生後3ヶ月の赤ちゃんの成長 - 生活リズムができてくる

生後3ヵ月は赤ちゃんの特徴を理解して生活のリズムを確立しながら、子育てをしていく時期でしょう。まだまだママやパパにとっては未知の部分も多いでしょうが、親としての能力に自信を持ち、毎日ワクワク楽しんでいますか。生後3ヵ月の赤ちゃんの成長の目安や代表的な質問への回答をまとめてみました。きっと寝不足が続いているでしょうが、がんばっているママ・パパを応援します!

生後3ヵ月の赤ちゃんの成長の特徴

赤ちゃんが成長して自分の体や周りの世界をより意識するようになるので、たくさんの新しい発見があります。生後3ヵ月の赤ちゃんに見られる赤ちゃんの発達を見ていきましょう。

生後3ヵ月の赤ちゃんの成長と身体的発達: 日に日に強く

骨や筋肉が発達してくるおかげで、赤ちゃんは手足を伸ばして、こんなに大きくなったんだよってママやパパに見せてくれるでしょう。個人差がありますが、この時期の赤ちゃんは1ヶ月に平均して2.5~3.8センチほど身長が伸び、680~900グラムほど体重が増えます。体や動きを次第にコントロールできるようになってくるのもこの時期です。産まれたばかりの頃の動きの多くは原始反射によるものでしたが、この時期になると頭、手や足を赤ちゃんが意図的に動かすようになってきます。徐々に首が座り始め、自分で頭を持ち上げて視野に入る人や物を見ることができるようにもなるでしょう。同時に赤ちゃんは近くにあるものに触れたり、視力が発達することで動いているものを目で追うようになります。

赤ちゃんの知覚・感覚: : コミュニケーション能力を高める

赤ちゃんは少しずつですが、たくさんの新しい発見を自分で理解しようとしていきます。視力が発達し、渦巻などの丸い形や渦巻模様に興味を示したり、反応するようになるでしょう。ママやパパの顔などをじっと見つめるようにもなります。

生後3ヵ月の赤ちゃんは、ママやパパの声を聴いて喜んだり安心したりするようになっています。声の調子やある言葉の強調した部分をさらに意識するようになり、これらの音を真似しようとします。また、コミュニケーションは相手がいて成り立つものであること、コミュニケーションを取ることを理解し始めるのもこの頃です。 例えば、赤ちゃんの言葉に対して喜んだ時の赤ちゃんの反応や、歌ったり本を読んだりする時に喜んでいる様子を見てみましょう。

赤ちゃんの動き: 体全体を使っての運動

生後3ヵ月の赤ちゃんは、より自分の意志を持って動くようになります。赤ちゃんの運動能力が発達してくるのを見て、ママやパパの感激もひとしおでしょう。首がすわって背中や足腰に筋肉がついてきたら、寝返りの練習を始めてもいいでしょう。足の筋肉を強くするためにストレッチ運動をやってあげるのも効果的です。寝返りをするようになるのは、まだ2~3ヵ月先のこと。今はまだ寝がえりをするための練習をしているところなのですよ。

赤ちゃんの腕の下に手を入れて支えて、赤ちゃんを立たせようとしたことはありますか? その時に赤ちゃんが足を曲げたり伸ばしたりしているかもしれません。赤ちゃんは一人で立つための準備をしているのです。この状態で赤ちゃんに弾むような仕草をさせてあげましょう。昨日できなかったことができるようになって、赤ちゃんは自慢に思っているはずですよ。

おもちゃを手に渡してあげたり、ベビーサークルからぶら下がったおもちゃを掴ませたり、うつぶせ運動などで毎日の赤ちゃんの運動を助けてあげましょう。

これらの遊びは生後3ヵ月の赤ちゃんの運動能力や視覚と手の連動性を高めるのにとても役立ちます。

この時期、運動をするのは赤ちゃんの足だけではありません。赤ちゃんの手がおもちゃやママやパパの手を掴むために開いたり、閉じたりするようになります。また、周りのものに触れようと腕を伸ばしたり、目にしたものを叩いたりもするようになります。手を口元に持って行く赤ちゃんもいますので、赤ちゃんが手に持っているものには注意してあげましょう。

赤ちゃんの性格: 赤ちゃんの最初の会話

赤ちゃんの性格が現れてくるのを見るのは、親としての喜びの1つですね。赤ちゃんがたくさん笑うようになって、ママ・パパの声に反応していますか? そうであれば、素晴らしいことですね。赤ちゃんがママ・パパや他の人との遊びを楽しんでいると言うことでしょう。この時期の赤ちゃんは喜びを顔や体全体で表現するようになってきます。また、ママ・パパの動きや顔の表情を真似しはじめることもあります。でも、これらのことがまだできていなくても、心配することはありません。赤ちゃんはみんな自分のやり方やペースで成長していきます。

この時期の赤ちゃんは、音、笑顔やジェスチャーなどのやり取りで家族と会話を始めます。これらの会話は楽しいだけではなく、赤ちゃんとの信頼関係や赤ちゃんの自尊心を育てていくのにも役立ちます。赤ちゃんに兄弟がいれば、赤ちゃんの兄弟への関心が高まっていることに気がつくでしょう。この時期の赤ちゃんにはお気に入りの人ができはじめ、自分と同じような小さな子供に高い関心を示すようになります。

赤ちゃんは自分の欲求をいろんな形で知らせようとします。赤ちゃんの親であるママ・パパには、赤ちゃんが何かを欲しがっているか、他の人にはちょっと分かりにくい合図でもすぐに理解できるでしょう。ママ・パパとのコミュニケーション方法が、赤ちゃんの性格や気性を現すのに大切な役割を果たします。例えば、赤ちゃんの泣き方や身振りで何を欲しがっているのかが分かるようになりますし、泣き方や身振りで区別することもできるようになります。お腹が空いている時の赤ちゃんの泣き方は、どこかを痛がっている時の泣き方とは違いますね。同じように、赤ちゃんがただ単にぐずっている時、別の遊びを始めたり別のおもちゃを渡すと赤ちゃんが落ち着くと言うことも判るようになるでしょう。

赤ちゃんの成長をサポートしましょう

小児科の先生が赤ちゃんの成長や発達を促す多くの方法を教えてくれるでしょう。これらの方法の多くは赤ちゃんの動きを助けるだけではなく、赤ちゃんが寝がえりをうったり、座ったり、頭を持ち上げたりする動作や大切なテクニックを赤ちゃんが身につけるのに役立ちます。また、認識力を高めたり、感覚を伴う経験を積む練習にもなるでしょう。生後3ヵ月の赤ちゃんとの遊び方や関わり方や注意したいことをまとめました。

  • 首や背中の筋肉を強くする:近くで見守りながら、プレイマットや毛布に赤ちゃんをうつ伏せで寝かせてみましょう。うつ伏せ運動は足、腕や頭の運動能力を高めます。ただ、必ず目を離さないようにしてくださいね!

  • 視覚と手の連動性を高める遊び:おもちゃやママやパパの指を握らせる練習をしましょう。手や腕をどこからどこへ動かすか、例えば手を口に上手に持って行くなどの練習になるでしょう。

  • 視覚の発達を助ける:遠くを見たり、色を認識したり、目で動いている物を追いかける能力が発達してくるのもこの時期です。刺激的な色、模様、生地を使ったおもちゃ、本やプレイマットなど、たくさんの色を見せてあげましょう。

生後3ヵ月の赤ちゃんのミルク・授乳の目安

生後3ヵ月の赤ちゃんの母乳 などの授乳回数は、産まれたばかりの頃に比べると少なくなっていきます。母乳育児の赤ちゃん、ミルク育児の赤ちゃん、混合育児の赤ちゃん。どのタイプの赤ちゃんも生後1~2か月の時期と比べて、平均で140~170グラムと1回の授乳で消化できるミルクの量が増えてくるので、授乳回数は1日6-8回ぐらいに減ってくるでしょう。

濡れて汚れたおむつの確認: おむつを確認することは、赤ちゃんの食事量が足りているかどうかを見極める良い判断材料となりますね。赤ちゃんのウンチ は少し硬めになり、ウンチの回数は減ってきます。 産まれたばかりの赤ちゃんは授乳後にほぼ毎回ウンチをしますが、生後3ヵ月の赤ちゃんは1日に1回だったり、2-3日に1回程度の子もいます。通常、1日に6回ほどおむつが濡れていれば、赤ちゃんはよく食べていると言えるでしょう。

赤ちゃんはたくさんのおむつを使います。よろしければパンパースアプリをダウンロードして、パンパース製品についているポイントでギフトを交換してみてくださいね。

生後3ヵ月の赤ちゃんの睡眠時間は?

この時期、赤ちゃんの睡眠の習慣に変化が現れます。昼間の赤ちゃんの授乳量が増えるので、夜の授乳量が少なくなったり、授乳が不要になったりします。昼間に起きている時間が増えてより活発に活動するので、夜は疲れて眠ってくれるようになるでしょう。生後3ヵ月にもなると、昼間に2~3回ぐらいお昼寝をして、夜にはまとめて眠るようになるかもしれません。夜に5~6時間ほどまとめて眠る赤ちゃんが増えてきますが、すべての赤ちゃんではありません。 夜に起きてしまう赤ちゃんもいます。睡眠時間は赤ちゃんによって違うので、心配しなくても大丈夫でしょう。

赤ちゃんを上手に寝かしつける方法

ママ・パパと赤ちゃんの両方にとって都合のいい睡眠リズムを作れるといいですね。次の方法を試してみましょう。

  • 睡眠のリズムを作る: 優しくマッサージやタッチをしたり、お話をしてあげたり、子守唄をうたってあげたりして赤ちゃんをリラックスさせてあげましょう。

  • 動かないようにじっとさせてあげましょう:赤ちゃんが落ち着いて心地よくなるには少しの時間が必要な時もあります。少し動いたり、赤ちゃん言葉を話したり、少し泣いても大丈夫です。そのうちに眠りにつくでしょう。

  • 刺激を少なくする:夜に赤ちゃんを寝かせる時は、赤ちゃんの気を惹いてしまうものを最小限に抑えるようにしましょう。明かりを暗くして、眠る前の授乳時はたくさん話さないようにしたりして、赤ちゃんが眠りやすい環境を作ってあげましょう。

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生後3ヵ月の赤ちゃんの1日のスケジュール

生後3ヵ月になると、睡眠時間に変化が出てきます。個人差がありますが、日中に起きている時間が長くなったり、夜間にまとまって寝てくれる赤ちゃんもいたりと、昼と夜の区別が段々とついてくるようになります。朝はカーテンを開けて日光を取り入れて部屋を明るくし、授乳や離乳食、散歩やお風呂などの時間をある程度決めたり、夜は暗く静かにするなどして生活リズムを整えていきましょう。

赤ちゃんの健康: ベビーマッサージ

遊ぶこと以外にリラックスできてママとのコミュニケーションにもなるベビーマッサージは赤ちゃんも大好きでしょう。ベビーマッサージのやり方を覚えて、赤ちゃんとのスキンシップを深めてみませんか。ベビーマッサージには赤ちゃんをストレスから解放し、泣く回数が減ると言う不思議な効果もあるようです。

近くにベビーマッサージのコツなどを教えるクラスようなら参加してみてはいかがでしょうか?まずは、ベビーマッサージの基本的なやり方を試してみましょう。

  • リラックスできる環境づくり: おむつ替え用テーブルやママのベッドでもできます。赤ちゃんを仰向けに寝かせて赤ちゃんの目を見つめながら、マッサージをしてあげましょう。

  • 優しくタッチ: 頭から首、肩、腰や 太もも、足や手など赤ちゃんの体を優しくマッサージしてあげましょう。

  • 赤ちゃんに話しかけたり、歌ったりしてみましょう:マッサージをしている間に優しく話しかけたり、好きな歌を歌ってあげれば、赤ちゃんはもっとリラックスすること間違いなしです。

  • 赤ちゃんの様子を見てみましょう: 赤ちゃんが喜んでいるようであれば、マッサージを続けてあげましょう。赤ちゃんが落ち着かなかったりぐずったりするようであれば、嫌がっているかもしれないので、マッサージは控えるようにしましょう。

マッサージをするのは、少なくとも授乳後1時間ほどの時間をおいてからにしましょう。赤ちゃんがマッサージを喜んでいるようであれば、ヨチヨチ歩きができる年齢になっても続けてあげるとよいようです。

親としての生活: 睡眠不足を解消するには?

赤ちゃんがまだ産まれていなかった頃、いつまでも寝ていられたあの時期が恋しいママ・パパも多いかもしれません。まだ育児に慣れていないママ・パパにとって、睡眠不足は深刻な問題。赤ちゃんのために最善を尽くしたいのだけど、睡眠不足で…。睡眠不足を解消するにはチームワークが大切です。ママとパパ、おじいちゃん・おばあちゃんやベビーシッターのサポートが必要ですね。また、本当に今やらないといけないことや後回しにできることなど、物事に優先順位をつけるようにしましょう。

赤ちゃんを寝かしつける時の入眠儀式を分担するのも、ママ・パパの睡眠不足を解消する1つの方法ですね。赤ちゃんを寝かしつけるのはママだけの責任ではありません。パパや家族に手伝ってもらいましょう。また、生後3~4ヵ月ごろには朝起きる時間と夜寝る時間がほぼ一定になり、生後4~6ヵ月になると、赤ちゃんの睡眠リズムが整ってきます。ベッドにいれると自分1人で眠ったり、お腹が空いておらずおむつ交換が必要でない場合には、夜中に目が覚めても再び1人で眠りにつくことができるようになります。ネントレ を始める最も理想的な時期だと言えますね。

睡眠不足解消に役立つ他の方法

  • 夜のミルクをパパや他に赤ちゃんのお世話をくれる人と分担する

  • 栄養のあるものを食べて、水分補給を十分に行う

  • 赤ちゃんが寝ている時に一緒に寝る

  • 赤ちゃんと一緒に散歩に行くとか、1人で少し走るなど、軽い運動をする。

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生後3ヵ月のチェックリスト

  • 3-4ヶ月健診があるので、その時に今後の予防接種について確認しましょう。予防接種のスケジュール をみてみましょう。

  • 生後4ヵ月の赤ちゃんについても前もって知っておきましょう。

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よくある質問

柔らかい部分は通常、生後2~3ヵ月になると硬くなります。赤ちゃんの頭は体と比べてまだ大きいです

本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

About 杉山 剛

静岡県裾野市出身。 1998年に山梨医科大学(現山梨大学医学部医学科)卒業後、同年5月に山梨大学医学部小児科入局。以後、山梨大学医学部救急部、山梨県立中央病院NICUなどの勤務を経て、2009年11月 山梨大学医学部小児科学講座助教、2014年6月 山梨大学医学部小児科講座学部内講師を担当。2017年4月より社会医療法人杏嶺会一宮西病院小児科部長を務めた後、2023年7月に日本初となる小児の睡眠とアレルギーの専門医院である「尾張こどもの睡眠・呼吸・アレルギークリニック」を開業。 受賞 ...

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