妊娠 4ヵ月: 妊娠の症状と胎児の発育

妊娠ヶ月

妊娠4ヵ月目は妊娠初期の最後の妊娠月です。この月にも妊娠中期を前にワクワクすることがたくさん起こりますよ。妊娠4ヵ月目に知っておきたいこと、妊娠4ヵ月目によく見られる症状、妊娠4ヵ月目の赤ちゃんの発達などをご紹介します。

妊娠4ヵ月目の一般的な症状

妊娠4ヵ月目 には以下のような妊娠の症状 を経験することがあります。妊娠中のこれらの症状はごく一般的なもので、ママによっては現れない症状があることも覚えておいてくださいね。

  • 嗜好の変化:酸っぱいピクルスや梅干し、甘いものなどが無性に食べたくなることはありませんか?食べ過ぎなければ問題ないですが、バランスの取れた妊娠中の食生活 は守るようにしましょう。ただ、食べ物以外のチョークや泥などが無性に食べたくなるのは、異食症(栄養のない食物でないものを食べ続ける症状)かも。異食症の原因はよく判ってはいないのですが、妊娠中のママの体は鉄や亜鉛、その他の栄養が不足しているので、体が栄養を求めてそのような症状がでるのではとも考えられています。このような症状が現れたら、お医者さんに相談しましょう。

  • 下腹部の鋭い痛みや鈍痛:妊娠中は子宮が大きくなります。子宮を支える円靭帯が伸びて、鋭い痛みや鈍い痛みを引き起こすことも。姿勢を変えると円靭帯の痛みが和らぐことがあります。

  • 歯茎の腫れや出血:歯茎が赤く敏感になったり、歯を磨く時に血が出たりしていることに気がついた妊娠中のママもいるでしょう。妊娠ホルモン の影響で炎症、歯周病や歯肉炎が発生すると考えられています。不快な症状を和らげるために、食塩水でうがいをしたり、毛先の柔らかい歯ブラシでブラッシングをすると不快な症状が和らぐと言われています。不快な症状が出ているママはこの方法を試してみましょう。心配な症状がある時には、歯医者さんの専門的な意見を尋ねるのもよいでしょう。いつも規則的な歯のケアを心がけ、半年ごとに歯の検診を受けるように心がけましょう。

  • クモの巣状静脈や下肢静脈瘤:妊娠中のママの血液量が増えることが原因です。毛細血管が広がり、顔や首、腕の皮膚に赤や紫色のクモの巣のような線が現れます。妊娠が原因の生理的な変化なので、ほとんどの場合、出産後に自然に消えていきます。

  • 妊娠線 :妊娠中はママのおなかの皮膚が伸びるので、ピンク、赤、紫や茶色の亀裂がおなかに現れることがあります。妊娠線は多くの妊娠中のママが経験します。妊娠線ができるのを防ぐ方法はないのですが、しっかりとした保湿対策が、妊娠中のかゆみ や敏感な肌に効果があると言われています。妊娠線が出てきても心配しないで。通常、出産後に自然に消えていきます。

  • 鼻づまり:普段よりも鼻が詰まっていたり、鼻血が出たりしませんか?妊娠中は妊娠ホルモンの影響で、ママの体の中の血液量が増加して鼻の粘膜を刺激するためと言われています。水分を十分に取り、生理食塩水で鼻うがいをしてみましょう。夜に寝室で加湿器を使ったり、ワセリンを鼻に塗ったりするのもおススメです。

  • 排尿時の痛み:妊娠中は腎盂腎炎などの尿路感染症にかかりやすいと言われています。大きくなる子宮がママの尿管や膀胱を圧迫し、尿が膀胱に残ったり、尿管への逆流が生じるのでおしっこの出口から細菌が感染しやすくなります。腎盂腎炎は早期診断、早い治療が必要です。気になる症状があるときは、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。

  • 妊娠中に見る怖い夢:妊娠中にリアルな怖い夢を見るママは多いようです。妊娠中のホルモンの変化と睡眠パターンの変化やストレスが原因だと言われています。

妊娠4ヵ月目の赤ちゃんの変化

赤ちゃんはまだ小さいですが成長を続けていて、眉毛やまつげまで顔がすでに発達しています。腕や足が動いたり、手をギュッと握りしめたりなどの動きも見られます。妊娠4ヵ月目は、羊水の中の赤ちゃんにはまだ十分な場所があるので、良く動きます。

ステロンなどのホルモンを分泌し始めます。早ければ、超音波検診で赤ちゃんの生殖器が見えることも。おなかの中で羊水を飲んだら、赤ちゃんの腎臓が尿を作り始めます。外の世界の音が聞こえ始めるのもこの時期です。ママもパパもこの小さな観客に聞こえるように話したり、読んだり、歌ったりしてあげましょう。

妊娠4ヵ月目の赤ちゃんの大きさは?

妊娠4ヵ月目の赤ちゃんは、オレンジぐらいの大きさです。身長は15㎝、体重は20gぐらいです。

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妊娠4ヵ月目の赤ちゃんの状態は?

妊娠4ヵ月目の赤ちゃんは下の図のような状態です。

妊娠4ヵ月の胎芽

妊娠4ヵ月目のママの体の変化

妊娠4ヵ月目は妊娠初期 の最後の月です。つわり、イライラ、便秘などの妊娠中の症状に悩まされているママは多いでしょう。でも、大丈夫。妊娠中期に入るとつわりも治まり、ママの体や心は少し楽になります。あとひと頑張りです。妊娠初期の最後の月は、楽しいことだけを考えて過ごしましょう。赤ちゃんのお部屋の飾りつけは?出産前に旅行に行きたい!色々と買いそろえないといけないので、買い物にも行きたい。これからは出産前の準備で大変になります。妊娠14~15週には胎盤がほぼ完成し、安定期に入ります。つわりがおさまり食欲が戻ってくるので、まるで昔の自分に戻ったような気分になりますよ。気分転換の外出やちょっとした旅行も問題ありません。妊娠中期に入ると、流産のリスクも下がります。さあ、妊娠初期の最後の1ヵ月を乗り越えましょう。

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妊娠4ヵ月目はどんな時期?

妊娠4ヵ月目は、妊娠週12週目 15週目 です。妊娠初期の最後の月です。妊娠中期 は妊娠16週目27週目 までです。

よくある質問

妊娠4ヵ月目に歯の検査や治療、レントゲン撮影をしても問題ないでしょう。ただ、念のために妊娠中だと言うことは、予めお医者さんに伝えましょう。

妊娠4ヵ月目のチェックリスト

  • 妊娠4ヵ月目に入ったら家族やお友達に妊娠報告を、と考えるママも多いでしょう。誰にどのように伝えるのか、楽しい妊娠報告の仕方を考えたいですね。

  • 職場での産休 について、いつ、どのように話すのか考え始めましょう。どんな選択肢があるのかを調べ、ママ自身はどうしたいのか考えをまとめてから、上司に伝えるようにしましょう。

  • ママの状態を確認した後、出生前検査 をしたほうがいいのか、お医者さんに聞いておきましょう。出生前診断NTや絨毛検査(CVS)、羊水検査、母体血清マーカーテストのリスクやメリットを説明してくれるでしょう。

  • まだ、早い?そんなことはありません。そろそろ、ベビーレジストリーを作成し始めましょう。出産や育児に必要なものをリストにして、家族やお友達などがベビーレジストリーリストの中からお祝い品を選んで送ってくれると言う、ママパパにもお友だちにもありがたいシステムです。

  • 赤ちゃんの名前を考え始めましょう。通常、生まれた日から14日以内に名前を決めて、出生証明書を提出することになっています。でも、出産後のママパパは大忙し!今のうちに赤ちゃんの名前の候補を考えておきましょう。名前は一生ついて回る大切なもの。時間をかけてじっくりと決めたいですね。

  • ママはすでにどこで出産するかを決めましたか?普通、病院、助産院や自宅が考えられますね。出産場所は、それぞれの違いや特徴を調べて、家族とも話し合って決めましょう。ママの体やおなかの赤ちゃんに何らかのリスクがある場合は、分娩時のトラブルも考え、病院での出産を選ぶのがベストです。そうでない場合は、出産方法はどうしたいか、入院スケジュールや母子同室かどうか、産前産後の支援などを調べてから決めましょう。

  • 妊娠4ヵ月目になると、おなかが大きくなり始めるママもいるでしょう。これまで着ていた服やインナーがきついと感じたら、マタニティウェアに切り替えましょう。

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本記事の内容について
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