産後の回復: 出産後の回復

妊娠中と出産で、ママの体と心は色々な変化を経験してきました。出産後、ママの体が妊娠前の状態に戻るには時間が必要です。普段の健康状態、妊娠や出産時の状態によって、ママの体が回復するのにかかる時間は変わってきます。 もちろん経膣分娩や帝王切開などの出産方法によっても、回復までの流れは変わってきますが、それほど大きな違いはありません。産後 一 ヶ月までの一般的な出産後のママの体の回復の流れをご紹介します。

産後1週目

待ちに待った赤ちゃんがお家にやってきました。まずは、出産、おめでとうございます! 赤ちゃんが生まれたのは嬉しいことですが、ママはこれから赤ちゃんのお世話とママの体の回復の2つをバランスよくやっていかなくてはなりません。 出産後のママの体は一晩で元には戻りません。あせらずに時間をかけながら、赤ちゃんのお世話とママの体の回復をやっていきましょう。今、一番大切なことは、ママが体を休めて体力を回復すること。この時期に妊娠中に増えた体重を落とすとか、すぐに運動を始めるなどはやめておきましょう。百害あって一利なしです。 出産後、最初の週に起こることをまとめました。

傷口の回復

ママが経膣分娩での出産であれば、分娩時に会陰切開 を行ったかもしれません。会陰とは肛門と腟孔の間の部分です。分娩のときは赤ちゃんが腟を通るので、腟や会陰部も大きくふくらみ伸びますが、腟内や会陰が裂けて傷つくケースもあります。このために、裂傷を予防しながら赤ちゃんがスムーズに出てきやすいよう、お医者さんが会陰を切開することがあります。会陰切開の後は縫合をします。 会陰切開をした場合は、産後4~5日ごろに抜糸が行なわれます(自然に吸収される糸を使った場合は抜糸はしないことも)。約3週間で治りますが、産後 一 ヶ月ほど痛みを感じるママもいます。産後 一 ヶ月健診で異常がないと診断されれば安心です。 骨盤底筋群を強化するケーゲル体操を始めようと考えるママもいるかもしれませんが、まずはお医者さんの了承を得てからにしましょう。 熱があったり、会陰切開をした部分が急に痛み出したり、膿のようなものが出てきたら、感染症の可能性があります。お医者さんに伝えましょう。 帝王切開の場合、おなかの傷が治るには6週間ぐらいかかります。分娩時の傷を早く治すために、以下の方法を試してみましょう。

  • お医者さんが勧めたら、痛み止めの薬を使いましょう。

  • 無理をせずに体を休めましょう。赤ちゃんが寝ている時に眠るようにしましょう。

  • 赤ちゃんより重いものを持ち上げたり、しゃがんだりしないようにしましょう。

  • 母乳育児のママは、母乳をあげる時におなかを支える位置に枕やクッションなどを置くとよいでしょう。

  • 水分補給をしっかりと

  • 傷口が赤くなったり、腫れたり、膿のようなものが出てきたら、感染症の可能性があります。このような症状に気がついたら、すぐにお医者さんに相談しましょう。

会陰部の痛み

会陰とは肛門と腟孔の間の部分です。経膣分娩の場合、会陰部は出産時に伸びます。会陰部が自然に少し切れてしまうこともあります。この場合は、傷は自然に治ります。会陰切開の場合、産後に縫合を行います。 会陰裂傷や会陰切開の場合、治るまでに少しの間、痛みが出ることがあります。痛みを和らげる方法はあるのでしょうか?以下を参考にしてみましょう。

  • 局部を冷やしてみましょう。

  • お医者さんの許可を得て、痛み止めスプレーなどを使ってみましょう。

  • 座る時は、ドーナツ型クッションや円座クッションなどを下に敷いてみましょう。

  • 温かいお風呂に浸かりましょう。

膣からのおりもの

出産後、子宮から排出される分泌物を悪露と言います。出産後3~4日は量が多く血も混じっていますが、しだいに量が減り、色もピンクや茶色、産後2週間も経つと、黄白色と変化していきます。悪露が出ている間は、タンポンではなく、生理用ナプキンを使うようにしましょう。急に動いたり、授乳中に子宮の収縮が進んだりすると一時的に悪露の量が増える場合もあります。 通常、産後 2ヵ月頃には悪露はなくなります。ただ、いつまでも悪露が続いたり、血の固まりが出るような時はお医者さんに診てもらいましょう。

子宮の回復と後陣痛

出産直後から、ママの子宮は急激に元の大きさに戻ろうと収縮を始めます。出産直後にへそぐらいの高さまであった子宮は、恥骨の下まで収縮していきます。子宮が急に収縮するので、産後3日間ぐらいは時々おなかが痛むことがあります。これは後陣痛と呼ばれるもので、まもなく消えるので心配することはありません。 子宮の大きさは通常、6~8週間で元の大きさに戻ります。 痛みがあまりにひどいようだと、市販の痛み止めを飲むのも1つの方法でしょう。ただ、薬を飲む前に、お医者さんに相談しましょう。

排尿時の痛みや尿漏れ

産後、おしっこをする時に痛みやヒリヒリしたように感じることがあります。また、頻尿になってしまうママや、トイレに何度も行くのに排尿できない尿閉などの症状が出るママも。このような症状が現れるのは、出産時にママの膀胱や尿道を支える骨盤底筋群が緩んでしまったことが影響していると考えられています。 排尿時の痛みや働きの回復のために、以下のことを試してみましょう。

  • 温かいお風呂につかりましょう。

  • ママの体内の水分量が減らないよう、十分に水分を取りましょう。

産後、尿モレに悩まされるママは多いです。そんな時は漏れた尿を素早く吸収してくれる尿もれパッドが安心です。出産で緩んでしまったママの骨盤底筋強化してくれるケーゲル体操も尿モレに効果的です。ケーゲル体操のやり方、尿モレがなかなか治らない場合は、お医者さんに聞いてみましょう。

おなかが元に戻らない!

出産して赤ちゃんが出てきたのに、おなかが元に戻らない!まだ、妊娠中に見える!そんな不安を抱えるママ、いますね。でも、これは普通のことなので、心配しなくても大丈夫です。 ママの下腹部の筋肉や皮膚は妊娠中に伸びてしまっているので、すぐに妊娠前の状態に戻ることはありません。ママの体が妊娠前の状態に戻るには、少し時間が必要です。 それでも、足を上げたり、足を伸ばしたりなどの体に負担のない 産褥体操は、妊娠や出産で伸びた筋肉や関節を元の状態に戻し、血液の循環を良く し、子宮の回復を速やかに促す効果があります。ママに運動を始めたいと言う気持ちがあり、お医者さんが了承してくれれば、運動を始めてみましょう。週に3回ほどの運動や食事に気をつけることで、ママのおなかは次第に戻り、体重も減っていくでしょう。

痔の症状

妊娠中に痔になったり、陰部に静脈瘤ができてしまったら、産後に悪化する場合もあります。分娩時にいきむことで、初めて症状が出てくる場合もあります。通常、このような症状は産後に自然に消えていきます。 症状が改善しない、悪化するなどの場合、お医者さんと相談してみましょう。

排便への影響

産後、体が楽になり、トイレをするのも楽になるだろうと期待していたママは多いでしょう。でも、傷が痛くていきむことができず、排便が上手くいかないことがあります。便秘などの症状が気になるママは、以下を試してみましょう。

  • できる時に散歩などに行き、体を動かしましょう。

  • 食物繊維の多い野菜や果物、キノコ類や海藻類を食べましょう。十分な水分補給も忘れずに。

  • お医者さんに相談して、授乳中にも安心して飲める便秘薬を出してもらいましょう。

マタニティブルーズ

産後、精神的に不安定になるママは多くいます。出産したママの30~50%がマタニティブルーズを経験すると言う報告もあります。産後数日後に眠れなくなったり、集中力がなくなったり、焦るような気分になったりします。大抵は症状も一過性であり、産後10日程度で軽快しますのであまり心配することはありません。 マタニティブルーズにはどのような症状があるのでしょう?代表的な症状は以下の通りです。

  • 情緒不安定になる

  • 不安や心配に襲われる

  • 理由もなくイライラとする

  • よい母親だと思えない

  • 理由もなく落ち込む

妊娠や出産でママの体は大きな変化を遂げています。また、妊娠や出産と言う大きなイベントを乗り越えた後の気持ちの変化や、子育てが思い通りに行かないなどの焦りの感情も出てくるでしょう。このような感情を持つのは当然のこと。1人で抱え込んだりせずに、以下の方法も試してください。

  • パパや仲の良いお友達と話し、心配や不安を共有しましょう。

  • 休める時に十分に休みましょう。

  • 家事や買い物、上の子のお世話など、パパや仲の良いお友達に助けを求めましょう。

  • 自分時間を作りましょう。15分でもいいので、外出して1人になれる時間を作りましょう。

産後2週間

帝王切開のママも、経膣分娩で会陰切開をしたママも、この週にはまだ出産の痛みが残っているでしょう。お医者さんの許可を得られたら、勧められた痛み止めの薬を飲んでもいいでしょう。 血行が良くなるよう、少し歩いても良いでしょう。また、ママ自身の体の回復や赤ちゃんのお世話に専念できるよう、周りに助けをお願いしましょう。本当に大切なことに集中できるように、家事は手を抜いても大丈夫です。 産後2週間目の終わりごろには、少しは体調も回復しているでしょう。悪露がまだ出ているかもしれません。また、この時期に乳頭の痛みに悩まされるママもいます。産後2週間目の回復について学びましょう。

おっぱいの張り

産後2~4日もすると、母乳の分泌量が増えてきます。そうするとママのおっぱいが張ったり、触ると痛みを感じることも。母乳育児を続ける限りママのおっぱいは硬くなったり、張ったりしますが、出産4~6週目にこのような症状が現れることが多いです。 母乳育児のママは、赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらうことで、このような不快な症状を和らげることができます。 ママが卒乳すると決めたら、おっぱいが張って辛い思いをすることがあります。卒乳を決めたからと言って、すぐにおっぱいが出なくなるわけではありません。急に卒乳ではなく、授乳回数を少しずつ減らしながら、1~2ヵ月月ほどかけて卒乳を目指すようにしましょう。こうすると、ママのおっぱいや母乳 のトラブルや、赤ちゃんのストレスが少なくなるかもしれないですね。 おっぱいが張って辛い場合、下の方法を試してみましょう。

  • サポートブラやスポーツブラをつけましょう。痛みが悪化するので、きつく締めすぎないように。

  • 少しだけおっぱいを冷やすのが張りの解消に効果的と言われています。

  • 市販の痛み止めを試してみましょう。

  • あまりにもおっぱいが張る時は、母乳を少しだけ絞ってみましょう。たくさん絞りすぎると、おっぱいが母乳を作り出し始め、不快感が長引いてしまいます。注意してくださいね。

乳首の痛み

母乳育児のママは、 乳頭に痛みを感じることがあります。乳首が硬い時は、このようなヒリヒリする痛みがなくなります。乳首が痛い、傷ができた、切れて血が出ているなどの症状に気がついたら、お医者さんに診てもらいましょう。赤ちゃんのおっぱいのくわえ方がよくないことが原因の場合もあります。助産師さんにママの授乳姿勢や赤ちゃんのおっぱいの飲み方をチェックしてもらうのもおススメです。乳首がどうしても痛い時には、下の方法を試してみましょう。

  • 授乳の姿勢 を変えてみましょう。

  • 赤ちゃんはママの乳首を深くくわえていますか?乳首の先だけを口に入れていませんか?

  • 搾乳した母乳を乳首に塗ってみましょう。

  • 刺激の強いボディーソープは使用を控えましょう。

  • ブラジャーがこすれたりしていませんか?また、刺激の強い素材ではないですか?

  • 授乳後におっぱいを自然乾燥させてみましょう。

産後3週間

産後3週間目にも色々なことが起こります。ママの体はゆっくりと回復をしていますが、ママは赤ちゃんのお世話でも大忙し。ママが赤ちゃんと一緒にいることに慣れてきて、ママとパパの育児観での違いや関わり方の違いが出てきて、ママが気持ちの浮き沈みを感じることも。ママの感情や気持ちに負担がかかり、ストレスや不安を引き起こす原因にもなります。気分が沈んだり、 涙もろくなったりとさらにひどい症状が現れるママもいます。 産後3週間目のママによくある症状をご紹介します。

産後うつ

産後うつ病は出産後のママの約10~15%が発症しています。不眠、食欲不振、気分が落ち込み、自信喪失や絶望的な気分などを感じるようになり、産後3か月以内に発症することが多いです。症状は2週間以上持続します。マタニティブルーズがあったママには産後うつ病のリスクが高まると言われています。泣き止まない赤ちゃんをあやしたり、1日に何度も授乳したりと、赤ちゃんのお世話は大変な仕事です。特に初めての赤ちゃんのお世話をするママは、きちんとお世話ができているのか、と不安にもなりますね。 産後うつ にかかると、ママは赤ちゃんのお世話ができなくなったり、気分が落ち込んだり、疲労感や不眠、食欲不振、体重減少などの症状が出てきて、徐々に悪化していきます。早い時期に症状に気がつき、専門家による治療を受けることが大切です。産後うつの代表的な症状は以下の通りです。

  • 自分を責めたり、自信を喪失する

  • 食欲不振あるいは過食の症状

  • パニックや不安に襲われる

  • 赤ちゃんのことを可愛いと思えない、わずらわしい、無関心になる

  • 育児不安を強く感じる

  • 睡眠障害

  • 疲労、無力感、朝に起きられない

  • 自殺や無理心中の気持ちが出てくる

  • 周囲への興味、関心を失い喜怒哀楽の感情も乏しくなる

上の症状に当てはまるものがあると思ったら、すぐに専門家に助けを求めてください。1人で育児や家事を完璧にがんばろうなんて考えないで、パパや周りの人に助けてもらってくださいね。少しでもママが心配なことや不安があれば1人でため込まずに、お医者さん、保健師や助産師、先輩ママに相談してみましょう。

産後4週間目

産後4週間もすると、ママの体は段々と妊娠前の体に回復してきます。ただ、出産後のママの心と体の回復には個人差があることを忘れずに。焦らないようにしましょう。この時期には産後1ヵ月健診もありますね。産後 4 週間目頃からお部屋の掃除、買い物など近くへ外出してもいいでしょう。

経膣分娩で出産したママは、産後の体操 を始めるいいタイミングです。まずはお医者さんに軽い運動を始めてもいいか、確認してみましょう。帝王切開分娩のママは、まずは産後健診を待ちましょう。 産後健診でママの体調や回復具合を確認してもらってから、運動を始めましょう。

運動をすることで、心も体も元気になっていきます。ちょっと疲れていて、今日は無理かな、と思っても、体を動かすことで元気が出ることがありますね。ハードな運動をする必要はありません。ベビーカーを押しながらできる散歩するとか、まずはそんな軽い運動から始めましょう。

産後のだるさや疲れ

夜中の授乳や赤ちゃんを中心とした生活で、ママは間違いなく疲れています。ママは、なんでも1人で完璧にやろうと頑張りすぎないでくださいね。

  • 周りのサポートを受けよう: ママのお友だちや家族は出産したばかりのママの役に立ちたいと思うでしょう。でも、あまり出しゃばりすぎないようにとか、どのようなお手伝いをしていいか判らないことも。野菜やお肉を買ってきてとか、具体的に伝えるようにしましょう。ママの疲れがたまってきたら、信頼できる人に赤ちゃんの子守をお願いして、少し休ませてもらいましょう。

  • 赤ちゃんと一緒にお昼寝:赤ちゃんが眠っている 間にママも休みましょう。

  • 育児の工夫を:上の子供がいるママは、パズルや絵本を読むなど、1人だけでも遊べるような遊びを教えましょう。ママにも休息が必要です。

  • 無理をしない:大事なことだけやって、手抜きをしちゃいましょう。家の中が散らかっていたり、普段やっていることをちょっと放っておいても問題ありません。

  • 出産見舞いも無理のない程度で:出産したばかりでママは疲れています。人に会いたくないと感じることもあるはず。そんな時は無理して会わなくても大丈夫。出産後の体が回復したら、一度にたくさんの人を呼んでお披露目会を計画してみるのもいいアイデアですね。

  • 出産後の健康的な食生活:疲れていて食欲がなくても、食べる時間が取れなくても、ジャンクフードやお菓子に惹かれても、1日に色々な食材を摂り入れてバランスよく食べたいですね。食事で摂りにくい乳製品や果物などは、間食として食べるようにしましょう。疲労回復にたんぱく質や鉄分が豊富な食材を勧める専門家もいます。出産後の食事には以下のポイントに気をつけましょう。母乳の分泌も良くなりますよ。

    • 主食・主菜・副菜をそろえて、バランスよく食べましょう。

    • 1日3食しっかり食べましょう。

    • お米などの主食を食べましょう。

    • 魚・豆類、野菜・海藻類を多く食べましょう。

    • 肉を食べるときは脂肪の少ないものを選びましょう

    • 油・砂糖・食塩は控えめにしましょう。

    • 加工食品(インスタント・レトルト)は避けましょう。

    • 水分をしっかり摂りましょう。

産後1ヵ月

病院から退院したママの体はさらに回復をしていきます。会陰切開をした部分もきれいに治ってくる頃です。会陰切開や会陰裂傷の箇所で心配なことがあれば、お医者さんに相談しましょう。 膣が緩んだり、つったりするように感じるママもいます。子宮が元に戻るのに時間がかかるママもいます。心配なことがあれば、お医者さんに相談しましょう。産後5週間になると、生理が再び始まる ママもいます。

生理の再開

母乳で育てているママの場合、生理が始まるのはもう少し先のことになります。恐らく赤ちゃんが卒乳するぐらいの時期に生理が再開するでしょう。母乳をあげていないママの場合、産後6~8週目で生理が始まることが多くあります。 産後の生理にも個人差があります。周期が長くなったり、短くなったりすることもあれば、妊娠前はひどかった生理痛が産後は和らぐこともあります。 産後、ママの生理が再開する前に排卵があります。これは、セックスをすることで次の赤ちゃんを再び妊娠する可能性があると言うことです。ママとパパがすぐに次の妊娠を望まないのであれば、産後初めてのセックスから避妊をするようにしましょう。

産後6週目

産後の回復には、出産前の自分に戻っていくことも含まれます。でも、この部分は少し難しいかもしれません。と言うのも、親になると言うことは簡単なことではなく、また、パパとの関係が少し変わってしまったかもと感じるママもいるでしょう。パパに親としての自覚を感じてもらうのに時間がかかることもあります。

赤ちゃんが生まれる前のように、2人だけの時間が取れないかもしれません。親になる自覚やどうやってお互いに助け合っていけるのか、率直に話し合っていければいいですね。

産後健診

出産後のママの体は、ホルモンバランスの変化で不調が起きやすい時期でもあります。健診の時期は、厚生労働省の研究調査でも産後うつのリスクが最も高いと報告されている産後2週間と産後1ヵ月が目安です。産後健診は、出産後のママの健康管理とメンタルケアを目的としています。子宮復古の状況、悪露、おっぱいの状態等の確認や尿検査、血圧や体重測定以外に、必要に応じて採血検査も行われます。出産後の体調やメンタル面、赤ちゃんのお世話について心配や疑問があれば、この機会にお医者さんに伝えるようにしましょう。質問を忘れることのないよう、産後健診で聞いておきたいことを予め書き留めておきましょう。以下を参考にしてください。

  • 産後のママの体の回復の流れとスケジュール

  • 乳首の痛みやおっぱいの張り

  • ママの体の回復を考えた生活習慣の改善

  • 体重の低下や抜け毛、産褥期に取りたい栄養や産褥体操

  • ママの感情の変化について

  • 疲労を取るために何をすればいいか

  • 産後の性生活

  • 今後の妊娠について

  • 産褥期のママに役立つ情報、母子センターや授乳について

  • 職場への復帰

いつお医者さんに相談したらいいの?

出産後にママは体や心の不調を感じることがあるでしょう。これは自然なことですが、すぐにお医者さんに伝えたほうが良いような症状もあります。以下の症状に気がついたら、すぐにお医者さんに連絡をしましょう。

  • 38℃以上の熱が出ている

  • 吐気や嘔吐の症状

  • おしっこをする時に痛みがある

  • 通常の生理よりも多い出血がある

  • 下腹部にひどい痛みがある

  • 足のむくみや痛み

  • 咳や息切れ、胸の痛み

  • 胸に赤い線が出る、肺が痛い

  • 会陰切開の部分の痛みが悪化、赤い、膿のようなものが出る

  • 臭いのあるおりものが出る

  • 出産後、理由もなく悲しくなり、10日以上も続いている。自殺や赤ちゃんと一緒に心中をしたい気持ちになる

よくある質問

早歩きなどの軽い運動は、産後のママの体の回復を助けてくれます。体を動かすことでママは元気になって、体力が戻ります。また、妊娠前の体に早く戻ることもできるでしょう。ベビーカーを押しながら歩いてもいいですね。運動を始める前に必ずお医者さんに確認しましょう。

おわりに

妊娠や出産と同じように、産後の回復も人によって異なります。産褥期には赤ちゃんのお世話とママの回復に集中するようにしましょう。何でも完璧にしようと思わず、少しぐらい手を抜いても大丈夫! 産後の回復について心配なことがあれば、お医者さんに相談しましょう。出産後に感じる嬉しい気持ちや悲しい気持ち、不安などはパパとシェアしてくださいね。また、疲れた時には、家族や仲の良いお友だちにサポートをお願いしましょう。今一番大切なのは、ママの心と体の回復です。栄養、休息、睡眠を十分にとりながら、ゆっくりとママの心と体の回復に努めましょう!

本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

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