<小児科医監修>生後2ヵ月の赤ちゃん: 親しい人に囲まれて幸せと安心を感じる

生後2ヶ月

知った顔に囲まれて幸せ、そして安心

ママ・パパが気になる、生後2ヵ月の赤ちゃんに見られる特徴をここでいくつかご紹介します。おむつかぶれや咳などの一般的に見られる症状にも触れていきます。

生後2ヵ月の赤ちゃんの成長と発達

赤ちゃんは周りのものに対して、少しずつ興味を示すようになります。よく見られる特徴をまとめてみました。

赤ちゃんの成長と体の発達: 手と足のケア

定期健診で赤ちゃんの体重、身長、頭囲が順調に発達しているかを調べてくれるでしょう。何g、何cm大きくなるかではなく、成長曲線に沿って成長していることが重要です。

赤ちゃんの爪がとても早く伸びるのに驚いたママやパパもいるでしょう。赤ちゃんの爪をいつ切ったかちゃんと覚えていなくても、ママやパパが赤ちゃんの爪で引っかかれたり、赤ちゃんが自分の顔を爪で傷つけてしまったりしないようなタイミングで切ってあげましょう。赤ちゃんの爪を切る時は以下のことに気を付けましょう。

  • 赤ちゃん用の爪切りばさみを使いましょう。

  • 赤ちゃんの指をしっかりと押さえ、爪は水平に切り、両端の角が尖って引っかからない

赤ちゃんの頭のてっぺんには、大泉門(だいせんもん)と呼ばれる骨のない柔らかい部分があります。頭の骨が成長してくると、骨同士がくっついて大泉門は閉鎖します(なくなります)。

赤ちゃんの知覚・感覚: 色のついた世界を知る

生後2ヶ月頃の赤ちゃんは物の形やママ・パパなどの顔の輪郭をぼんやりと認識するようになり、ママやパパのことをじっと見つめてくるようになってきます。この頃の赤ちゃんは様々な色が少しずつ見えるようになります。

赤ちゃんをベビーカーに乗せて外出すると、外の世界の色々なものに興味を示してくるようになるでしょう。

赤ちゃんの動き: 赤ちゃんのスクワット

赤ちゃんの動きの多くはまだワンパターンですが、少しずつ体を動かすことを学んでいきます。また「原始反射」と呼ばれる、赤ちゃんの成長とともに次第に消えていく動きがあります。例えば、垂直懸垂と呼ばれる反射では赤ちゃんの両脇を手で挟んで持ち上げると、両足を少し曲げて床を蹴ろうとします。また指などで触れるとぎゅっと力強く握ってくれる把握反射と呼ばれる反射はかわいい ですよね。

赤ちゃんの手と指の能力も発達してきます。赤ちゃんの手が固く握られていることは少なくなり、目の前で動くものを手で掴もうとします。 手を口に持っていくこともすぐにできるようになりますよ。最初は偶然に口に触れた手や指に吸い付こうとしますが、もう少ししたら自分で手を口に持っていって、上手に指しゃぶりができるようになります。

うつ伏せや腹ばいの練習の効果が、ゆっくりと出てきます。(うつ伏せの状態で、赤ちゃんを一人にするのは危険ですのでやめましょう)腕を上げたり、頭や胸を反って上げようとするのも生後2~3か月の時期です。赤ちゃんが自分の力で何かをしようとする大きな一歩ですね。

赤ちゃんの性格: 赤ちゃん言葉が出てくるように

赤ちゃんがコミュニケーションをとる時の表情や声、しぐさで、赤ちゃんの性格が徐々にわかってきます。例えば、ママやパパが赤ちゃんに笑いかけると、赤ちゃんは嬉しくて笑い返してくれるでしょう。この時期、赤ちゃんは「ムームー」、「バーバー」とか「おーあー」などの言葉でママやパパを喜ばせてくれるかもしれません。赤ちゃんが使うこれらの音をまねて、赤ちゃんとお話をしてみましょう。この時期の “赤ちゃん言葉” は大切なものですが、ママとパパがいつも使う言葉も聞かせてあげましょう。 会話することでコミュニケーションを学んでいくでしょう。おむつを替える時、散歩に連れて行く時、お風呂に入る時などには、ママ・パパが何をしようとしているのかを言葉に出してあげましょう。

赤ちゃんの成長をサポートしましょう

ママやパパと遊ぶことや、お話しすることは、赤ちゃんの脳の発達や早期の学習に大きな役割を持っています。赤ちゃんの成長のためにママ・パパと赤ちゃんが一緒にできることを書き出してみました。

  • 本を読んで聞かせる: 赤ちゃんはママ・パパが発する声のトーンや抑揚を聞いて、言葉の調子やペースを学んでいます。同じ本を何度も読んであげてもいいでしょう。赤ちゃんへの本の読み聞かせ はこちらを参考にしてくださいね。

  • お話しをする:赤ちゃんが発する「くー」「あー」などに応えてあげましょう。また、赤ちゃんの目を見ながらお話しをしましょう。赤ちゃんが何かを言おうとしている時は、言葉をさえぎったり、よそ見をしたりしないようにしてあげてくださいね。ママ・パパが赤ちゃんに注目することで、赤ちゃんは自分の声はママやパパにとって大切なものなんだと理解し、信頼関係も生まれてくるのです。

  • うつ伏せや腹ばいの練習: 赤ちゃんの首、腕や肩の筋肉を強くするために、毎日、短時間のうつ伏せや腹ばいの練習を続けましょう。うつ伏せや腹ばいの練習は、赤ちゃんのそばで見守りながら、床などの表面が柔らかくないところで赤ちゃんのおなかを下にして練習するようにしましょう。

  • 多くの音を聞かせる:赤ちゃん向けの音楽をかけたり、触ると色々な音が出るおもちゃで反応をみましょう。ママやパパが家事をしている時、赤ちゃんを安全な場所に置いて、普段の生活の音を聞かせてあげるのも良いですね。ママ・パパの生活音が、赤ちゃんのお気に入りになるかもしれないですよ。

関連する記事

なりたてママへのヒント
赤ちゃんの抱き方

生後2ヵ月の赤ちゃんの授乳の目安

赤ちゃんのおなかが空いていたら、授乳したりミルクを与えたりするようにしましょう。生後2ヵ月の赤ちゃんへの授乳は、1日に6-8回ぐらいが目安です。赤ちゃんは、指をしゃぶる、手を口に持っていく、ぐずる、手や腕を曲げるなど、全身でおなかが空いていることを表現します。授乳 中に飲むペースが遅くなったり、吸うのをやめたり、顔をそむけるなどは、赤ちゃんのおなかがいっぱいになったサインです。授乳の後はゲップをさせてあげましょう。赤ちゃんが授乳後にウトウトしていたり、次の授乳までの間、赤ちゃんが元気で満足したりしているようであれば、しっかりと飲めているサインです。

おむつのチェック: ママやパパが交換する時のおむつの重さは、赤ちゃんが十分に授乳できているかの目安となります。赤ちゃんにも個人差があり、2-3時間おきにおしっこをする赤ちゃんもいれば、4-6時間に1回だけおしっこをする赤ちゃんもいます。おしっこの回数が少ないことで、不安や心配があれば、かかりつけの先生に相談しましょう。うんちについても個人差があり、決まった回数はありません。1日に数回という赤ちゃんもいれば、数日間に1回だけという赤ちゃんもいます。赤ちゃんのうんち の回数が少ないような気がしても、うんちの状態が柔らかく、赤ちゃんが元気であれば、心配することはないでしょう。1週間経ってもうんちが一度も出なければ、便秘の場合もありますので、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。

ママもパパもきっと気がついていると思いますが、赤ちゃんはたくさんのおむつを使います!パンパースアプリ なら、毎日使うパンパースでポイントが貯まるので、是非ダウンロードしてみてくださいね。素敵なギフトと交換できますよ★

生後2ヵ月の赤ちゃんの睡眠時間は?

生後2ヵ月の赤ちゃんは、日中は起きていることが多くなって眠る回数は少なくなりますが、1回あたりの睡眠時間は長くなります。生後2ヵ月にもなると、夜に6-8時間ぐっすり眠る赤ちゃんもいます。

質の良い睡眠の習慣のために、明るい、暗い、にぎやか、静かなど昼と夜の規則正しい生活リズムを心がけましょう。規則正しい睡眠や生活リズムは、赤ちゃんの健康やこれからの幸せな生き方に関係しています。質の良い睡眠は、赤ちゃんの人生の良いスタートとなるでしょう。夜に寝るという習慣が身についてくるのはもう少し先ですが、寝る前の授乳時には出来る限り静かにして、できるだけ夜に眠る準備をしてあげると良いですね。例えば、明かりを少し暗めにする、大きな声で話さない、授乳後におむつを替えたら仰向けに寝かせてみるなどをしてみましょう。夜のぐっすり睡眠に役立つヒント を参考にしてくださいね。

生後2ヵ月の赤ちゃんの1日のスケジュール

生後2ヵ月の赤ちゃんの睡眠時間はまだ安定していなくて、生活リズムが整わないことも多いです。ママは赤ちゃんの生活リズムに合わせて休みをとりながら、ゆっくりと赤ちゃんのお世話をしていきましょう。生後1ヵ月健診で赤ちゃんの発育や発達に問題がなければ、赤ちゃんとの外出を計画しましょう 。天気の良い日になど、1日のスケジュールの中に赤ちゃんとベビーカーでのお散歩を取り入れていきましょう。その際には数分でも良いので日光に当ててあげることで、くる病の予防にもなります。

赤ちゃんの健康: おむつかぶれの対処法

  • 赤ちゃんの頃からスキンケアを: 新生児の皮膚はとても薄く、大人の半分ほどの厚さしかありません。また、ほほや顎のように、皮脂分泌量が少ないので乾燥しやすくかぶれやすい部分と、おでこや鼻のように皮脂が多くべたつきやすい部分が混在しているという特徴があります。洗浄と保湿を意識したスキンケアを行って赤ちゃんのお肌を守ってあげましょう

    • おむつかぶれ 濡れて汚れたおむつが長時間赤ちゃんの肌に触れていると、おむつが肌に当たる部分におむつかぶれができることがあります。おむつかぶれにならないよう、うんちがついたり濡れたりしたおむつはすぐに取り換え、おしりふき で拭いてあげましょう。また、できるかぎり赤ちゃんのおしりを乾いた状態にしてあげてくださいね。ムレは赤ちゃんのおしりの天敵です。おむつは通気性がよく、肌触りの良いものを選びましょう。

    • あせも :蒸し暑い季節には、赤ちゃんの首、腕、足やおむつが触れる部分に小さくて赤くブツブツしたあせもが現れることがります。おしりを洗ったあとに、保湿ローションなどを塗ってあげましょう。通気性がよく、速乾性のある服を着せたりして、汗が溜まらないようにしましょう。この対処法で、数日後にあせもは自然に治っていくことが多いですが、なかなかよくならないときは、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。

    • 湿疹 : 赤ちゃんのほほや顎、ひじやひざの内側に赤くてかゆみを伴うジクジクやブツブツが出てきたら、湿疹やアトピー性皮膚炎の可能性があります。お医者さんに診てもらい、治療をしてもらいましょう。お風呂では、肌に優しい泡タイプや液体タイプのボディソープでしっかり洗い、汚れを落とした後にセラミドの入った保湿ローションをたっぷり塗ってあげましょう。肌にチクチクしないようなベビー服やシーツを使い、沐浴は毎日行いましょう。

  • 咳が出る : 生後2ヵ月の赤ちゃんが咳をしている時は、気管支の炎症、風邪や肺炎などの呼吸器系の病気であることも考えられます。赤ちゃんが辛そうに咳をしている時は、お医者さんに診てもらうようにしましょう。熱が出たり、呼吸が苦しそう、胸がベコベコする、呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューのような音がするようであれば、すぐにお医者さんに連れていきましょう。

関連ベビーツール
男の子と女の子の成長チャート

赤ちゃん成長チャート

赤ちゃんの身長、体重、頭囲を測って、このツールで平均的な成長を確認してください。

赤ちゃんの詳細を記入してください*:
これは必須です。

これは必須です。

これは必須です。

これは必須です。

これは必須です。

*赤ちゃんの最近の測定値を入力**: **出典:世界保健機関

よくある質問

生後2ヵ月の赤ちゃんは、30~60センチメートルの距離であれば、“何かが動いている”くらいは認識できているようです。¹歳ごろまでに赤ちゃんの視力はますます発達していき、窓から外を見ることもありますよ。

ママの職場復帰

産前産後・育児休暇を取得しているママ が、職場復帰をする際には、安心して預けることができて、赤ちゃんが楽しい時間を過ごすことができる保育園や託児所、ベビーシッターサービスを探すことが重要となります。おじいちゃん・おばあちゃんや身内の人にも協力をお願いできると良いでしょう。

赤ちゃんのお世話をお願いする

何かあった時に赤ちゃんのお世話をお願いできる人がいれば、とても安心です。お世話をお願いする人には以下のような選択肢があるでしょう。

  • 両親や身内の人

  • ベビーシッターサービス

  • 保育所・託児所

  • 産後ケア施設

赤ちゃんを誰かに預けることを不安に感じるママもいるかもしれません。赤ちゃんのお世話を誰かにお願いする時は、赤ちゃんが楽しそうにしていて、お世話をお願いした人が赤ちゃんの成長をサポートしてくれる人であることが理想ですね。厚生労働省から出ているベビーシッターサービスなどを利用するときの留意点も参考にしてみましょう。いろいろな年齢のお子さんがいる保育所や託児所では、赤ちゃんが風邪などの感染症をもらいやすくなることも知っておいてください。

自宅でサポートしてくれる人を探す

自宅で育児サポートしてくれる誰かがいたらいいな、と感じることがあると思います。料理や家事をしてくれたり、用事を代わりにしてくれる人も助かりますね。そのような人を探すときには、以下のことに気をつけましょう。

  • ママやパパの負担を軽くしてくれて信頼できる人かどうか、確認しましょう。

  • いつ助けが必要なのかを考えてみましょう。また、確実にスケジュールを守ってくれる人かを確認しましょう。

  • どのような助けが必要なのかを書き出しましょう。

  • サポートしてくれる人が病気などで助けてもらえない時は、時間に余裕を持って伝えてもらうようにしましょう。

  • 何かあった時に助けてもらえるよう、ファミリーサポートなどの自治体のシステムなどもチェックしておきましょう。

本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。 また、掲載された内容につきましては十分な注意をはらっておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。