妊娠 5ヵ月: 妊娠の症状と胎児の発育

妊娠ヶ月

妊娠期間中、ママの体は変化していきます。妊娠中の体の変化やそのスピードには個人差がありますが、妊娠5ヵ月目になると、おなかのふくらみが目立ってくるママが多いです。また、おなかが大きくなることで、体の重心が体の後ろへ移ります。妊娠5ヵ月目に知っておきたいこと、妊娠5ヵ月によく見られる症状、妊娠5ヵ月目の赤ちゃんの発達、妊娠中期の超音波検診などについてご紹介します。

妊娠5ヵ月目の一般的な症状

妊娠中期に入ったママは元気が出てきます。実際、妊娠中期が妊娠期間中でもっとも楽な時期だと言われています。一方で、妊娠5ヵ月目にも以下のような妊娠中の不快な症状に悩まされるママもいます。

  • 足のむくみ : 妊娠中の体重の増加、おなかの中の赤ちゃんの成長に伴い血液量が増えて、水分がママの体の中に溜まったり、リラキシンと呼ばれる妊娠中のホルモンの分泌が原因で足の靱帯が緩んだりして、足がむくむと言われています。むくみの解消法として、冷たい水に足を浸す、足を高い位置にあげる、などがいいと言われています。

  • 背中の下部の痛み :妊娠5ヵ月目頃から背中の下部の痛みを感じるママは多いです。おなかが大きくなるのでママの姿勢が変わり、体の重心が後ろの方に移ってきます。その結果、増加する体重や変化しつつある体をママの背中の筋肉が支えるようになり下部に負担がかかるのです。良い姿勢を保つよう、心がけましょう。背中の筋肉を強くする軽度な運動も、背中の下部の痛みを予防したり和らげてくれるでしょう。

  • めまい:妊娠すると赤ちゃんに酸素や栄養を送るためにママの血液量が増えます。血液中の赤血球よりも血漿量の増加の方が多いので、ママの血液は薄まった状態になります。これが妊娠中に貧血になりやすく、 めまいが起こる原因です。また、おなかの赤ちゃんに優先的に血液が送られるので、脳への血液循環が低下しやすいことも原因のひとつと言われています。動く時はゆっくりとした動で、めまいを感じたら、横になって休憩するようにしましょう。

  • 鼻づまり:いつも鼻が詰まっている気がする、鼻血がよく出る、鼻水がすごいなどの症状がありますか?このような症状も妊娠ホルモン が影響している可能性があります。妊娠ホルモンの影響で妊娠中のママの鼻の粘膜が腫れたり乾燥したりすることが原因だと考えられています。水分を十分に取り、生理食塩水で鼻うがいなどをしてみましょう。また、加湿器をつけて眠るのも効果があると言われています。

  • 妊娠中の脳の働きの変化: 携帯のPINコードは何だったっけ?なんだか最近、物忘れがひどくなったように感じる。これらの物忘れの症状もホルモン変化の影響と考えられています。妊娠中のママの記憶力や頭の働きに実際にどのような影響があるのかははっきりと判っていませんが、ホルモンの変化やストレス、寝不足が原因だと考えられています。ママが普段よりも注意力散漫になっているなと感じるのであれば、他の妊娠中のママも同じような経験をしているので安心しましょう。タブレッ端末やスマートフォンのアプリ機能を使って、やるべきことなどを管理するようにしたいですね。

  • 不眠の症状:おなかが大きくなってくると、心地よく眠る姿勢を見つけるのが大変ですね。足の間やおなかの下に枕やクッションを置いて、横向けになって眠ってみましょう。ウォーキング、水泳、マタニティヨガ などの運動、眠る前に温かいお風呂に入ることで寝つきが良くなります。

  • ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛):"偽陣痛" とか "本陣痛への練習"とも呼ばれる前駆陣痛を感じることがあります。子宮が張ったり、けいれんを起こしているような感じです。夕方、運動やセックスをした後に前駆陣痛を感じることが多いと言われています。ママが感じているのが、前駆陣痛なのか本陣痛なのか 判らないこともあるでしょう。一般的に、ブラクストン・ヒックス収縮は姿勢を変えたり動いたりすると、自然に消えていきます。不安な時にはお医者さんに相談しましょう。

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妊娠5ヵ月目の赤ちゃんの変化?

妊娠5ヵ月目の赤ちゃんは音が聞こえるようになっています。ママやパパはたくさんお話ししたり、歌を歌ってあげたりしてくださいね。赤ちゃんが外の音に反応して急に動くこともありますが、驚かないようにしましょう。この時期、赤ちゃんが活発になり、ママによっては胎動を感じることがあります。胎動を感じる時期は個人差があるので、ママがまだ胎動を感じていなくても、心配することはありません。おなかの中の赤ちゃんが寝たり、起きたりのリズムができてくるのはこの頃です。

赤ちゃんの皮膚が胎脂と胎毛を作り始めます。胎脂は滑らかな脂肪で、赤ちゃんが羊水の中にいる間、赤ちゃんを守っていて、生まれた赤ちゃんは胎脂に覆われています。胎毛は柔らかな、赤ちゃんの皮膚を覆う産毛です。ほとんどの胎毛は生まれる前に抜け落ちますが、胎毛が生えたままで生まれてくる赤ちゃんもいます。また、妊娠5ヵ月の最後になると、赤ちゃんはおしゃぶりをするようになります。これは吸引反射と呼ばれるもので、赤ちゃんはママのおっぱいを強く吸う練習をしています。

妊娠5ヵ月目の赤ちゃんの大きさは?

妊娠5ヵ月目の赤ちゃんは、グレープフルーツぐらいの大きさです。身長は25~26㎝、体重は150gぐらいです。

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妊娠中の予想される体重増加を週ごとに確認します。

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妊娠5ヵ月目の赤ちゃんの状態は?

妊娠5ヵ月目の赤ちゃんは下の図のような状態です。

妊娠5ヵ月の胎芽

妊娠中期に受ける超音波検診は?

妊娠中期以降、妊娠20~25週目前後に超音波検査を行うことがあります。病院によって呼び方は違い、胎児形態スクリーニングや胎児エコーなども呼ばれ、おなかの中の赤ちゃんに先天的な異常がないかなどを確認する精密超音波検査です。赤ちゃんの頭部、顔面や肺、心臓や肝臓、骨盤、胎盤までおなかの中の赤ちゃんに問題がないかを細かくチェックします。

一般的に、妊娠中期の超音波検査では、以下のことを確認します。

  • おなかの赤ちゃんの発育状態

  • おなかの赤ちゃんの推定体重

  • 赤ちゃんの頭部、顔面や肺、心臓や肝臓、骨盤、胎盤まで、おなかの中の赤ちゃんに問題がないか。

  • 前置胎盤:胎盤が正常より低い位置(膣に近い側)に付着してしまい、そのために胎盤が子宮の出口(内子宮口)の一部/全部を覆っている状態)あるいは癒着胎盤(胎盤の組織の一部(絨毛)が脱落し、膜を貫通して子宮の筋肉の 内側に入り込んでいる状態)でないかを確認します。非常にまれな例です。

  • 胎盤の位置、赤ちゃんの動き(胎動)や心拍の確認

  • 子宮内の羊水の量

  • 多胎妊娠かどうか

超音波検査でおなかの中の赤ちゃんの性別を知ることもできますよ。お医者さんが事前に「赤ちゃんの性別を知りたいですか?」と聞いてくれるので、知りたくない場合はお医者さんにそう伝えましょう。お医者さんが定期的な超音波検査とは別に、超音波検査を受けるよう勧めるかもしれません。どんな情報を得たいかによって検査の内容も変わります。赤ちゃんの性別、命に係わる大事な情報等、知りたいことをお医者さんと共有しておきましょう。普段の妊婦健診の時に見ている2Dの超音波検診よりもさらに分かりやすく、赤ちゃんの表情や顔立ちを立体で表現し、動いている様子が見られる3D/4D 超音波検査もあります。興味があれば、お医者さんに伝えましょう。

妊娠5ヵ月目のママの体の変化

妊娠5ヵ月目にもなると、初めての胎動を感じる ことがあります。一般的に、初めて妊娠したママは妊娠20週目あたりから、すでに出産の経験のあるママは、赤ちゃんの動きがどういうものなのかが分かっているので、ちょっと早めの妊娠18週目頃から胎動を感じることが多いと言われています。胎動を感じる時期は、個人差があります。まだママが胎動を感じていなくても、心配することはありません。もう少ししたら、胎動を感じるようになるはずです。ちょっとぽっちゃりめのママだと、胎動を感じる日が遅めになると言われています。

胎動を感じるようになったら、お医者さんが胎動を数えるようにとママに勧めるかもしれません。お医者さんにいつ、どのようにカウントしたらいいのかを確認しましょう。

妊娠中期以降、妊娠5ヵ月目健診では、恥骨の上から子宮の一番上の長さである、子宮底長を測定しながら、ママのおなかの大きさを確認します。

妊娠5ヵ月目はどんな時期?

妊娠5ヵ月目は妊娠中期 の最初の月に当たります。妊娠5ヵ月目って妊娠何週目?と、疑問に思うママもいるでしょう。妊娠月と妊娠週は合致はしませんが、妊娠5ヵ月目はおよそ妊娠16週目~19週目 にあたります。

よくある質問

そのようなコメントをもらった時には、ありがとう、助かります、と回答して、放っておくのが無難でしょう。お友だちや知り合いなどのコメントやアドバイスはママに良かれと思ってのものですが、細かいデリケートな話はママとお医者さんの間にとどめましょう。

妊娠5ヵ月目のチェックリスト

  • 妊娠糖尿病のリスクがあるか、お医者さんに確認しましょう。妊娠高血圧症のリスクを持つママは、リスクを下げるために何をすればいいのかを聞いてみましょう。

  • インフルエンザの予防接種は受けましたか?受けていなければ、お医者さんに相談して受けるべきかどうかを確認しましょう。

  • 歯の治療をしておきましょう。早めに歯医者さんの予約をしておきましょう。

  • マタニティーウェアを購入しましょう。

  • 旅行に行きたいと考えているママは、妊娠中期に実行しましょう。事前にお医者さんに相談するのを忘れずに。

  • バースプランを作りたいママは、考えをまとめ始めましょう。パンパースのバースガイドプラン をダウンロードしてみてください。バースプランの作成に役立つ情報がいっぱいです。また、バースプランに入れる内容については、お医者さんとも相談しましょう。

  • 赤ちゃんのお部屋のデザインやレイアウトは決めましたか?今のうちにパパと相談して決めておきましょう。

  • 家の近くで開催されている母親学級や両親学級に参加しましょう。妊娠中に気をつけたいこと、妊娠中のママの栄養、出産時のいきみ方、赤ちゃんの成長、授乳の仕方、育児など妊娠や出産について大切なことを学ぶことができます。まずはいつ、どのような場所で開催されているのか、お医者さんや近所のママ友に聞いてみましょう。要予約の母親学級が多いので、早いうちに予約しておきましょう。

  • 妊娠後期 はもうすぐです。どのようなことが起こるのか、今のうちに知っておきましょう。

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本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。