妊娠中はどれほど体重を増やすの?

妊娠40週間でお腹が大きくなりますが、ママの体重増加のほとんどの原因は赤ちゃんの成長によるものです。体重がこうやって増加するのは全く当たり前で、健康的なことです。妊娠中の体重増加には個人差があり、ママの体格やもともとの体重、お腹の中に何人の赤ちゃんがいるのかなどによって変わってきます。妊娠中の体重やママや赤ちゃんにとって健康的な体重の増加について調べていきましょう。

妊娠中の体重増加の目安は?

妊娠中のママには個人差があるので、理想的な体重増加の目安はママの妊娠前の体重とBMI値によって変わってきます。

BMI値とは何でしょう? BMI(ボディー・マス・インデックス)値は、体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数です。体脂肪を測定する時に目安となる値を出してくれます。性別に関係なく、BMI18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」と判定されます。

妊娠中の体重増加 は大体の目安として、ママのBMI値が低い場合、BMI値が高い人よりも体重を増やすことを勧められるでしょう。妊娠中の理想的な体重増加について疑問点があれば、お医者さんと相談するようにしましょう。

ここでは、妊娠中の体重増加計算機を使用して、妊娠のタイムライン全体でどのような変化が予想されるかをよりよく理解できます。

妊娠中の体重増加はゆっくりと

2人のために食べると言う誘惑を我慢しつつ、妊娠中はゆっくりと体重を増やしていくことが大切です。実は、妊娠初期 には赤ちゃんのためにママの体重を増やすことは必ずしも必要ではありません。つわり の影響もあるでしょうから、妊娠して最初の数ヶ月に体重を増やすことは実際には難しいでしょう。でも、妊娠週数が進む妊娠中期と後期にはゆっくりと確実に体重を増やしていく必要があります。

妊娠中の健康的な体重増加のためにどれだけの追加カロリーが必要になるかを妊娠期間別に大まかに書き出してみました。

  • 妊娠初期: 追加カロリーは必要なし

  • 妊娠中期:1日に必要なカロリーはプラス340カロリー

  • 妊娠後期:1日に必要なカロリーはプラス450カロリー

これらの追加カロリーは1日2,000カロリーが必要だと言う推奨基準値をベースに計算しています。これらの数字はママのBMI 値や双子や多胎児を妊娠しているなど他の要因で変わってくると言うことを覚えておいてくださいね。

お腹が空いてもいないのにカロリー摂取のために無理して食べることはありません。その代りにママの身体に耳を傾けましょう。健康的な妊娠中の食事 を参考にして、カロリー摂取について判らないところがあればお医者さんに相談するようにしましょう。

妊娠中はダイエットをしないでください。また、食べるものに注意するようにして、栄養や健康的な食事を心がけましょう。赤ちゃんに栄養を送るためにチョコレートやアイスクリームを2人分も食べる必要はないですよ!

ママが太りすぎでもやせ過ぎでも、妊娠中にママと赤ちゃんが健康でいられるようにお医者さんが栄養 のアドバイスをしてくれるでしょう。

妊娠中に体重が増えるのはなぜ?

妊娠中の体重増加が全て脂肪に変わるわけではありません。赤ちゃんの出生時の体重は平均で3,100グラム~3,600グラムですから、 これが妊娠中の平均的な体重増加のかなりの部分を占めています。体重増加の他の要因は以下のようなものです。

  • 大きくなった子宮 (900グラム)

  • 胎盤 (675グラム)

  • 羊水 (900グラム)

  • 大きくなったおっぱい (450グラム~1,350グラム)

  • 妊娠して増えた血液の量 (1,350グラム~1,800グラム)

  • 妊娠して増えた水分の量(900グラム~1,350グラム)

  • 妊娠して増えた脂肪 (2,700グラム~3,600グラム).

赤ちゃんが産まれたら妊娠中に増加した体重は減っていきます。でも、母乳の生産量を増。 ために余分な脂肪分も必要だと言うことを覚えておいてくださいね。

妊娠中に最も大切なものはママと赤ちゃんの健康です。もともとの体重に関係なく、ママと赤ちゃんが必要な栄養素をちゃんと取っていることを確認しましょう。ママには個人差があります。ママの身体の声に耳を傾け、妊娠中の体重増加で判らないことがあったらお医者さんに相談するようにしましょう。

本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。