妊娠8ヵ月: 妊娠の症状と胎児の発達

妊娠ヶ月

ママは妊娠8ヵ月目に突入しました。ここまで長い道のりでしたね。妊娠8ヵ月目から妊娠後期に入り、赤ちゃんはますます成長していきます。体重も増えていき、ママとパパに会う準備をしています。出産へのラストスパートです。

妊娠8ヵ月目の一般的な症状

妊娠8ヵ月目のママには、これまでの妊娠中のよくある症状に加えて、新しい症状も出てきます。妊娠8ヵ月目の不快な症状を一緒に乗り越えていきましょう。

  • 動悸や息切れ:子宮が大きくなると、ママのおなかの中のスペースが小さくなります。大きくなった子宮が肺を圧迫し、呼吸をするのが苦しくなってきます。背中を真っすぐにして立ったり、座ったりすることで、肺への圧迫が少なくなります。

  • 痔の症状:妊娠中、ママの体の血液量が増加することで、血管が太くなります。太くなった血管が時には痒くなったり、痛くなったりします。赤ちゃんの成長とともに大きくなった子宮が、直腸や肛門部を圧迫し、下半身への血流が妨げられて、痔になりやすくなります。痔にならないようにするには、食物繊維が豊富な食生活を心がけ、十分に水分を取りましょう。適度な運動を行い急激な体重の増加を避けましょう。痔ができてしまったら、温かいお風呂に入って血行をよくしたり、氷嚢で冷やしたりして痛みを和らげ、シャワーなどで肛門を洗い流して清潔を保ちましょう。

  • 静脈瘤:血が静脈内にたまり、足の血管が膨らむこともあります。青みがかかったこぶのように見えるので、見た目が気になるママも。痒くなったり、痛んだりすることもありますが、命にかかわるようなものではありません。横になるときは足を高くし、立ち仕事は長時間続けない、また座った時に足を組まないなどの対策も大切です。弾性ストッキングで静脈瘤の症状が軽減するとも言われています。

  • 足のこむら返り:妊娠後期 にこむら返りの症状が出ることがあります。こむら返りが起こる原因は よく判っていませんが、夜眠る前にふくらはぎのストレッチ体操をすることで、起こりにくくなると言われています。こむら返りになったら、ふくらはぎを下に向けてマッサージしたり、つま先を持ってすねのほうに引っ張ったりしてみましょう。こむら返りを予防するようなストレッチ体操の方法をお医者さんに聞いてみましょう。

  • 疲れやすくなる: 妊娠8ヵ月目のママは、これまでよりもさらに疲れやすくなります。ママのおなかが大きくなり、動くのも大変になるので、当然のことですね。また、ママが快適に眠ることが難しくなるのも疲れやすくなる原因です。健康的な食生活を心がけ、お医者さんが問題ないとゴーサインを出したら、体に負担の少ない運動を続けましょう。夜の睡眠を助け、元気が出ること間違いなしです。出産は気力と体力勝負です。適度な運動をすることで、出産に向けての体力もついていきますね。もちろん、ママは休める時にはゆっくりと休んでくださいね。お昼寝などをしてもいいでしょう。

  • 頻尿の症状 : おなかの中の赤ちゃんは、出産に備えてママの骨盤に降りてきます。骨盤や膀胱が圧迫されるので、さらにトイレが近くなります。ママが笑ったり、咳やくしゃみをしたりした時に尿漏れになることも。ナプキンや吸水パッドなどを使って尿漏れ対策を行いましょう。外出前や会議の前にトイレを済ませておきましょう。

  • ストレスや不安を感じる妊娠中、ママは体の変化だけではなく、心の変化も経験します。出産が近づいてくると、嬉しさや幸せと言うポジティブな感情だけでなく、不安やストレスなどのネガティブな感情も出てくるはず。特に初めての出産を目前にするママは、出産に対する不安、赤ちゃんが生まれたら生活がどのように変わるのか、と心配になるのは当然のことですね。パパや家族、お友だちやお医者さんとママの不安やストレスを共有し、サポートしてもらいましょう。住んでいる地区の両親学級や出産準備クラス に参加してみましょう。ママが安心して出産に臨めるよう、子育てに関するママパパへ役立つ情報を提供してくれます。

  • ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛): 妊娠8ヵ月になると、"偽陣痛" とか "本陣痛への練習"とも呼ばれる子宮の収縮を感じることがあります。ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛)と呼ばれています。不規則な痛みで、強くなることはありません。動いたり、姿勢を変えたりすることで痛みや収縮は消えていきます。ママが感じるものが本陣痛なのか前駆陣痛(偽陣痛)なのか。判断がつかない時には、 お医者さんに連絡しましょう。本当の陣痛は規則的で、出産までに徐々に間隔が短くなり、痛みが強くなっていきます。妊娠8ヵ月の時期に、本陣痛を感じることもあります。この場合は早産のことも。お医者さんの指示に従って、落ち着いて行動しましょう。

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妊娠8ヵ月目の赤ちゃんの変化

妊娠8ヵ月目の赤ちゃんの体には脂肪がついてきます。体重はさらに増えていき、出生時の体重に近づいてきます。 赤ちゃんの体を覆う胎毛と呼ばれる産毛が抜け始めますが、代わりに頭に髪の毛が生えてきます。生まれる時、赤ちゃんの頭は髪の毛でフサフサでしょうか? 髪の毛の生え始めた頭の中の脳はさらに発達していきます。ママのおなかから出ても生きていけるよう、体温調節機能が発達していきます。骨が硬くなっていきますが、出産時に産道を通りやすいようになっています。 妊娠8ヵ月目の赤ちゃんはさらに活発になってきます。しゃっくりをしたり、おなかを蹴ったり、おなかの中で足や手を伸ばしたりします。妊娠8ヵ月になると、ママは赤ちゃんの胎動をしっかりと感じることができるようになります。お医者さんが胎動カウントを勧めるのもこの時期です。 赤ちゃんが元気に動く時間帯を見つけ、10回動くまでの時間を計りましょう。ママがご飯を食べた後などに動き出すことが多いです。胎動に集中できるよう、目をつぶって深く息を吸い、リラックスしながら胎動をカウントしましょう。赤ちゃんの胎動 について不安や疑問があれば、お医者さんに聞いてみましょう。

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妊娠8ヵ月目の赤ちゃんの大きさはどれぐらいでしょう?赤ちゃんによって個人差があるものの、身長は40cm、体重は1,700gになっています。

妊娠8ヵ月目の赤ちゃんの状態は?

妊娠8ヵ月目の赤ちゃんは下の図のような状態です。

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妊娠8ヵ月目のママの体の変化

妊娠8ヵ月のママは、健康的な食生活を続けていきましょう。ママが取る栄養がおなかの赤ちゃんの成長にも影響を与えますし、出産は体力勝負!ママは出産に向けて体力をつけていかなければなりません。おなかが大きくなってくると、ママは動くのも大変になります。でも、健康的な食生活を心がけることで適度な運動をする体力がつき、その結果、ママは夜にぐっすりと眠ることもできますね。ママにとっても赤ちゃんにとってもいいことだらけですね! ケーゲル体操 という言葉を聞いたことはあるでしょうか?尿道、肛門や膣あたりの骨盤底筋をギュッと閉めたり、緩めたりする運動です。 妊娠中や出産後にケーゲル体操をして骨盤底筋を鍛えることで、妊娠中の尿モレ対策だけでなく、腟から膀胱、子宮や腸などの臓器が垂れ下がる骨盤臓器脱のリスクを下げたり、出産後の尿漏れ対策にも嬉しい効果があります。出産が近づいてくると、体の変化だけでなく、ママは不安やストレスを感じることもあります。赤ちゃんに会えると言う幸せや喜びの気持ちのほかに、親になることや変化に対する不安を感じるのは当然のことですね。ママがストレスを感じた時のストレス発散の方法や、1日の終わりにできるリラックス方法を考えてみましょう。難しく考えることはありません。音楽を聴いたり、本を読んだり、マッサージや爪のお手入れなど、ママがリラックスできる簡単なものでいいのです。マタニティヨガ や瞑想もいいアイデアですね。ママが幸せを感じ、心が穏やかになる方法を見つけましょう。

妊娠8ヵ月目はどんな時期?

妊娠8ヵ月目は妊娠後期の最初の月です。妊娠28週目 から31週目 にあたります。

よくある質問

野菜や果物、乳製品や穀物、たんぱく質を多く含む食材をバランスよく食べ、健康的な食生活 を心がけましょう。カルシウムは十分に取れていますか?赤ちゃんの骨や歯の強化に欠かせないものです。

妊娠8ヵ月目のチェックリスト

  • ママは妊娠後期に突入です。出産に備えて、パンパースの経膣分娩 陣痛とはどんな感じ ? などの記事を参考にしてくださいね。また、産後の回復 についても併せて読んでおきましょう。

  • 赤ちゃんのお医者さん、小児科医 を探し始めましょう。

  • 育休や産休について調べましょう。

  • 出産する病院や助産院は決めましたか?里帰り出産を計画するママもいるでしょう。ママが安心して出産できるよう、出産する予定の施設のお医者さんや助産師と話したり、施設を見学させてもらいましょう。ママの出産に対するついて調べておきましょう。

  • 赤ちゃんの必需品 は買い始めていますか?妊娠7~9ヵ月の間に必要な物を買いそろえましょう。

  • パンパースすくすくギフトポイントアプリ への登録はお済みですか?毎日使うパンパースのパッケージ内側についているシールのコードを読み取るだけで、赤ちゃんやママパパに嬉しいギフトをゲットできます。

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