おむつかぶれ: おむつかぶれの症状と対処法
どれだけ吸収力が抜群なおむつをつけていても、どれだけ頻繁におむつを取り換えていても、ほとんどの赤ちゃんがおむつかぶれを経験します。心配しなくても、おむつかぶれは簡単な治療で数日もすればよくなり、いつもの肌に戻ります。おむつかぶれの原因、おむつかぶれの症状、おうちでできるおむつかぶれの対処法や予防法をご紹介します。
おむつかぶれとは?
おむつかぶれは、赤ちゃんのおむつがあたっている敏感な部分がかぶれや炎症を起こしている状態です。おしっこやうんちが長時間触れていることで、おむつかぶれになってしまいます。 おむつかぶれは赤ちゃんによくある症状の1つ。炎症が起きると赤ちゃんの肌が赤くなったり、皮膚がむけたり、ぶつぶつが出たり、ただれたりしますが、適切な治療で数日もすれば症状は良くなりますので、心配しないでくださいね。 ただ、数日しても症状が良くならない、むしろ悪化しているようだと思ったら、お医者さんに診てもらいましょう。
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まとめ おむつかぶれは赤ちゃんによくある症状の1つで、ほとんどの赤ちゃんが経験する代表的な肌トラブルです。おむつの当たる部分が赤くなったり、かゆくなったり、ヒリヒリとした痛みがでてきたりします。うんちやおしっこで汚れたおむつを、頻繁に取り換えることで赤ちゃんの肌をおむつかぶれから守ることができます。おむつかぶれの症状がなかなか治らない時には、お医者さんに診てもらうようにしましょう。 |
おむつかぶれの原因は?
どれだけおむつをこまめに取り換えていても、赤ちゃんはおむつかぶれになってしまうものです。 おむつかぶれの原因や発症の状況を調べましょう。
肌が刺激されることによるおむつかぶれ
汚れたおむつをすぐに取り換えず、長時間、赤ちゃんの肌がおしっこやうんち に触れた状態にあると、アンモニアなどの刺激を受けて肌がただれてしまいます。
うんちには多くの消化酵素が含まれます。下痢には多くの消化酵素が含まれているので、頻繁に下痢の症状 が出ている時は、刺激が強くておむつかぶれになってしまいます。
おむつのサイズが合わず肌がこすれたり、きつく締めすぎていると、肌トラブルが起こりやすいです。また、おむつの繊維や素材が赤ちゃんの肌に合ってないときも、同様です。
歯が生え始める時 には普段よりも多くの唾液が分泌されます。唾液に含まれる成分でうんちの状態が変わり、うんちが肌に触れることで刺激を受け、おむつかぶれになりやすくなります。
症状:おむつが当たる部分がピンクや赤色になっている、もしくは、湿疹が出たりただれたりしていることもあります。おむつと接触しない肌のシワや溝部分は赤くなりません。
対処法: おむつをこまめに替えるようにしましょう。おむつがあたる場所はいつも清潔に、肌を守るベビークリームも塗ると予防になります。吸収力に優れたおむつを使うのも良いアイデアです。また、おむつのサイズが合っていないと、肌がこすれてかぶれてしまうことも。おむつをきつく締めすぎていないかにも気をつけましょう。
乳児寄生菌性紅斑(カンジダ皮膚炎)によるおむつかぶれ
カンジダと言うカビが原因でおむつかぶれになることもあります。健康な人でも消化管や口の中に常在するカビで、便の中にこのカビが存在しています。害のない弱い細菌ですが、免役力が低下している時などに発症することがあります。また、赤ちゃんが抗生物質を飲んでいたり、母乳をあげているママが抗生物質を飲んでいる時に赤ちゃんの体内に入ってしまい、赤ちゃんが発症してしまうこともあります。抗生物質は善玉菌と悪玉菌の区別がつかず、両方の菌を死滅させてしまうことが原因です。抗生物質の影響で下痢を引き起こしたり、便の中のカンジダが勢いを増して、かゆみの原因となってしまうこともあります。おむつかぶれはおむつが触れているところだけに症状が現れますが、カンジダ皮膚炎はおむつが触れていない股の間にまで広がります。 症状:テカテカとした赤いのう胞ができます。ブツブツの小さな赤い発疹ができたり、ただれたり、皮がむけたり、ひどくなるとかさぶたから膿が出たり、出血を伴うものもあります。おむつかぶれではおむつが触れているところだけに症状が現れますが、カンジダ症はおむつが触れていない股の間にまで広がります。 対処法:このような症状が見られたら、お医者さんに診てもらいましょう。抗真菌薬を処方してくれるでしょう。おむつ交換の前と後は、感染が広がることのないよう、必ず手をきれいに洗いましょう。赤ちゃんの肌がかぶれた時は、可能であれば毎回受診することをお勧めします。
細菌が原因によるおむつかぶれ
非常にまれな場合ですが、おむつかぶれがブドウ球菌や連鎖球菌属細菌の感染によることもあります。すでにできているおむつかぶれにこれらの菌が感染して悪化してしまうことも。 症状: 連鎖球菌感染で赤ちゃんの肛門の周りが真っ赤になることがあります。ブドウ球菌感染では、黄色いかさぶたができたり、じゅくじゅくしたり、水膨れができたりなどの症状が出てきます。すり傷、虫刺され、湿疹、あせも などでかきむしったりすることで皮膚にできた浅い傷に、細菌(黄色ブドウ球菌やレンサ球菌など)が入ってしまい、皮膚が赤く腫れ、水膨れや、じゅくじゅくした状態になります。治療は抗菌薬を塗ることと、症状がひどい場合は抗生剤を内服します。 対処法:細菌が原因でおむつかぶれになっていると心配な時は、お医者さんに診てもらい、湿疹の状態にあった薬を処方してもらいましょう。自分で判断して、市販の抗生物質の薬などは使用しないでください。 おむつかぶれには色々な種類があります。おむつかぶれの原因が酵素やカビによる感染の場合、ひどい症状が現れることも。症状が改善しなかったり、以下の症状が見られる時には、早くお医者さんに診せるようにしましょう。
水膨れができたり、皮膚がじゅくじゅくとしてくる
膿が溜まっている
お尻の赤くなった部分に水泡ができたり、膿が出てくる
アレルギーによるおむつかぶれ
何らかの物質や成分に対して敏感に反応したり、アレルギー反応が出てしまうことがあります。
石鹸や洗剤に含まれる染料
おむつのゴム部分
石鹸に含まれる香料、洗剤、柔軟剤やお尻ふき
軟膏やクリームに含まれる保存剤
ベビーパウダー、ベビーローション、ベビーオイルに含まれる成分
食物アレルギー:母乳や離乳食に含まれるアレルゲンの可能性も
症状: アレルギー物質に触れてしばらくしてから症状が現れます。 対処法:2週間ほど、違うメーカーのおむつ、お尻ふき、軟膏などを試してみましょう。おむつかぶれが改善することもあります。食物アレルギーの場合、アレルゲンとなる食材は与えないように注意しましょう。食物アレルギーの疑いがあれば、お医者さんに検査をしてもらいましょう。
その他の原因によるおむつかぶれ
赤ちゃんの肌への刺激や、細菌やカビ以外の原因でおむつかぶれが発症することがあります。乳児脂漏性皮膚炎は赤ちゃんの皮脂の分泌が活発なことで起こります。亜鉛不足あるいは先天的な遺伝子疾患として発症する腸性先端皮膚炎もあります。赤ちゃんのおむつかぶれの原因がこれらの原因によるものかもと思ったら、お医者さんに診断してもらい、適切な治療をしてもらうようにしましょう。
まとめ おむつかぶれの原因は、刺激、アレルギー、乳児寄生菌性紅斑、細菌など様々です。まれですが遺伝による場合もあります。かかりつけのお医者さんが専門的な診断をしてくれるでしょう。 |
おむつかぶれの症状は?
どれだけこまめにおむつを交換していても、おむつかぶれができてしまうことがあります。敏感な肌の赤ちゃんにできるおむつかぶれ。赤ちゃんが痛がったり、ぐずったりするのを見るのは辛いですね。では、おむつかぶれはどのような症状を伴うのでしょう?以下にまとめました。
おむつがあたる部分や肌と肌がこすれる部分が赤くなり、湿疹 ができる。
肌が赤くただれている。水膨れができたり、皮膚が剥がれたり、めくれたりする。
おむつかぶれを起こしている部分が炎症を起こして、熱を持っている。
赤ちゃんの機嫌が悪かったり、痛がったり、ぐずったりする。
おむつかぶれの原因が乳児寄生菌性紅斑、細菌よるものだとすれば、症状は普通のおむつかぶれよりもひどく見えます。
水膨れや裂けた傷ができる。
膿でいっぱいの水膨れができる。
赤くなったかさぶたから膿が出たり、出血する
まとめ おむつかぶれは赤くて腫れあがったぶつぶつで、肌がはがれたりめくれたりしているように見えます。カビや細菌が原因のおむつかぶれの症状はひどく、水膨れができ裂けた傷のようになります。 |
おむつかぶれの治療と予防法
おむつかぶれの治療と予防法はほとんど同じです。以下の方法を試してみましょう。
赤ちゃんがおしっこやうんちをした時は、できるだけ早くおむつを取り替えてあげましょう。お尻が長い間蒸れた状態だと、おむつかぶれに繋がります。おしりを清潔に保つことが、おむつかぶれを防ぐ一番いい方法です。 おむつの交換方法 をご紹介します。
保湿をしっかりと:おむつかぶれになりやすい赤ちゃんには、普段からおむつかぶれの予防対策としてベビーオイル、軟膏、保湿剤を使って、保湿を心がけましょう。
おむつかぶれ軟膏は厚みが出るくらい(3mm)たっぷりと塗りましょう。たっぷりと塗ることで、おしりとうんちの間に膜ができ、おしりを守ってくれます。.香料を含まないものを探しましょう。無添加や自然素材の軟膏も出ています。お医者さんにも相談してみましょう。バリア機能が弱い赤ちゃんの敏感な肌をベビーオイル、保湿剤などで守ってあげましょう。
おむつを交換する時には、赤ちゃんのお尻をこすらずに、香料やアルコールを含まないおしりふき を使って優しく拭いてあげましょう。すでにおむつかぶれができてしまっている場合、おしっこやうんちをシャワーなどで洗い流してあげるのもいい方法です。
きれいなタオルを使い、赤ちゃんの肌をこすらないようにポンポンと優しく叩いてふきとってあげましょう。すぐにおむつをつけずに、おしりをしばらく乾かしましょう。
おむつのサイズが合っているか を確認しましょう。おむつのサイズが小さすぎて、きつく締めすぎると、通気性が悪くなって肌がこすれてしまうことがあります。
赤ちゃんがおむつかぶれの場合、おむつを外すのも1つの方法です。例えば、赤ちゃんの下にタオルを敷いて、おむつを外した状態で赤ちゃんと遊んだり、うつぶせ遊び をしてもいいでしょう。 おむつを外して、赤ちゃんの肌を空気にあてましょう。
おむつかぶれの症状、原因や治療法をまとめました。パンパースのおむつかぶれ101カ条を参考にしてくださいね。
どんな時にお医者さんに診せるべき?
以下の症状が出ている時、おむつかぶれがなかなか治らない、悪化しているなどおむつかぶれの症状がひどい時には、お医者さんに診てもらいましょう。軟膏や保湿剤などのおむつかぶれ用の薬を処方してくれるでしょう。
おむつかぶれがなかなか治らない、2~3日経過して悪化している。
おむつかぶれだけでなく、腫れものや水泡が見られる。皮がむける、症状が ひどくなって膿だまりができたり、表面のがさついた硬い丘疹ができたりしている。
抗生物質を飲んでいて、周りに淵のついた赤いのう胞ができている。
触ると痛がる。
熱がある。
どれだけこまめにおむつ交換をしていても、デリケートな赤ちゃんの肌はおむつかぶれになってしまうもの。でも、軽度のおむつかぶれであれば、簡単な治療で2~3日もすると良くなります。赤ちゃんにはすべすべのお尻で、いつも機嫌よく笑っていてもらいたいですね! お医者さんのアドバイス お医者さんは赤ちゃんの症状に合った薬を処方してくれるでしょう。
刺激の少ないステロイド剤やヒドコルチゾンクリーム
真菌による症状であれば抗真菌剤
最近による症状であれば、抗生物質の錠剤か抗生物質クリーム
おうちでケアをする前にかかりつけのお医者さんに相談してくださいね。
まとめ 最も効果的な予防法は、おむつをこまめに交換すること、それから保湿剤や軟膏をたっぷり塗って、肌が当たる部分や肌と肌がこすれる部分を守ることです。赤ちゃんの肌を清潔に保ちましょう。また、吸収力の高いおむつを使用し、赤ちゃんが大丈夫ならおむつなしで遊ばせましょう。こうしていてもおむつかぶれが治らないようなら、かかりつけのお医者さんに相談し適切なアドバイスをしてもらいましょう。 |
よくある質問
軽いおむつかぶれは通常、数日で治ります。以下を守りましょう 。
こまめなおむつ交換
きちんとよく乾かす
赤ちゃん用の保湿クリームをたっぷりと
おわりに
おむつかぶれには色々な種類があり、治療方法が異なることをご紹介しました。ママとパパは、おむつをこまめに取り換え、肌を清潔にし、保湿をして赤ちゃんのおむつかぶれを予防してあげましょう。これらのケアはおむつかぶれを予防するだけではなく、赤ちゃんのお肌のケア全般に有効です。これらの方法でも症状が改善しない時には、お医者さんに診てもらい、適切な治療をしてもらいましょう。赤ちゃんのおむつかぶれの原因が、細菌やカビのこともあります。このような場合には、一般的なおむつかぶれや炎症の治療では改善しません。お医者さんに診てもらい、適切な治療をしてもらいましょう。ママとパパがどれだけ気をつけてこまめにおむつ交換をしても、おむつかぶれになってしまいます。通常、おむつかぶれは簡単な対処法で数日もすればよくなり、いつものスベスベの肌に戻ります。
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