生後8ヵ月の赤ちゃん: より活発に

赤ちゃんは生後8ヵ月になりました。さらに活発になり、好奇心が旺盛になってきましたね。赤ちゃんの筋肉はさらに強くなり、これらの筋肉を使ってハイハイ、つかまり立ち、そしてついには歩き始めるようになります。生後8ヵ月の赤ちゃんに必要な睡眠時間、授乳や離乳食に関する情報、この時期にかかりやすい病気についてまとめました。ワクワクすることがいっぱいの生後8ヵ月の赤ちゃんの成長や発達をみていきましょう。

生後8ヵ月の赤ちゃんの成長の特徴

生後8ヵ月の赤ちゃんには大きな変化が起こります。ハイハイがまだ始まっていない赤ちゃんは、今、準備を一生懸命しているのだと思っていてください。ママパパの知らないうちに移動するかもしれません。眠る習慣もつき、身近な人への愛着にも変化が出てきます。生後8ヵ月の赤ちゃんについてより詳しくみていきましょう。

生後8ヵ月の赤ちゃんの成長と体の発達

生後8ヵ月には、赤ちゃんの体重 は出生時の体重の2倍以上になっているでしょう。この時期の男の子の体重は8~10キロ程度に、女の子の体重は一般的に少なめです。生後1歳の誕生日が近づく頃には体重の増加は緩やかになってくるのが通常です。小児科の先生が定期健診の時に赤ちゃんの身長や体重を測り、赤ちゃんが順調に成長しているかを確認してくれるでしょう。赤ちゃんの成長曲線の読み方 もチェックしておきましょう。

赤ちゃんの足をよく見てみましょう。仰向けに寝かした時や1~2歩歩いた時に足とつま先が内側を向いていたら、ママやパパはO脚かも?と心配するかもしれませんが、大丈夫です。時間が経つにつれて自然に治り、1歳半ぐらいまでには徐々にまっすぐな足になっていくでしょう。この時期を過ぎるとお尻の周りの靱帯が引き締まり、歩く時に足が外側に向いてきます。赤ちゃんの足の裏はふっくらとした脂肪の層で守られているので、土踏まずがありません。この脂肪の層は2~3歳になると消えていき、足裏にアーチが形成され始めます。

赤ちゃんの知覚・感覚: 新しい経験と反応

生後8ヵ月の赤ちゃんはさらに手と目の連動性が発達します。この時期の赤ちゃんは部屋の向こうにあるおもちゃを見つけ、そこへ行っておもちゃを掴むことができるようになります。また、色んな手触りの生地の触感や、食べ物の食感に興味を示すようにもなります。聞く力や話す能力が伸びるのもこの時期。できるだけたくさん赤ちゃんにお話をしてあげて、赤ちゃんが見ているものの名前を教えてあげましょう。

赤ちゃんの動き: ハイハイの準備

ワクワクすることがたくさんの生後8ヵ月の赤ちゃん。この時期の赤ちゃんは支えがなくても、一人でお座りができるでしょう。前のめりになって片手で物を掴むことができるようにもなりますよ。赤ちゃんはハイハイをする のに必要な筋肉を強くするために頑張っているのです。ハイハイができるようになるのは、だいたい生後7~10ヵ月ぐらいから。生後8ヵ月の赤ちゃんは活発に動き回るのが大好き。おむつを交換する時や遊ぶ時には、赤ちゃんから目を離さないでください。ハイハイができるようになるための大切なうつぶせ遊び。うつぶせ遊び をしている間、赤ちゃんはハイハイを始めるのに完璧な姿勢を保ち、手やひざを押し上げる動きを学んでいます。ハイハイをする前に体を前後にゆすったりもし始めるでしょう。ママやパパは赤ちゃんの手が届く範囲でおもちゃなどを持って、赤ちゃんの練習を応援してあげましょう!

赤ちゃんの性格: 言葉や音で遊ぶ

生後8ヵ月の赤ちゃんの言葉とコミュニケーション能力はますます発達していきます。ママやパパは赤ちゃんとのコミュニケーションがこれまでに比べて上達してきたことに気がついたのではないでしょうか。実際にこれまでの「アッアッ」「ウー」と言う『クーイング(声出し)』や「ダァダァ」「バブバブ」などの喃語が単語のように聞こえてくるでしょう。 “マ” や “バ”の簡単な音節が、ママやパパやバイバイの簡単な単語になっていきます。さらに、話しかける人の言葉も分かるようになっていきます。部屋の向こうにあるお気に入りのおもちゃの名前を言ったら、赤ちゃんはそっちを見るはずです。それは、ママやパパの言っていることを理解し始めていると言うしるし。また、自分の名前や “ダメ” などの言葉も理解し始めるでしょう。

物の「永続性」を理解し始めます。これはある特定の物が「見えなくなっても存在し続ける」という認識です。ママやパパが何かを隠したら、好奇心旺盛に探し始めることでしょう。「いないいないばあ」遊びで赤ちゃんの好奇心をさらに伸ばしてあげるのもいいですね。

ママやパパと離れ離れになることへの不安、分離不安 は、この時期には当たり前のこと。赤ちゃんは人や物は存在し続けていると学んではいても、ママやパパが側にいないと不安に感じることがあります。また、赤ちゃんには時間に対する概念はほとんどないので、いつママやパパが戻ってくるかを理解することはできません。ママやパパが側にいなくて赤ちゃんが不安そうにしている時は、お気に入りの毛布や、ぬいぐるみなど代わりになるものを渡して、赤ちゃんを安心させてあげましょう。

赤ちゃんの成長をサポートしましょう

赤ちゃんの心や体の発達を応援するために、できることはたくさんあります。赤ちゃんは好奇心がいっぱい!活発に動き回って、ママやパパと一緒に新しい経験を楽しみたいと思っています。そんな赤ちゃんの成長をサポートするためにできることをまとめました。

  • お話しながら本を読む:新しい音、音節や言葉を赤ちゃんに聞かせて、真似をさせましょう。

  • 「いないいないばあ」遊び: 何度やっても飽きることのない、赤ちゃんが喜ぶ遊びです。柔らかいタオルの下などに顔を隠して、お互いを見つけましょう。

  • スプーンを渡す:運動能力が発達してきたら、食事の際、赤ちゃんにスプーンを渡してみましょう。手が食器の感覚に慣れてくれると、自分で食べられるようになるのももうすぐかも?

  • おもちゃで想像力を豊かに:生後8ヵ月の赤ちゃんに可愛いおもちゃは必要ありません。プラスティックの箱や木のスプーンでも高価なおもちゃと同様に喜んでくれるでしょう。

  • 能力をさらにレベルアップ:ママやパパと一緒に床で遊ぶことは、赤ちゃんの成長と発達にとっておきの時間です。赤ちゃんが上手にボールを前や後ろに転がせるようになるのを、ママやパパは応援しながら見守りましょう。

生後8ヵ月の赤ちゃんの授乳の目安

赤ちゃんは離乳食を毎日喜んで、たくさん食べていますか? 生後8ヵ月の赤ちゃんに必要な栄養の半分は離乳食から、もう半分はママやパパの母乳や粉ミルクからが理想です。この時期の赤ちゃんに必要なカロリーは1日あたり 750~900カロリー。赤ちゃんの味覚や匂いに対する嗅覚が発達してくるので、好き嫌いも出てくるでしょう。ママやパパは頑張って新しい料理の食材やメニューを考えてくださいね。柔らかくゆでた人参など上下の歯茎を使ってモグモグできる食材を与え始めましょう。噛む力の発達に繋がります。赤ちゃんが慣れない味をすぐに食べたがらなくても問題ありません。食べてくれるようになるまで今後数ヵ月、何度も繰り返して与えてみましょう。

生後8ヵ月の赤ちゃんに理想的な離乳食をまとめてみました。

生後8ヵ月の赤ちゃんの睡眠時間は?

生後8ヵ月の赤ちゃんの1日の睡眠時間は、1日2回のお昼寝を併せて、9~12時間が一般的です。1回のお昼寝の時間は30分~2時間ぐらいでしょう。お昼寝をたくさんしているように聞こえますが、生後8ヵ月になると睡眠の習慣に変化が現れてきます。

ママやパパと離れるのが嫌で、今までよく寝ていた赤ちゃんが、夜中に何度も起きたり、昼寝が短くなったり、寝つきが悪くなったりする 事があります。赤ちゃんにゆっくりと眠ってもらうための対処法を下にまとめました。

  • 赤ちゃんが子供部屋で眠っているのであれば、ドアを開けたままで眠らせましょう。ママやパパの声が聞こえれば、離れていると思わずに安心して眠ってくれるでしょう。

  • 気分が落ち着くのであれば、指しゃぶりをさせてあげましょう。ただ指にもよりますが、あまり長い間しゃぶると、歯並びや噛み合わせに影響があるとも言われているので、寝入ったら口から出してあげるとよいかもしれません。

  • お気にいりの毛布やぬいぐるみなどを渡して、ママやパパと離れている赤ちゃんを安心させてあげましょう。

  • 夜中に泣きだしたら、背中をトントンと叩いてあげたり、優しく言葉をかけてあげたりしましょう。

夜中に赤ちゃんが泣きだしたら、すぐに電気は点けず、優しく揺らしてあげたり抱っこして歩いたりしましょう。また、赤ちゃんをなだめるためにおっぱいをあげたり、ママのベッドに連れて行かないようにしましょう。このようなことを繰り返していると、赤ちゃんは入眠儀式 だと勘違いして、再び自分1人で眠りにつくことが難しくなってしまいます。

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生後8ヵ月の赤ちゃんの生活スケジュール

赤ちゃんはそれぞれ違いますが、生後8ヵ月頃の赤ちゃんによく見られる生活パターンがあります。以下にまとめました。

生後8ヵ月の赤ちゃんの服のサイズ

生後8ヵ月の赤ちゃんのベビー服のサイズ はどのくらい?と考え込んでいるママやパパもいるでしょう。この時期の赤ちゃんの体長は平均80センチ前後です。ただ、服のメーカーによって大きさが違うこともありがちで、90センチの服がぴったりの場合もあります。健診で体長を測ってもらえるので、その時の測定値より少し大きめを選びましょう。

生後8ヵ月になるとハイハイをする赤ちゃんもいます。四つん這いになるので、ひざがいつも床にこすれている状態です。赤ちゃんのひざを守ってくれる服を着せたいですね。また、赤ちゃんはよく動くので、トップスにレギンスのセパレートの服がおススメです。

赤ちゃんの健康: 赤ちゃんのための家の安全対策

赤ちゃんはずりばい をしたり、動き回ったりして歩きだす準備をしています。この小さな探検家が怪我などをしないよう、お家での安全対策はしっかりとやっておきましょう。すでに安全対策を始めているママパパもいるかもしれません。赤ちゃん用の家具や備品などにも電化製品や戸棚のドアと同様の対策をしておきましょう。

備品の安全対策

お家での事故で一般的なのは、赤ちゃんがバランスを崩して落ちてしまうことでしょう。ベビーベッド、おむつ交換台、ハイチェアなどが安全な基準を満たしたものであるか、正しく組み立てられているかを確認しましょう。 お家での事故をできるだけ防ぐポイントをご紹介します。

ベビーベッド

  • 柵の間隔が6センチメートル以下のものにしましょう。赤ちゃんの頭が柵の間に挟まって動けなくなる可能性があります。

  • マットレスはベッドと同じサイズのものでしっかりと固定できるものにしましょう。ベッドの床板とマットレスの間に2本の指以上の隙間があれば、隙間をもっと小さくしましょう。

  • 赤ちゃんが立ち上がる前に床板はできるだけ低い位置に固定しましょう。

  • 枕、ふわふわの毛布、ぬいぐるみなどはなるべくベッドに置かないようにしましょう。 赤ちゃんの顔にかかって息ができなくなってしまう危険があります。

おむつ交換台

  • おむつ交換台は、赤ちゃんが落ちることのないように5センチメートル以上のストッパーで囲まれているものを選びましょう。

  • おむつ替えの際は、いつも安全ストラップを使うようにしましょう。

  • おむつやおしりふきなどはママのすぐに手の届く場所、赤ちゃんの手の届かない所に保管しましょう。

ハイチェア

  • 大きな座面のハイチェアを選びましょう。赤ちゃんが蹴ったり押したりしてハイチェアがひっくり返らないよう気を付けて。

  • 赤ちゃんが座っている時には必ず安全ストラップを使いましょう。

  • ハイチェアの部品などは安全に固定されているでしょうか?固定されていないと、赤ちゃんが飲み込んで窒息する可能性があるので、確認を。

ベビーサークル

  • ベビーサークルの柵に広めの隙間があったり、裂けたり、ゆるくなったりしていませんか?

  • 赤ちゃんが1人でつかまり立ちできるのであれば、ベビーサークルの周りに大きなおもちゃを置かないようにしましょう。赤ちゃんが遊びたくてベビーサークルの柵を登ろうとする可能性があります

  • ゆるんだ部品や赤ちゃんが噛んだ箇所がないか、破損している部分がないかを定期的にチェックし ましょう。

水の安全対策

  • 赤ちゃんや幼児は水深が浅くてもおぼれることがあります。家の中で特に注意したいのはお風呂場。ビニールプール、川、池などの近くでも気を付けてあげましょう。

  • 赤ちゃんを1人でお風呂場に残してはいけません。水の入ったバケツやじょうろの近くでも1人きりにしないようにしましょう。トイレのドアは閉め、便器のフタもかならず閉じて赤ちゃんが便器に落ちないようにしましょう。

  • プールや温泉、ベランダやお庭のビニールプールなどでは、絶対に赤ちゃんから目を離さないようにしてください。赤ちゃんは水遊びが大好きです。注意しながら、水の中で一緒に楽しく遊んであげましょう。

親として: ストレスを少なくする方法

全てのママパパと同じく、ママにもやるべきことがたくさんあってストレスは溜まる一方。でも、ストレスを少なくする方法が幾つかあります。

  • 助けを求める: 家事や赤ちゃんの世話をお願いできるような人はいますか?

  • 柔軟性を持つ: ママに決まった方法ややり方があっても、いつも上手くいくとは限りません。でも大丈夫。完璧を目指さず、ゆったりした気持ちで赤ちゃんに接しましょう。

  • 自分と人を比べない:子育てをしていると、他の家庭と比べてこれでいいのかと悩んだり罪悪感を覚えたりするかもしれませんが、SMSなどで自分を他人と比べず、あなたなりのやり方で育児を楽しみましょう。

  • 自分の時間を少し楽しむ:友達と会ったり、パパとのデートを楽しんだり、1人だけの時間を作ったり。 ベビーシッターや他の家族や親せきにサポートしてもらいましょう。でも、たまにはママも充電が必要です。

  • 自分のやることに上限を設ける:家事の計画をちょっと遅らせたり、お友達に「はい」と言う代わりに「無理です」、と言ったりすることも時には必要。赤ちゃんが産まれて最初の1年間は多くの変化があり、今はママの生活をさらに複雑にする時期ではありません。ただ、ママ自身が何かちょっと違ったことをやりたいと思ったら、それはストレスにはならないので、挑戦してみましょう!

  • 健康的な生活を送りましょう:よく食べ、できるだけたくさん眠りましょう。軽めの運動もストレス発散になりますね。 新しい運動を始める時は、もちろんまずはお医者さんに確認しましょう。

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よくある質問

生後8ヵ月は離乳食中期にあたります。粒状の食べ物を舌と上あごでつぶす練習ができる食材がお勧めです。ピューレ状にしたジャガイモ・ニンジンなどの野菜がいいでしょう。

生後8ヵ月のチェックリスト

  • 赤ちゃんはさらに活発になってきました。お家での赤ちゃんの安全対策を考えましょう。

  • 次の月には赤ちゃんはどう成長するのでしょう?生後 9ヵ月 の赤ちゃん の特徴を知って子育ての準備を。

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本記事の内容について
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