおススメです。屋内・屋外に関係なく、一緒にできる運動をご紹介します。

  • ペンギンの真似をしてよちよち歩き、カエルの様にピョンピョン飛ぶ動物ごっこ
  • 粘土遊び
  • ジェスチャーゲーム
  • 子どもと向かい合い、手を握ってギッコンバッタンとシーソー遊び”
  • 音楽をかけて一緒にダンス
  • ロボット歩き
  • トンネルくぐり
  • お家の中で宝探し
  • 障害物競走
  • 柔らかいボールを使ってボール遊び

おわりに

体を動かす遊びや運動を取り入れながら、赤ちゃんの成長を応援したいと思っているママとパパ。素晴らしいですね。チームでやるようなスポーツを始めるのはまだ早いですが、自由に遊ばせたり、大人主体で設定した遊びを取り入れるなど、子どもが体を動かして遊ぶ機会を毎日、作っていきましょう。体を動かすことは、健康な体作りや成長に欠かせないものです。走る、ジャンプ、ボール投げなどの運動を取り入れて、やがてはチームスポーツに必要なさらに多様な動きを習得できるようになります。同時に、ママやパパはできるだけスマホやタブレットに触れさせないように頑張りましょう。もう少し大きくなったら、チームスポーツを含めて多種多様なスポーツに触れる機会を与えてあげましょう。

本記事の内容について
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