乳歯の生え始めから抜けるまで
生れたばかりの赤ちゃんには歯が生えていませんが、生後4ヵ月 を迎える頃に歯ぐきから小さな歯が見え始めてきます。歯の生え始めの時期は、生えてきた歯のまわりの歯ぐきが赤くなったり、痛がったり、出血したり、赤ちゃんの機嫌が悪くなることがあります。でも、これは一時的な症状。歯が生えそろうとこれらの症状 は治まるので、ママとパパは赤ちゃんの歯が生えそろう日を楽しみに待っておきましょう。乳歯について知っておきたいこと、乳歯を守るために気をつけたいこと、歯が生える順番を図解入りでご紹介します。
歯の生え始める時期は?
通常、生後4~8ヵ月に下の前歯から生え始めます。奥の乳歯まで生えそろう時期は3歳半頃です。乳歯の生える時期や順序には個人差があり、これらの時期はあくまでも目安です。生えてくるのが1~2年ぐらい遅くても、焦る必要はありません。
子どもの歯は何本あるの?
歯の生える時期や順番には個人差があるので、少しぐらい遅くても心配することはありません。通常、2才半から3才の誕生日までに合計20本の乳歯が生えそろいます。この頃から、寝ている間に唾液の量が減少したり、お友だちとおやつを食べる機会ができるので、虫歯 になる子どもが増えてきます。
歯の生える順番は?
歯が生えてくる順番はある程度決まっていますが、この順番も個人差がありあくまで目安であることを覚えておきましょう。一般的な歯の生える順番を図にしました。
歯の生え始めは不機嫌になるの?
歯の生え始めの頃は、歯のまわりの歯ぐきが腫れて痛がったり、敏感になったりして、赤ちゃんが不機嫌になることがあります。これを歯ぐずりと呼んでいますが、一時的な症状で、歯が生えそろうと治まります。それでも、心配なことがあればお医者さんに相談しましょう。歯が生える前後に歯ぐきが刺激されて、よだれが多くなることもあります。「歯がため」を用意しておくとよいでしょう。
赤ちゃんの乳歯を守るには?どうすればいいの?
乳歯はいずれ抜けるもの。だから、虫歯になっても大丈夫、なんて考えていませんか?虫歯を治療しないでそのままにしておくと、将来生えてくる永久歯も虫歯になる可能性があります。乳歯のすぐ下には次に生えてくる永久歯が順番を待っています。乳歯に虫歯があって、それがかなり深くまで進行していると、次に生えてこようとしている永久歯の成長にも影響を及ぼしてしまい、正常に成長できなくなります。また、虫歯が原因で乳歯が早い時期に抜けると、その次に生えてくるはずの永久歯の場所が狭くなり、歯ならびが悪くなったり、正常な発音ができなくなることも。嚙み合わせの変化や痛みで正常に噛むことができなくなることもあり、この結果、好き嫌いが激しくなったり、消化不良になったりして、発育にも影響を及ぼす可能性もあるのです。乳歯は永久歯に比べて、歯の表面のエナメル質が薄く弱いので、一度虫歯になると進行が進みやすいです。乳歯は生え変わるからと言って放置せずに、早く治療するようにしましょう。日頃から子どもの歯を観察する習慣や定期検診が大切ですね。
乳歯が生え始めたら、しっかりと歯みがきを
このぐらいの時期の子どもは大人の真似をしたがるものです。ママとパパがお手本を見せて、歯みがきの習慣をつけましょう。以下に歯みがきの注意点を書きました。
まずは、歯ブラシを口に入れることに慣れてもらいましょう。口の中がよく見えるように、ママやパパの膝の上に仰向けに寝かせ、サッと短時間で歯みがきをすませましょう。
子どもにとって歯ブラシはおもちゃのようなもの。1人でできるのはまだ先のことです。ママやパパが仕上げやチェックをかねてみがいてあげましょう。夜寝る前の歯みがき習慣は、子どもとのスキンシップの時間にもなりますね。
歯ブラシは小さ目のものを使い、歯みがき粉はつけずに、優しく、軽く歯面をこするようにして下さい。
唇を持ち上げ奥歯まで良く見て、歯ブラシがどの位置に当たっているか、虫歯の原因である歯垢がきちんと取れているかを確認しましょう。
乳歯を守るために食習慣にも気をつけましょう!
乳歯が虫歯にならないようにするには、歯みがきだけではなく、食生活や飲み物にも気をつけたい ですね。小さな子どもはチョコレートなどの甘いお菓子が大好き。哺乳瓶で飲むイオン飲料水やジュースも虫歯のリスクを高めるので、避けたほうが良いでしょう。糖分の入った物を食べることで、口の中にいる虫歯の原因となるミュータンス菌が酸を作ります。この酸が歯の表面の硬いエナメル質を溶かして、虫歯をつくります。乳歯は永久歯に比べて表面の硬いエナメル質の層が薄いため、虫歯の進行が早く広がりやすくなっています。歯を守るためには、なるべく歯を糖分にさらす時間を少なくすることが大切です。また、早い時期にフッ化物(フッ素)を塗ってもらい、歯の質を丈夫にしましょう。フッ化物配合の歯みがきを使ったり、噛む面が完全に出てきたら詰め物で埋めて、虫歯にならないようにする方法もあります。
乳歯が抜けるのはいつ?
通常、乳歯が生えるのと同じ順番で乳歯が抜けていきます。乳中切歯→乳側切歯→乳犬歯→第一乳臼歯→第二乳臼歯あるいは乳中切歯→乳側切歯 →第一乳臼歯→乳犬歯→第二乳臼歯の順番です。最初の歯が抜けるのは6~7歳ぐらいですが、あくまでも目安です。
乳歯の生え始める時期と抜け落ちる時期
歯の種類 | 乳歯の生える時期 | 乳歯の抜ける時期 | |
---|---|---|---|
乳中切歯 | 上 | 7.5ヵ月~ | 6~7歳 |
下 | 4ヵ月~ | ||
乳側切歯 | 上 | 9ヵ月~ | 7~8歳 |
下 | 7ヵ月~ | ||
乳犬歯 | 上 | 18ヵ月~ | 9~12歳 |
下 | 16.5ヵ月~ | ||
第1乳臼歯 | 上 | 14ヵ月~ | 9~11歳 |
下 | 12ヵ月~ | ||
第2乳臼歯 | 上 | 24ヵ月~ | 10~12歳 |
下 | 20ヵ月~ |
よくある質問
赤ちゃんの歯の生え始めの時期には、よだれが多くなる、物を噛みたがる、泣く、ぐずる、寝つかないなどのサインが見られることがあります。
おわりに
赤ちゃんに可愛い最初の歯が生えてきました。とてもドキドキしますね。これからどのように歯が生えてくるのでしょう?パンパースの乳歯の生える順番の表を参考にしてみましょう。歯の生える時期や順番には個人差があります。あくまでも目安として参考にしてくださいね。赤ちゃんの歯を守るために、歯みがきの習慣、食生活、日ごろから子どもの歯を観察する習慣や定期検診が大切ですね。
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