初乳とは?いつまで続くの?

初乳とは、出産後3~5日間に分泌される母乳のことです。 初乳は妊娠16週目ごろから母体で作られる栄養豊富な乳汁です。出産後に分泌され、赤ちゃんにとって最初の重要な食事となります。

妊娠中黄色っぽい液体がおっぱいから出ていたら、それは初乳かもしれません。この記事では初乳とは?初乳はどのくらいの期間、分泌されるの?初乳は赤ちゃんにとってどんなメリットがあるの?など、初乳について気になる点に関してご紹介します。

初乳とは?

初乳は、出産後に分泌される乳汁です。 妊娠中から初乳は作られていて、 生まれてきた赤ちゃんにとって初めて体に取り込む大切な栄養源となります。 初乳にはタンパク質や免疫物質が豊富に含まれているので、赤ちゃんに是非、飲ませたいですね。通常の母乳と比べて初乳はタンパク質が多く、糖分や脂肪、カロリーは控えめです。

初乳ってどんな感じ?

初乳は粘り気があるのが特徴です。 色は白色透明黄色透明で、白色ではありません。 出産後、日にちが経つにつれて、母乳の中の成分が変わるので、初乳の色も変化します。 ベータカロテンを多く含むので、色は黄色っぽいです。ママが食べるものなどによって初乳の色や濃さ、分泌量は異なります。

初乳と母乳の違いとは?

出産後数日間、初乳を分泌した後に母乳が出始めます。最初は過渡期の母乳で水っぽいのですが、その後に安定した母乳(成熟乳)へと移行します。

初乳と母乳の主な違いと共通点は以下のとおりです。

 

 

 初乳母乳
定義妊娠後期から産後3~5日間に分泌される最初の母乳。初乳の後に産生される母乳で、成熟乳へと移行。
見た目濃厚で黄色っぽく粘り気がある最初は水っぽく(前乳)、その後クリーミーになる(後乳)。
成分タンパク質と抗体が豊富で、脂肪と糖分が少ない。 白血球や免疫を高める成分が含まれている。ナトリウムやクロールを多く含み、塩っぽい味がします。バランスの取れた栄養素を含み、成分は変わっていきます。乳糖と脂肪の濃度が高い。
少量で、新生児の小さなお腹にも適している。赤ちゃんの成長に合わせて量が増加する。
機能免疫力を高める抗体が含まれ、胎便の排出を促進。黄疸を防ぎ、消化しやすい。栄養バランスが最適で、生後6ヵ月間、完全な栄養源となります。 免疫力を持つ。 内臓への負担が少ない。認知能力の発達を促す。

 

初乳のメリットとは?

初乳は赤ちゃんに多くのメリットがあります。主なメリットをまとめました。

  • 「IgA」という免疫物質が 腸に入り、赤ちゃんを守る。

  • 母乳を飲むことで赤ちゃんの嚙む力が発達する。

  • アレルギーが起こりにくくなる。

  • 胎便の排泄を促すので、黄疸が軽減する。

  • 低血糖を予防する効果がある。

  • 脳の発達に重要なタウリンを多く含む。

初乳はいつ出るようになる?

初乳妊娠16週目頃から作られ始めています。 出産前から初乳がおっぱいから漏れ出すこともあります。こんな時には服を濡らしてしまわぬよう、母乳パッドを使うと良いでしょう。

初乳が漏れるからといって、すぐに陣痛が始まるわけではありません。妊娠中に初乳が漏れるのは、よくあることです。

一方で、分泌量が少なくて、妊娠中に初乳の漏れを全く感じない人もいます。 だからと言って初乳が作られていないわけではありません。心配しなくても大丈夫です。

新米ママ・パパへのヒント

生まれてくる赤ちゃんはたくさんおむつを使います。パンパースのすくすくギフトポイントへの登録はお済ですか?パンパースアプリ をダウンロードすれば、パンパース製品を購入するたびにポイントが貯まります。

 

新生児に必要な初乳の量は?

出産後のママは1日に5〜30mLの初乳を分泌します。 初乳は栄養や免疫物質を多く含むので、生まれた赤ちゃんに重要な役割を果たしています。 初乳の量はママによって違うので、これより少なくても心配はいりません。出産後3~8日目ぐらいから、移行乳に変わっていきます。

生まれたばかりの赤ちゃんは1日にどれだけの母乳やミルクが必要なのでしょう?赤ちゃんの授乳間隔や量について詳しくは、赤ちゃんの授乳スケジュールをご覧ください。

また、母乳育児を目指すママは、母乳育児のコツをチェックしましょう。

母乳の量が少ないかも?と心配になった時はお医者さんに相談してみましょう。

初乳はいつまで続くの?

初乳がいつまで分泌されるのか、気になるママもいるでしょう。初乳は出産後、3~8日間ほど分泌され、その後は徐々に母乳へと変わっていきます。

生後10日以降に分泌されるもの生乳と呼ばれます。生後2週間以降は、母乳が赤ちゃんの成長に必要なだけ分泌されます。

初乳の出し方

初乳は粘り気があるので、搾乳器での搾乳は難しいかもしれません。 もし初乳が出ないと思ったら、手で搾乳する方法がおススメです。赤ちゃんがおっぱいをくわえる姿を想像して、ママの手で乳首への刺激マッサージで搾乳してみましょう。

初乳の保存方法

初乳を搾乳して保存する場合、3日以内なら清潔な容器に入れて冷蔵保存で大丈夫です。 冷凍保存の場合、約3ヵ月を目途としましょう。飲み残しを再保存するのはやめておきましょう。

搾乳した初乳は消毒した哺乳瓶で保存しましょう。哺乳瓶の消毒方法をご紹介しています。

よくある質問

初乳は妊娠中や産後3~8日ほどの間に分泌される最初の母乳です。赤ちゃんの免疫力を高める嬉しいメリットがあります。

まとめ

タンパク質や免疫物質をたくさん含む初乳は、赤ちゃんにとってとても大切な栄養源です。また、初乳は免疫力を高めるだけではなく、アレルギーや感染症から赤ちゃんを守るなどの多くのメリットがあります。

授乳に関するさらに詳しい情報は、母乳育児に関する豆知識 や、ミルク育児 についてを参考にしてくださいね。 

また、出産後は、できるだけ早く赤ちゃんにおっぱいを吸わせましょう。 これにより初乳の出がよくなります。 あまり吸わないようでも、赤ちゃんがおっぱいを口にくわえているだけでも大丈夫です。 おっぱいへの刺激がママの脳に伝わり、母乳の分泌を促してくれます。1日に何度も吸わせましょう。

本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。