妊娠中の体のかゆみと対処法

体重の増加、おなかが大きくなる、疲れやすくなる、気分にムラが出る、つわりの症状が出る、など、妊娠中にママは色々な変化を経験します。でも、かゆみも妊娠中によくある症状の1つだと知っていましたか?おなかのかゆみ、膣のかゆみ、肌のかゆみ、体全体のかゆみ。妊娠中にかゆみが出るなんて!でも、妊娠中のかゆみは 妊娠中のママによく出るありがたくない症状の1つです。不快な妊娠中のかゆみの原因と対処法をご紹介します。

妊娠中の肌のかゆみはよくあるの?妊娠中のかゆみはいつまで続くの?

妊娠中のママ全員にかゆみの症状が出るわけではありませんが、2割くらいのママがかゆみの症状を経験するとと言われています。妊娠期間中、かゆみの症状はいつでも発生する可能性があります。妊娠中のかゆみは非常に不快なものですが、よく見られる症状なのです。一度、肌にかゆみを感じてしまうと、もう何も手につかないですよね。肉体的にも精神的にも非常にストレスになる妊娠中のかゆみ。でも、不快な妊娠中のかゆみの症状は、出産後には消えていきます。もう少し、我慢しましょう!

妊娠中の肌のかゆみの原因は?

妊娠中にかゆみの症状を感じるのは、ママだけではありません。妊娠中のママの2割が、膣や体のその他の部分に現われるかゆみを経験しています。妊娠中のかゆみは、妊娠によるホルモンバランスの変化やおなかやおしり、おっぱいなどが大きくなることで肌が引き延ばされ、刺激を受けたり、乾燥したりすることが原因です。じんましんのようなプツプツが見られることもあります。かゆみ以外に、おっぱい、おなか、太もも、おしりや上腕部分に妊娠線が現れることも。妊娠線 は肌が伸びること、ホルモンの影響で肌の柔軟性がなくなることが原因です。かゆみを伴うこともあります。

まとめ

妊娠線やかゆみ、体重の増加は妊娠中の多くのママが経験します。これらの症状は、出産後には自然になくなっていきます。体に負担の少ない運動や健康な食生活で、症状が治まると言われています。ママの妊娠前のボディマス指数(BMI)をベースとしたパンパースの体重計算管理管理で、妊娠中も理想の体重をキープしましょう。

妊娠中のおっぱいのかゆみ

妊娠中のママのおっぱいがかゆい時、その原因はママの体の他の部分がかゆくなるのと同様、ママの肌が伸びて、乾燥していることが原因。妊娠初期の時期でも、ママのおっぱいが変化 してかゆくなることがあります。妊娠初期にママのブラのサイズが大きくなっても、驚かないでください。おっぱいが大きくなるのは、母乳を出すために乳腺が発達するから。もうこの頃からママの体は赤ちゃんの栄養を考えているのですね。妊娠中は乳首もかゆくなるの?その通りです。ママのおっぱいだけでなく、 乳輪や乳首も敏感になるのです。

まとめ

妊娠中、ママの体が大きくなって皮膚が伸び、ホルモンレベルが皮膚の弾力性に影響を与えると、ママは肌のかゆみを感じるようになります。おなか、おっぱい、太もも、腕にこのような症状がよく見られます。

 

妊娠中の膣のかゆみ

妊娠中、膣や尿道の辺りがかゆくなることがあります。妊娠が進むにつれて、このような症状が出てくることが多いです。また、痛みや焼けるような熱さ感じを感じたり、膣からのおりものに気がつくママもいます。これらの不快な症状は妊娠中によくあることですが、出産後は自然に消えていきます。妊娠中は膣のかゆみを感じるママが多いです。これは、ママのホルモンの変化により腟内のpHが変化することが原因。常在菌の異常繁殖で、時にはカンジダ膣炎を引き起こすこともあります。膣のかゆみやカンジダ膣炎は妊娠中によく見られる症状なので、あまり心配しないでお医者さんに対処法を説明してもらいましょう。

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妊娠中のおしりのかゆみや痔の症状

妊娠中にデリケートゾーンがかゆくなることはよくあることですが、おしりのかゆみが一番恥ずかしいかもしれません。でも、妊娠するとママのホルモンが変化するのは自然なこと。 妊娠中は黄体ホルモンが分泌され、その影響により腸の動きが悪くなります。さらに、静脈が圧迫されることで肛門がうっ血し、肛門に炎症が起きやすくなったり、運動量が減ることで妊娠中のママは便秘 がちにもなるので、となるので、これもママが妊娠中の痔やかゆみの原因と言われています。

まとめ

妊娠中のホルモンの変化と便秘で、常在菌が異常繁殖したり、痔の症状が現れたりします。ちなみに妊娠していなくても、これらの常在菌の影響で膣やおしりがかゆくなることはあります。ただ、妊娠中は市販の薬ではおなかの中の赤ちゃんに悪影響を与えることがあるので、お医者さんに相談してきちんと治療をしてもらいましょう。

 

妊娠中のかゆみへの対処法は?

妊娠中にかゆみが発生する理由については、もうバッチリですね。でも、かゆみ対策を知っておくとさらに安心です。妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期 などそれぞれの妊娠時期に現われるかゆみを緩和できるかもしれません。ありがたいですね。妊娠中にかゆみの症状が現れたら、以下の方法を試してみましょう。

水分をしっかり取り、肌の十分な保湿ケアを

妊娠中にママの肌やおっぱいがかゆくなった場合、十分に水分を取って、肌を保湿することが大切です。妊娠でママの肌が伸びてホルモンバランスが変化すると、肌の表面が乾燥してかさつき、かゆみの原因となります。十分に水分を取って、肌の保湿を心がけましょう。保湿クリームや保湿オイルで、ママのおなか、おっぱい、太ももや足などをしっかりとケアしましょう。

まとめ

夜、眠る前に温かいお風呂に入って、リラックスしてから眠るようにしましょう。あまりにも熱いお風呂に入ると、肌の皮脂膜が取り除かれてしまい、肌が乾燥してかゆくなることも。熱いお湯は避けて、お風呂上がりの保湿スキンケア対策も充分に行いましょう。

 

ゆったりとしたデザインの服を

服の裏についているブランドタグや洗濯表示タグなどが肌にあたって刺激となり、かゆみを生じることもあります。ゆったりしたデザインや天然素材の服を着るようにしましょう。綿やリネン素材の服だと風通しがいいですね。体が火照ったり、温まったりするとかゆみが出てきます。

お医者さんにかゆみ止めの薬を処方してもらいましょう

妊娠中に膣やおしりなどのデリケートゾーンにかゆみを感じたら、お医者さんに薬を処方してもらいましょう。市販薬でもよいですが、おなかの赤ちゃんに悪影響を与えるかもしれないので、できる限りお医者さんに処方してもらった薬で治療していきましょう。

食物繊維を摂りましょう

妊娠中、便秘が原因で痔になることがあります。また、痔になるとおしりがかゆくなります。便秘にならないよう、食物繊維を多く含む食生活を心がけましょう。フルーツや野菜をたくさん食べて、便秘を解消!食物繊維を含むサプリも購入することができます。妊娠中にも安心して飲めるサプリがあるか、お医者さんにおススメを聞いてみましょう。

まとめ

おしりのかゆみを防ぐために、妊娠中は座りっぱなしは避けましょう。適度な運動を取り入れることで、便秘も解消できます。

 

妊娠中に猛烈なかゆみを感じたら?

膣のかゆみなど、妊娠中のかゆみはそれほどひどくはないですが、まれに重症化することがあります。妊娠7~9ヵ月目の妊娠後期以降に猛烈なかゆみや症状が現れたら、お医者さんに相談しましょう。

  • 妊娠後期に手のひらや足の裏がかゆくなったら、胆汁うっ滞と呼ばれる症状の可能性があります。肝細胞で作られた胆汁の分泌障害で、肝内に胆汁物質がうっ滞し、体内に胆汁中成分が蓄積した状態です。ママの肝臓に悪影響を及ぼし、おなかの赤ちゃんにも何らかの影響があることも。 妊娠中に気をつけたい症状 の1つです。

  • 妊娠性掻痒性じんま疹様丘疹も猛烈なかゆみを伴います。赤くて少し盛り上がったじんましんのようなものが全身に現われます。初めて妊娠するママや多胎妊娠 のママに発症しやすく、妊娠中のママの300人に1人程度にこのような症状が出ると言われています。おなかの赤ちゃんに影響はありません。

 

まとめ

妊娠中に猛烈なかゆみの症状が現れた場合、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。このような症状が出たら、お医者さんにすぐに診てもらいましょう。

 

よくある質問

妊娠中にかゆみを感じるママは多くいます。妊娠中のママの5人に1人が妊娠期間中にこのようなかゆみを経験すると追われています。かゆみは妊娠中によく見れらる症状の1つです。でも、じんましんのような症状が手や足に現われたら、お医者さんに診てもらいましょう。

おわりに

妊娠中にかゆみが出てきたら、とてもストレスですよね。でも、妊娠中にかゆみの症状を感じるママは多くいます。幸いなことに、かゆみは特に心配するものではありません。通常、お家で簡単にケアできますし、出産後にはかゆみの症状は消えていきます。かゆみ以外にも妊娠中感じる痛み の症状があります。パンパースの妊娠カレンダー を参考にして、これから出産まで何が起こるかを知っておきましょう。

本記事の内容について
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